最近のアクティビズムの動向

お疲れ様です!
年中仕事のことばかりを考えているActivist Timesです。

今回は久方ぶりに日本企業への最近のアクティビズムの動向を、投資家毎に簡単に振り返りたいと思います(抜けがございましたらすみません。)

それではスタート!

◇直近のアクティビストの動向

・Oasis Management

★フジテックへ、現状選任の社外取締役の解任と新たな社外取締役の選任を求める株主提案を提出。

オアシスは2022年6月のフジテックの定時株主総会において、内山社長(現会長)の選任議案に反対するようキャンペーンを実施。結果は内山社長の選任議案をフジテック側が取り下げるという形で終幕。そんな中今回第2ラウンドとしてこちらが始まりました。

以下ポイントをまとめると、、

オアシスは12月1日にフジテックに臨時株主総会の開催を要求したと発表。
6人の社外取締役の全員解任と、オアシスが推薦する7人の社外取締役候補の選任を提案する。
発表資料によると、オアシスは現在の社外取締役らは創業家の内山高一氏の支配を維持しようとしており、株主の期待に沿っていないと主張。総入れ替えを求めた。

2022年の2月中に臨時株主総会は開催される予定とのこと。

Oasisの詳細な提案内容は以下にまとまっております。

フジテックを守るために — Protect Fujitec

・ストラテジックキャピタル

★日本証券金融に対して、日本銀行、財務省及び東京証券取引所(“東証“)の日証金に対する天下りの実態解明を求めるため、日証金の臨時株主総会の招集を請求

日証金の株式約5%を持つストラテジックキャピタルは6月の定時株主総会で、日本銀行OB役員らの報酬開示を求める株主提案を提出。今回は第2ラウンドとして、臨時株主総会の招集を請求。

ポイントを簡単にまとめると、、、

従来より日本証券金融のガバナンスの問題点として、日本銀行からの天下りありきの不公正な人事制度を主張。

今回はその点を踏まえて、
天下り役員の選任過程が天下り元の組織が関与していない日証金による公正な評価によるものであるか、天下り元の組織毎に調査を行う調査者の選任を求める3議案を決議するため、臨時株主総会の招集を請求。

ストラテジックキャピタルへの日本証券金融に対する提案内容、考え、思いについての詳細は以下をご覧ください。

日本証券金融株式会社〜日本証券金融の改革のために〜 株式会社ストラテジックキャピタル (stracap.jp)

★リムアドバイザーズが学情に対して、臨時株主総会の招集を請求

内容を簡単にまとめると、、

リムが問題視しているの以下の2点。
1点目は学情が2022年7月末時点で現預金を約46億円、さらに投資有価証券を約54億円と、合わせて100億円近く抱え込んでいる点。

これらは総資産の8割程度に相当し、自己資本比率91.4%という過剰資本の原因になっていると指摘。大きな設備投資など必要がないビジネスモデルのため、株主還元をしなければ過剰資本を解消できないとして、自己株買いや配当金の増額を求めている。

2点目は学情が2021年に自己株式を活用した新株予約権を証券会社に割り当て、希薄化リスクから株価が下落した経緯を指摘(現在は新株予約権は消却済み)。同社が株主資本コストを意識していない証左と主張。

さらに2022年10月には、新株予約権の割当先である証券会社の幹部が学情に転職し、財務戦略担当のアドバイザーとして働き始めたとし、将来的に再び希薄化リスクが生じる懸念を抱かざるをえないと主張。資本コストの開示や、自己株消却を株主総会の決議で実施できるよう定款を変更するよう求めている

◇最後に

以上3点のアクティビストの直近の動向をまとめました。継続して強気のアプローチをする姿勢が見られますね。
非常にまっとうで他の機関投資家の賛同が得られそうなものはやはり継続した動きがあるのですね。

今後の動向には注視をしていきたいと思います。
それではまたお会しましょう!


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