人事業務を理解する-戦略策定編(採用準備)
戦略策定編もいよいよ最後のテーマ採用に関してです。組織に適した人材を効果的に採用し、人員計画を実現するためには避けては通れない要素です。
適切な採用戦略を策定することで、優秀な人材の確保や組織の持続的な成長に貢献し、より強固な組織へと進化させていくことが可能です。
「採用は全ての課題を解決する」と言われているほど、採用は組織において重要なテーマです。
ここでは、採用戦略の策定における主要な手順とその重要性についてみていきます。
①採用目標人数の策定
採用戦略の最初のステップとして、必要な採用目標人数を決めることが重要です。
人員計画を踏まえ、各部門や職種ごとに必要な人材数を明確にしましょう。採用目標人数を明確にすることで、採用活動の範囲やスケジュールを具体化し、採用プロセスの効率化を図ることができます。
②採用要件/方法の決定
採用目標人数が決まったら、次に採用要件/方法を検討します。
正社員、契約社員、パートタイム、派遣などの雇用形態を決定し、それに応じた採用方法を検討します。
例えば、中長期的な人材確保が必要な場合は、正社員採用を重視するかもしれません。
一時的な業務対応が必要な場合は、契約社員や派遣の活用を検討することが考えられます。
どんな業務を行ってほいいのか、将来的にはどんな組織にしていきたいかと接合させながら採用要件を検討していきましょう。
この辺りは重要なので、別の記事でより詳しく解説しようかと思います。
③採用実施メンバーの選定
採用戦略の実施には、適切な採用実施メンバーを選定することが不可欠です。
採用担当者は、採用プロセスの進行や面接実施などを担当します。
経験豊富な人事担当者や部門マネージャー、社内のトップパフォーマーなどが採用実施メンバーとして選ばれることが一般的です。
選考においては、採用戦略に則った適切な人材を選抜するための基準を明確にし、オブジェクティブな選考が行われるように注意しましょう。
【なぜ重要なのか】
採用戦略の策定におけるこれらの手順は、以下のような重要な理由があります。
効果的な人材確保: 採用目標人数を策定することで、必要な人材を適切に確保できます。採用プロセスを計画的に進めることで、求める人材を迅速に採用できるようになります。
組織の成長戦略への適合性: 採用要件を慎重に決定することで、組織の成長戦略に適合した人材を採用することが可能です。柔軟な雇用形態の選択や、多様な採用方法の活用により、変化する組織ニーズに対応することができます。
採用プロセスの効率化: 採用実施メンバーの選定と役割の明確化により、採用プロセスの効率化が図れます。適切な人材選考が円滑に進行することで、時間と労力の節約に繋がります。中小企業で採用がうまくいっていない会社は採用にどれだけの工数を割くべきかの目線合わせがされていないケースが多いです。しっかりと社内ですり合わせをしましょう。
採用戦略の策定は、組織の成長と競争力を高めるために不可欠なプロセスです。
これらの手順を踏まえ、採用戦略の策定を行いましょう。
適切な人材戦略の実行は、組織の発展と成功に寄与することでしょう。
採用で課題を抱えている企業はたくさんいますが、とりあえず求人を出して求職者を待っていても会社が求める人材はやってきません。
しっかりと社内で戦略的に採用を行っていくことが、組織を大きくするための第一歩です。
何かあれば相談に乗りますので、いつでもご連絡ください。
Actors,Inc
代表 井田
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