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映画「うまれる」を観てきました。

「うまれる」
監督:田中聡さん

濃密すぎる30分でした。

この作品は、短編です。
僕はテアトル新宿で鑑賞しました。

こんなに考えさせられる短編映画はそうそうありません。というか、僕が出会ったことがなかったです。いやー、すごく胸糞悪い。

いじめって、何故された方が救われないんでしょう。我慢しなければならないんでしょう。
ほんとに、なんなんでしょう。
その理不尽さにはどうしようもなく、自分は関係ないのに怒りを覚えます。


そして、一番胸糞が悪かったのは、
子供達の親達です。
親達が自分達の子供を、何が何でも悪者にしない、絶対守り抜くという強さは凄いと思う。

でも、絶対的な証拠がないからこそ、非を絶対に認めない。そこは、わかります。それは愛故の強さだと思う。

でも、いじめられた方に少しでも原因がある様に責任転嫁をする姿はとても醜かったし、子供という社会的立ち位置を利用して自分達の身を擁護し始めた時はとても虫唾が走った。

それが愛なのかよ。子供達が悪い事をしたかもしれない。だったらせめて、今後の教育の為にも、自分達の子供達に真偽の確認を親自らが行って確かめるべきだと俺は思う。そして、非があれば認めて謝罪をするべき。子供の責任は親の責任だ。身を持って償うべきだと思う。綺麗事かもしれないけど、そうでもしないと、子供達自身がどんな事をしてしまったのか。その罪の重さを理解させないと、また繰り返してしまうかもしれないから。

という僕が貫いていきたい正義に反する大人達の行動はめちゃくちゃ嫌だった。

そして、挙句の果てに、お前が悪い悪くないみたいななすりつけ合いが始まって。
そうじゃないだろ。と、一緒にいただけだから私の子供は悪くないからとか、主犯格だから悪いとかそうじゃない。一緒にその場に居て、止めなかった時点でもう同罪ということも理解をしていない。

親が子供達を守りたいが故に、自分の事しか見えなくなっていて、凄く子供に見えた。

そういう事が出来ないから、戦争が起きる。
綺麗事だけでは生きていけないのかもしれないけど、損をするかもしれないけど、子供っていうのは自分の人生を犠牲にしてでも大切な存在なんじゃないのかな。わからないけど。



悪い事は悪いと、認める。僕はそこは大事にして生きていきたい。子供の未来のためにも。
そういう教育を受けさせてもらったからこそ、僕はそう強く思う。そしてそこは両親に、家族に感謝をしたい。


そんな考えが巡り巡る30分でした。


めちゃくちゃ濃い作品なので是非。


最後まで読んでくださって、
ありがとうございました!


K




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