コメント返しからのみんな違ってみんないいよねって話
新たな知見もありまして、お伝えしようとすると長くなってしまったので記事にて失礼します。話題をくださり感謝です!
今回、哲学や文学の流派の話がユングにあったということも、こちらのコメントで改めて認識することができました。言われてみればMBTIにはそのようなものは含まれないですね。
やはり私としては、MBTIは性格というより、認知と行動のパターン(癖,利き手)の話だという結論に落ち着きます。
哲学や文学には私も興味があるので、また暇を見てユングのタイプ論も学んでみようかなと思います。現代社会に大きな影響を残している人ですものね。知識として用語は知ってはいても、それがユングが提唱したことであるとまで知らないものも多いはず……。
記事にも取り上げてくださいました。
どうも、わたくしがINFPからENTJへと認識を改めた、どうあがいても社会からはみ出る変人です。こちらこそよろしくお願いします。
>綾紫 さん
こんにちは、芥川です。
記事をお読みいただき、コメントに引用までありがとうございます!
楽しんでいただけて幸いです。
MBTIと16Personalitiesの差なんて霞んでしまう
おっしゃる通り、ホントにそうだと思います。
そもそも、MBTIも正直人のことを言えない感じではあると私も思っています(笑)とはいえやはりどちらも商売ですから、MBTIが考案した文字列等を無断(MBTI公式が警鐘を鳴らすからには無断なのだろうと思っています)で謳っている以上は「うちが公式だ!それ以外はMBTIとは違うものだ!」と主張したいのもわかるのです。
私は16Personalitiesは「現存の性格論を統合させキャッチーに転化したエンタメコンテンツ」と捉えていますよ。また、「今現在の自分の価値観を再認識・言語化してくれるツール」「キャラ設定表」とも思います。
対して、MBTIでは、心理機能からタイプを導き出していくので、そもそもやり方や考え方がちょっと違っているのですよね。
あと、こういう診断系とか解説サイトで見る、世界に、日本に何%いるか、とかってやる意味も知る意味もないなって思ってます。自分みたいな人間は必ずどこかしらにいるでしょうし、それを数字で知ったところでどうなる?って感じませんか。たぶんこういうランキングとかパーセンテージが好きな人は、きっとカーストとか気にしているんだろうなと思うし、何よりレアキャラになりたいのでしょうね。
歴史として長く、基盤を築いたのは、年代から見ても間違いなくMBTIなのですが、それが知られるようになったのは皮肉にもこの16Personalitiesのおかげだと私は思います。あと、16PersonalitiesはBIG5も参考にされているとかいう話も読んだことがありますが、16Personalitiesの出題形式はまさしくそれです。
出題形式・回答方法:BIG5と同じ
分類システム:ユングのタイプ論の心理機能の軸(知覚機能N/S:判断機能T/Fの4つの軸)、MBTIのJ判断的態度とP知覚的態度も流用。
ここにT情動的・A自信家という神経症的傾向(BIG5)を追加。
診断結果:16Personalities独自のニックネーム・キャラ名(これもモデルとなるタイプ論があるという噂が、カーシー博士のだったかな?)をつけ、MBTIの文字も紐づけちゃったのが16Personalitiesという感じ。
うん。同じと思われても仕方ないです。もはや統合版、キメラ、僕が考えた最強の性格診断!だと思います(笑)でも、数多あるその他MBTIの理論を採用した診断系の中で、16Personalitiesは一番いいと思いますね。
むしろ、16Personalitiesはいろんな心理学的知見を統合している点がいいと思います。それに、ひとキャラひとキャラの説明が文章で分かり易くとっつきやすい。最近では翻訳もかなり改善され、サイトの見た目も結構見やすくなっていますね。
MBTIの書籍は心理学に興味があるレベルの知識オタクな人しか読まないし、どれも結構高いしなんなら今は古本でしか売ってないのも多い。16Personalitiesも詳しい情報を購入することもできますが、その結果の大半は無料で公開されているし、買うとしても値段も高くないしネット上に残る、それにAccountがあるので自分の情報だけを買えること、様々な観点から、より良心的で現代的です。
BIG5もMBTIも正直高すぎるんですよね。時間もかかります。
安い!早い!旨い!が好きな大衆が16Personalitiesに流れるのも無理はないです。MBTIは長らく、科学的根拠がない等、色々な方面からの批判があったこともあると思いますが、かっちりしすぎたあまり、ビジネスチャンスをかっさらわれたように傍からは見えます。実際のことは知りませんけれども!
