【声劇】古事記編集部 〜アマテラス〜(2人用)
利用規約：https://note.com/actors_off/n/n759c2c3b1f08
♂：♀＝1：1
約10分～20分
上演の際は作者名とリンクの記載をお願いします。
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日本の神話「古事記」をまとめる部署がきっとあったはず!!
そしてまとめる際に、きっと会議とかもあったはず!!
ぶっとんだ「古事記」をまとめた影の偉人の世界を、楽しんで頂ければ幸いです。
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【登場人物】
社員♀：古事記を編集する部署の社員。 神話をこよなく愛している。
部長♂：古事記をまとめる部署の代表。
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(事務所の扉が激しく開く)
社員：「なんですかっコレは!!」
部長：「おっ♪ おっはよぉ〜!!」
社員：「『おっはよぉ〜♪』じゃないです!!」
部長：「おはよぉ〜だろw 朝の挨拶はおはよう──」
社員：「──そんな事を言ってるんじゃなくてっ!!
(紙を机に叩き付ける) ──これっ! なんですかっ!!!」
部長：「……何それ?」
社員：「『知らない』とは言わせないです!!」
部長：「知らな──」
社員：「──言わせないですって!! 天皇様からご依頼の頂いた我々の国の歴史録の原稿ですよ!!」
部長：「あぁぁ〜それを言ってもらわないと、さすがに分からないよw
ってか、知ってるのに聞いてくるって、君はいやらしい子だねぇ〜」
社員：「そういう事じゃなくてっ!! 内容の話をしてるんですっ!!」
部長：「えっ、それ最初の打ち合わせから、君も一緒に聞いてただろ?
『そろそろこの国が誕生した瞬間からの歴史を、文章としてまとめてくれないかぁ〜』って事で───」
社員：「そういう話をしているんじゃなぁぁぁぁぁあ!!!!」
部長：「なになになになにw」
社員：「ここっ!! ここですっ!!」
部長：「ん? あぁあぁ〜アマテラス様の『引き込もニート』未遂の話ね」
社員：「言い方っ( º言º)!!」
部長：「そこはお前が担当した所だったよな。うんうん、良く書けていたと思う。さすがだ♪」
社員：「どの口が言うんですか!! 書いてないんですよ!!! 私っ!!」
部長：「ん? いやいやいやいや、ここはお前が担当して、提出しに来たと思っていたけど……あれ? 違った??」
社員：「違うっ!! いや違くない!! 書いたっ!! 私書いたけど、私書いてないんですよっ!!!」
部長：「朝からナゾナゾは勘弁してくれぇ〜さすがにまだそこまで頭が動いてない──」
社員：「ち〜が〜うっ!! だからっ私が書いたけど、書いてないんですっ!!」
部長：「んん〜〜〜本当に何を言ってんだ?
とりあえず落ち着け、な?
深呼吸〜〜、吸って……」
社員：「すぅ〜〜」
部長：「吐いてぇ〜……」
社員：「はぁ〜……」
部長：「吐いてぇ〜……」
社員：「はぁ〜……」
部長：「吐いて〜……」
社員：「ぁぁ〜………」
部長：「吐いてぇ〜……」
社員：「ぁ……──死んでしまうわっ!!
朝食まで吐いちゃうとこでしたよっ!! 吸わせてくださいよ!!」
部長：「おぉ、朝しっかりと食ってるのか♪ 何食った?」
社員：「最近ベーグルにハマってて♪
駅前のパン屋のベーグルにヨーグルトを塗って食べるのが凄く美味しぃ──って違うっ!!」
部長：「えっ違うの!? ヨーグルトも良いと思うけどな♪ 凄く美味そうじゃん──」
社員：「そこじゃなくてっ!!」
部長：「あっベーグルが違うのか! でもパンはパンだよな?」
社員：「それでもなくてっ!!」
部長：「そこから違うって──今朝の話なのに……まだ若いのに気を付けないとダメだぞぉ〜」
社員：「だぁぁぁぁあ!!!」
(机を叩く)
部長：「なんだなんだっ今日はテンションMAXだなw」
社員：「ふしゅ〜〜………うぅぅぅぅ( º言º) わざとやってるでしょ……」
部長：「そりゃそ〜だろw」
社員：「だぁぁあ!!! がぁぁぁあ!!! ぬぁぁあ!!!」
(暴れる)
部長：「おわっ!? ごめ、ごめんってw
聞くっ聞くからっ!! 落ち着けっ、な?」
社員：「ふしゅ〜……ふしゅ〜……( º言º)」
部長：「まったく……冗談の通じないヤツだなぁ〜」
社員：「誰のせいでっ!!」
部長：「──分〜かったっ悪かった! ごめん!! 話っ!! ほら、話続けて!!」
社員：「うぅぅ〜……ここの天照大神様が天の岩戸に閉じこもって、それを連れ出す所」
部長：「うんうん、アメノウズメ様が踊って盛り上げて、天照大神様が『えっどした? なになに??』ってミーハーなデバガメバリに顔出して──」
社員：「イメージ ( º言º)!!」
部長：「──そこを捕まえる……そこがどうした?」
社員：「私……『羽衣をまとって、風の中を泳ぐ桜の様に』的な事を書いたと思うんですよぉ? 美しい綺麗な神らしい雰囲気の踊りっていうか舞を表現したと思うんですよぉ!?」
部長：「うん」
社員：「なぁのぉにぃ! どうしてっ!!
