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牛乳パックのプラ蓋について(n番煎じ)

この記事にたどり着いた貴方、
貴方は「牛乳パックにスクリュータイプのプラスチック製キャップがついて不便になって不満を抱いている」方ですね?!
(そうじゃないかもしれませんが)

既に不満はインターネット上に出揃っていますが、スクリューキャップ派閥は勢いを増すばかりです。おそらく世界の潮流的には今後、ほとんどの牛乳パックがスクリューキャップになってしまうのだろうと思います(悲観的)。

世界規模の潮流、大企業の方針に、おそらく少数派であろう「牛乳パックを元の姿に戻してくれ」という声は影響力を持ちません。
そこで、私は「適応できるものが生き残れる」との真理に従い、まずは不便に感じることを列挙し、次に一つずつ打開策を検討したいと思います。

俺は生き残ってやるぞ(決意)

【スクリューキャップの短所】

①値段が高い
②最初の開栓が硬い
③中栓を引っこ抜くときに牛乳が少しこぼれる
④片手で開け閉めできない
⑤細く注ぐことができない
⑥最後ちょっと残る
⑦リサイクル回収で取り外すのが硬い
⑧キャップがプラゴミなんですけど

書き出していたら腹が立ってきました。
反スクリューボトル牛乳パック派としては、改悪にしか思えません。
ですが、
メーカーや多数派と思われる歓迎派には「におい移りがないし、どばっと出せるし、横向きに置けてとっても便利」と改善扱いなのです。
おぉ、物事は多面的……!

それでは、一つずつ対応策を検討していきましょう。

【スクリューキャップへの適応】

①値段が高い
牛乳の消費量を抑える。今後はカラムーチョ食いながら牛乳をがぶ飲みするのは控えようと思います。

②最初の開栓が硬い
シリコン鍋敷きを使う。めんどくせぇな。

③中栓を引っこ抜くときに牛乳が少しこぼれる
ひたすら慎重に開けることにしましょう。めんどくせぇな。

④片手で開け閉めできない
そういえば、すべてワンハンドで使えていたガラケーが滅びたときも相当嘆いたものです。片手でパカッして素早く2タッチ入力アナログボタンだからブラインドタッチもできた古き良き時代。
だがそれらはもう、過去のこと。
これからの時代、両手を使うことにしましょう。めんどくせぇな。

⑤細く注ぐことができない
私はミルクティー派で、且つ、「ミルクインアフター派(MIA=milk in after)」なのです。綺麗な水色の紅茶に、少し高い位置から細~く牛乳を注いで対流を起こし、スプーンで混ぜずとも均等なミルクティーを生成して飲んできました。
ところが、スクリューキャップというやつは「たっぷりと注ぎやすい」を売りにしている反面、「細く注ぐ」が不得手です。
細く入れられる技術を習得するか、別の容器に入れ替えましょう。
めんどくせぇな。

⑥最後ちょっと残る
切り開いて最後の一滴まで使い切ることにしましょう。
どうせ使い切れば切り開くので、これはそんなにめんどくさくはありません。

⑦リサイクル回収で取り外すのが硬い
パックを切り開いた後、蓋の付いた面の一辺を切り落とすことにしましょう。スクリューキャップ改悪の怨念を晴らすべく首をはねる気分で切り落としましょう。

⑧キャップがプラゴミなんですけど
私の居住エリアでは燃えるゴミです。さっと水洗いしてゴミ箱に投げ込みましょう。

【更なる検討】

8個列挙したデメリットのうち、①⑥⑦⑧は解決しました。適応可能です。
ですが、②③④手間が増えるという現実が少々耐えられません。あとやっぱり⑤が残念で仕方無い。
時々やらかす「ティーカップすれすれにミルクを注ぐ妙技」の継承が途絶えてしまいます。

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他に何か策はないか?
人は考える葦である。代替案を検討してみましょう。

代替案Ⅰ スクリューキャップじゃない牛乳に変更して耐えしのぐ
これが一番妥当ではあります。
多くの同志はこの手段で細々と生き延びているのではないでしょうか。
ですが、これだと将来的に「スクリューキャップじゃない牛乳」が滅びたときに私も滅びてしまいます。スクリューキャップじゃない牛乳と運命を共にする程、私はスクリューキャップじゃない牛乳を愛しているわけではないのです。

代替案Ⅱ お前はスクリューキャップじゃない牛乳だ
突然のひらめきでした。
パックの形状そのものは同じなのです。
蓋パーツが追加されただけなのです。
「お前……お前はスクリューキャップじゃない牛乳だよな?」
私は慎重に、やさしく牛乳パックに話しかけました。

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「…………」
牛乳パックは返事をしません(したら怖いわ)。
「私は知っているぞ……大丈夫だ、元の姿に戻してやるからな……少し辛いだろうが我慢してくれ……」
私はいつものように牛乳パック上部の凹み部分を両側から掴み、左右に開きます。
だがそれを拒むスクリューキャップ。
片側の開きが甘い……

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私は少し焦ります。牛乳パックの先端は、左右にきちんと開いてから凸方向へ誘導する折り返しによって綺麗に開くのです。
しかも、スクリューキャップへと変化した牛乳パックの先端は、以前のような「開く方は比較的開けやすいような工夫」を施されていません。

まずい、破れる……?

もはや臓器の癒着に焦る外科医の気分です(外科医になったことないからそんな気分は分かりません)。
ゆっくりと僅かな隙間にバターナイフを差し込み、慎重に穴を広げながら奥へと挿入して行きます……もうこれボーイズラブじゃん。(ボーイズラブはバターナイフを使わない)

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開いた!!!!

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よっしゃー!やったぞ!これで解決だ!

【結論】

いつもより10秒ほど余計に開封に手間取りますが、無理矢理従前通りに開破すれば②③④⑤⑥は適応の必要もなく解決です。

そういうわけで同志よ、

牛乳パックは無理矢理従前どおりに開けよう

わーいこれでスレスレでも安心して牛乳注げるぞぉ

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