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1日10分の免疫学(1)免疫とは?
私の推しはT細胞と刑法です。
彼らの魅力を布教すべく、比較的受け入れやすい「擬人化漫画」にして推し活を始め、10年以上が経過しました。
が、推しを推すためにはもっと知識が欲しい……
そしてトンデモ情報に騙されてしまう人を一人でいいから減らしたい。知ってよりよく生きてほしい。
推しのために。
前回のnoteで「休み時間の免疫学(第3版)」公開自主勉の最終回を迎えました。なんで自主勉を公開するかってそりゃモチベと備忘録とあわよくば布教を兼ねてるんですよ。
さて、今回からは「エッセンシャル免疫学(第3版)」の公開自主勉を開始します。
ページ数が倍増するので(272→600ページ)、noteのタイトルも5分→10分に増やしてみました。
ちなみに、これを終えれば次は「JANEWAY'S免疫生物学(原書第9版)」がスタンバイしてます。これは900ページだから「1日15分の~」になる予定。
さぁ、始めますよ……(パラァ
大林「それでは本日からこちらの方で公開型自主勉をします」
本「エッセンシャル免疫学第3版です、よろしく。本書は、免疫学を初めて学ぶ学生のための教科書です」
大林「よっしゃこい!」
第1章 免疫系の構成要素と生体防御における役割
本「免疫という呼び名の由来は?」
大林「疫を免れる……一度かかった感染症に二度かからないということからついた名前」
本「つまり、免疫とは感染症に対する抵抗能力のこと」
本「ワクチンは、ワクシニアと呼ばれる牛痘ウイルスの接種によって天然痘予防できたことから名付けられた」
大林「ワクワクチンチン♪わくわく♪シニア」
ワクチンを2倍にしたらワクワクチンチンだよ、とか、アルゼンチンを2倍にしたらあるある全然チンチンだよ、などと発言し続けていてもフォロワーは増えますので、発言の内容とフォロワー数は関係しませんし、フォロワー数が多少多くても全然チンチンです
— ヤンデルさん (@Dr_yandel) July 15, 2019
本「最初は天然痘の予防のために天然痘ウイルスを直接投与していたが、危険性が高かったため牛痘ウイルスを用いたのが始まり」
Wiki「牛痘ウイルスは、ヒトでは症状が軽く、瘢痕も残らず、しかも近縁である天然痘ウイルスに対する免疫を獲得できるので、18世紀末にエドワード=ジェンナーにより種痘に用いられた」
大林「実にラッキーな発見。あまり強くない亜種で敵のパターンを覚えさせて免疫軍準備させてから強い本命の敵に勝つって感じか」
本「人体には多くの微生物が存在する…健常成人の腸管には1000種類以上4.5kgほどいる」
大林「思ったより重いな!」
WEB「うんこの内訳第3位は腸内細菌の死骸!10~15%!」
本「ヒトはそれらの共生微生物と共に進化してきました。彼らを排除せずに共存してきたのです。その仕組みを免疫学の視点からは何と呼ぶ?」
大林「……め、免疫寛容!」
本「病原体とは病気の原因となる感染性の微生物で、日和見病原体も含む」
大林「昔から体内で共生してる微生物は、均衡が崩れない限り、ほとんどは病気の原因にはならない。むしろ役立つどころか必須のもいるとか」
本「病原体は、細菌・ウイルス・真菌・寄生虫の4種類に分けられる」
大林「定義が微妙で覚えにくいんだけどね……ウイルスとか特に」
★ウイルスといえばおススメの本はこちら!!!ヤンデル先生が絶賛してたので読んでみたんですが、ほんとに凄かった!
WEB「細菌と真菌は、構造が全く異なる。細菌は染色体DNAが細胞の中に裸で存在していて、原核生物の仲間です。一方、真菌(カビ、酵母、キノコの仲間)は、染色体が膜に包まれた核の中に存在していて、ヒトと同じ真核生物の仲間です」
本「皮膚と粘膜表面は、病原体の感染からヒトの体を守る最初の障壁」
大林「だから皮膚や粘膜のケアは大事……保湿保湿」
本「体内のすべての上皮細胞は抗菌物質を産生する。たとえば、皮脂には細菌の繁殖を防ぐ脂肪酸や乳酸が含まれる」
大林「皮脂!ギラギラベタつくお前にそんな効果が!」
本「上皮細胞が産生する抗菌ペプチドは、ウイルス等のエンベロープを不安定化させることで破壊」
大林「そんな攻撃力あったのか……」
本「涙や唾液に含まれるリゾチームは細菌の細胞壁を分解し、胃や膣、皮膚の酸性環境は病原体を不活性化する」
大林「思ったより第一障壁すごいな!」
本「そしてこの第一障壁が突破されて、上皮細胞の下の軟部組織に病原体が侵入すると……」
大林「自然免疫部隊の出番ですね!!!」
次回!自然免疫部隊について基礎を確認!