胸をかき出して!? 全裸で!? 狂った様に踊って、爆笑とってんですか!! ロックですか!? メタルですか!? これじゃあ『神々の宴』じゃなくて『出オチ芸人の忘年会』じゃないですか!!」
部長：「……おもしろいじゃん」
社員：「──お、おもし……えっ? なに、なんて?? 我が国の歴史を整えて行くのに……『おもしろいじゃん』??
後世に語り継いでいく、今後我が国の聖書となる、神々の話を……おもしろいじゃん??
えっ……馬鹿なんですか??」
部長：「──馬鹿とは失礼なw」
社員：「──馬鹿じゃないですかっ!! 大馬鹿ですよ!! これがどれだけ大切な仕事か分かってやってるんですか!! 国内だけじゃなく、世界にこの国を知らせていく為の──」
部長：「深呼吸!!」
社員：「すぅ〜!! はぁ〜!!! すぅ〜!! はぁ〜!!!」
部長：「……覚えてないの??」
社員：「……な、何をですか!」
部長：「お前がこの部分の話を提出してくれた日──
毎晩、夜遅くまで残って、頑張っていて『やっと出来ましたぁ』っつって」
社員：「はい」
部長：「『一旦、お疲れさん』って事で、飯食いに行ったよな?」
社員：「……はい……」
部長：「会社近くのおでん屋でなぁ?」
社員：「はい……はんぺん、美味しかったです……」
部長：「うん。お前、はんぺんばっかり食ってたなw」
社員：「はい……はんぺん無くなって大将が引いてました……でもっ!! それとこれとは関係な──」
部長：「──その時に!!」
社員：「──っ!?」
部長：「その時に……」
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社員：「【泥酔演技】大将っ!! はんぺんちょ〜らい♪ はんぺん♪ はんぺんと焼酎♪ おかぁ～りぃ〜♪」
部長：「おいおい……酔い過ぎで食い過ぎだぞ」
社員：「うぅ〜るしゃいっ!! アタシはぁ〜歴史をぉ〜作った!! 労いなしゃい!!」
部長：「まとめているだけだけどな……」
社員：「ぬぁにを偉そぉ〜にぃ〜!! 口動かす暇があったら、はんぺんを出しぇ!! 大将っ!! どこ行った!!」
部長：「大将は今、お前のはんぺんを取りに帰ってるから、ちょっと待ってろ……」
社員：「アタシのはんぺんを取っら? 取るなっ!! 私のだぞっ!!」
部長：「違う違う!! お前がはんぺんばっか食うから『持って来て』くれるんだ……少し待っときなs──」
社員：「大将〜!! 出れ来いっ!! アタシから隠れられると思ってんろかぁ〜!! ちくしょ〜……アタシが──アタシが大将を引きづり出してやるっ!! わらひっ脱ぎまっフン!!」
部長：「おまっ!? 何してんだよ!!」
社員：「可憐で可愛いくて美しくて可憐で可愛い私の裸が見たいらろ!!
大将!! 出て来いっ!!
エントリーナンバー1番!! アタシ!! 裸踊りします!!」
部長：「するな!!」
社員：「離へぇ〜脱がせろぉ〜!! はんぺん出てこぉ〜い!!!」
部長：「も、もうすぐ帰って来るからっ!! 脱ぐな!!」
社員：「ぬぁぁぁ!!! あ〜ふぇ〜……」
部長：「っ!? ……お、落ち着いたか?」
社員：「ふみゅ〜……ふぇ〜……あんね? キレイに踊るよりぃ〜……裸踊りの方が……出てくると思うんでふ……裸踊り……面白いじゃないでしゅか……れ」
部長：「おぉ……?」
社員：「天照大神しゃま……たぶん裸踊り……好きれすもん」
部長：「お? ……そうか?」
社員：「ふぁい……そこ……書き直しましゅ」
部長：「お……?」
社員：「無理……書けない……無理……書いれ……」
部長：「俺が?」
社員：「ふぁい……裸で踊ったら……天照大神しゃま……はんぺん持って……出れく……ゆ……Zzzz」
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社員：「……私が? そんな事を??」
部長：「あぁ『可憐で可愛くて』を2回言ってた」
社員：「いや、そこじゃなくて……まぁそこもだいぶ恥ずかしいですけど……えっ? マジですか?」
部長：「んな嘘付かねぇよ……間違いなく『可憐で可愛くて』を2回──」
社員：「──そこは置いといてくださいよ。裸踊りの部分──って言わせないでくださいよ……」
部長：「人通りも程々の道にあるよね、あの屋台」
社員：「はい……美味しいです」
部長：「そこでお前は、全裸になろうとしてた……」
社員：「うわぁ〜……」
部長：「さらに、踊ろうとしてた……」
社員：「あぁぁぁ〜……」
部長：「それを止めた、俺……」
社員：「はぁ〜……」
部長：「うん……」
社員：「……あぁ〜……」
部長：「……んで、言う事は?」
社員：「ありがとうございます……ごめんなさい……」
部長：「許さないけどね?」
社員：「……んん〜……」
部長：「そして……今日、朝から凄い怒られてた、俺……」
社員：「はい……」
部長：「凄い剣幕で……ね?」
社員：「……はい……」
部長：「……言う事は?」
社員：「……ごめんなさい……」
部長：「まぁ〜分かれば良いんだ。お前も、かなり酔っていたからな」
社員：「はい……記憶ないです……」
部長：「まぁ〜許さないけどね……」
社員：「うぅ……」