MBTIに限らずエニアグラムなど、もっともっと沢山の性格を論じ、分類したり特性を説明するものがあります。
MBTI、16Personalities、BIG5の三つは現代ではその代表格といったところでしょう。現代社会においては元々BIG5が結構信頼されてきたようですね。
確認したところ、MBTIの初版は1962年、16Personalitiesのコピーライトは2011年となっていました。
私自身、両方の大元とされるであろうユングのタイプ論やいわゆる心理学の祖みたいな部分まではさすがに学術レベルでは詳しくはないのですが、Myers(マイヤーズ)とBriggs(ブリッグズ)らが、元々学者ではなかったそうです。
元々作家志望(教師?どちらが正しいかは私にはわかりません)として、マイヤーズ自身が性格に対する持論を持っており、そこからユングの性格のタイプ論と出会い、この研究=MBTIをはじめたとか。
詳しくはこちらの記事がわかりやすかったのでぜひ。
実は、私はマイヤーズさんと同じ部類になります。元々演技を学んでいまして、幼少のころより創作や作家的な素質もあったことから、いつかは作家になるだろうと思っていました。そしてそれを遂に実現しようと計画し始めていた頃に、作家という人を描く仕事を成す以上、自分の主観だけで描くのではなく、もっと客観的・普遍的な人間の認知・行動パターンや性格の成り立ちを知らなければいけないと思ったのです。
元々16PersonalitiesおよびMBTIを知っていた私は、これは人間のことを学ぶのにちょうどよい教材だと思いました。現実の人間相手には使いませんが、少なくともキャラクターの性質を考えるのには支えになります。私は後になって、マイヤーズさんと同じ経緯でタイプ論に出会ったことを知りました。
私はこれら理論を理解して利用し、自分の作品のキャラクターたちが、みなさんの目から見てもちゃんと性格やらしさが伝わるように描けるか、その実験をしたいと思ったのです。
作家でないにしても、人の行動心理には興味があったので、私には面白い出会いでした。まあ私も、そもそも16Personalitiesを通してMBTIを知ったのです。これがキャラクターの完全抽象化だ、と。ヒーローズジャーニーのアーキタイプなんかもその一つですね。こういう論は色々あります。
そんな私は、16Personalitiesをゲーム感覚で16タイプすべて攻略してしまいました。身をもって証明させていただいたように、16Personalitiesには回答を操作できる危うさが、実はあるのです(笑)それに、MBTIはスイッチの切り替えのような二択ですが、16Personalitiesは音量調整バーのようなもので、選択に幅があります。
ほかのタイプやMBTI、心理学を知れば知るほど、16Personalitiesの質問内容が何を測っているか、わかってしまうので、もはや文章問題でしかないなとは思います。
そして、ここまで理解ができれば、最早どちらとも道具として使えるのです。どちらが正しく、何が間違っているか、なんていうのは、そもそも重要じゃないんです。ただ、それぞれの特徴を知識として知っていることは大事だと思います。似てはいるし、きっと参考にはしているはずです。MBTIの心理機能を学んで、16Personalitiesで診断を16種類一発で出せるようになったということは、つまりそういうことですよね(笑)
それでもやはり、全く同じものではないそれぞれを尊重したいというのが私の捉え方ですね。
人の行動、心理、感情、思考、癖、生い立ち、どれも切っても切り離せないものだと思います。その根源がどのような仕組みから生まれ、あるいは、逆にどのような傾向がみられるならば、その人にはどういったトリガーがあるのか。それを考察する軸として、どれも有用だと思います。
なるほど、こちらはおそらく、ユングが外向性と内向性、それぞれの特徴として挙げる「特徴」がおおまかに上記の二種類存在するということ示していますかね。上記でいえば外向は陽キャで、内向は陰キャということでしょうか。よく言われる話ですね。これ単体がもう、一種のタイプ論ですよね!学生時代はクラスの数十人を陰か陽かの二択で分けちゃうんですからね。
ただ私はそもそも、陰キャ陽キャという表現はあまり好きではないですね(笑)MBTIの示す外向内向は単純に本人の知覚と判断の向きなので、そこも結構違うと私は捉えていますよ。MBTIは他人から見て予想することはできても、他人が決めつけることはできないのです。最後は自分で自分を見つけるしかない。
一般論的に会話の中で使われる性格や陰キャ陽キャは、ある個人の意識の向きの癖を他者が主観的に捉えた結果、つまりレッテル,キャラ化,デフォルメしたものだと思います。
外の世界や人に興味があるように見えて、対人関係にも物おじしないように見えるから、あの人は陽キャだな、と人々は思うけれど、その人自身が自分のことを「陽キャ」だと思っているかどうかは別だと思うので。
というのも、私がコレでしてね。周りから「外向的」とか「陽キャ」とかよく言われていたのですが、私自身は全然そんな自覚がなかったのです。
ですが今になれば、言われてみれば確かに、という感じでした。
そもそも、陰でも陽でもどっちでもいいよ~!って感じでしたし、言われてどちらにしても気分がいいものではないですね。あなたは陽だから、私たちとは違うよ、と言われて自称陰の方から謎の一線を引かれることもありました。
まあ私は「そんなもの関係ねぇ。うだうだ言ってないでみんな仲良くしな」と壁をぶち壊すタイプでしたが(笑)ああ、これが陽といわれる所以なのだろうと、今ならわかります。どうぞ怖がらないでください。
思考整理できてよかったです。改めて、コメントありがとうございました!
それではまた!
Q,芥川
必ずや活動費として還元します。或いは珈琲として血肉となります。