【声劇】ハムスター小噺「ハムの日」(1人用)
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男女不問=1
約5分~10分
上演の際は作者名とリンクの記載をお願いします。
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ハムスターの小噺です。
名前の「ハムちゃん」率が高過ぎて書いた台本です。
間とテンポと節を楽しんでもらえたら幸いです
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【配役表】
ハムちゃん:ハムちゃん男女問わず。 大切に飼われているハムスター。********************************************
ハムちゃん:「あぁ〜どうも、あっし『ハムスター』やらさせて頂いておりやす。
あっ名前でございやすかい?
へぇへぇ、長い名前でごぜぇ〜やすから、皆様にちゃんと覚えてもらえるかどうか──
あっそうでございますかぃ? そんなに仰られるのであれば、失礼おばさせて頂きやして……
えぇ〜よろしいですかな? ゴホンッ
あっし、ハムスターの『ハムちゃん』と申しやす。
──短い? いやはや、良いリアクションありがとうごぜぇ〜やす。
その反応が嬉しい。いや、本当にすいやせんな。ありがたいありがたい……
いやぁね。あっしのご主人なんですがねぇ。
たまに『御学友』っていうんですかぃ? 学校のお友達。
そのお友達も、何やら『ハムスターを飼っている』と話して下さいやしてな。
そのお友達を家に招待いたしやして、その飼っているハムスターを『紹介してやる紹介してやる』って言う訳なんですけれどもね?
あっしと致しましては『それを紹介された所で……』と──
まぁでも『左様ですかぁ』と言いながら、ゲージ──まぁカゴの方で、正座して待たせて頂いたんですけれども……
──そう致しやしたら『ただいまぁ!』というご主人の元気な声が聞こえ、
ドドドドと落ち着きの無い足音と共に、4,5人のちびっ子達が、
『アッ!』という間も無く、あっしのカゴを取り囲みやした。
そのちびっ子達の手の中には……数匹のハムスターですよ。
『あぁ、初にお目にかかりやす。あっし、ハムスターの“ハムちゃん”と申しやす』
するってぇ〜と、向こうもご丁寧なもんでねぇ、
『どうも私もハムスターでございます』
『ほぉほぉ、お名前はなんとお呼びすればよろしいのですかな?』と尋ねやした所、
『“ハムちゃん”と申します』
『あぁ俺も“ハムちゃん”』
『僕も“ハムちゃん”』
『某も“はむちゃん”でござる』
みんな『ハムちゃん』!!
ん〜……なんなんでしょうなぁ?
もうちょっと……ねぇ?
『ハムスター』だけれども『ハムちゃん』から離れてくれても良いと思うんですけれどもねぇ?
『ボンレスちゃん』とか『丸大|《まるだい》君』とか……そういうのがあっても良いんじゃねぇ〜かなぁ〜と、思うんですけれども──みんな『ハムちゃん』。
もうなんと申しやすか『ハムスターの集まり』って言うよりも『ハムちゃん』の集まり?
まったくもって、おかしな話でございやす。
まぁ、そんな話を長々とさせて頂いてもなんでございやすし、
この辺りで『なぞかけ』でも如何でございやしょう?
それが見事決まりやしたら、皆様解散という流れで──
え〜さて、何でかけやしょう? え〜そうですなぁ〜……
ハムスターの大好物と言えば──そう、『ひまわりの種』でございやすな。
あっしも大好き、大好物でございやす。
カリカリカリカリ、もぉ〜ずっと食べていられやすわな。カリカリカリカリ。
そのハムスターの大好物『ひまわりの種』とかけやして──
くぅ〜、なんと説きやしょうか? ハードルを上げ過ぎてしまいやしたか。
──よしっ!!『ヨット』と説きやしょう!!
はい、ハムスターの大好物『ひまわりの種』とかけまして
『ヨット』と説く……その心は──
どちらも『ほうばります』
……えぇ〜、ご理解頂けておりやすでしょうかね?
『帆を張る』と『ほおばる』……少し紛らわ──おっ!?
おぉ~良い反応を頂戴致しやして! いやはや、誠にありがとうございやす。
えぇえぇ、皆様より喜ばしい反応が貰えやした所で、今回は『お後がよろしい様で──』と、終いとさせて頂きやしょう。
ではではまた、失礼致しやす」