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1日20分の免疫学(18)リンパ球⑥
NK細胞についての補足説明
本文読むのに必死で後回しにしてた柱書読んでみた
本「NK細胞がどの相手に反応するかは、活性化レセプターと阻止レセプターの組合せによって異なり、その多様性は6000〜30000に及ぶとされる」
大林「想像を遥かに超える多様性が……!」
本「ヒトのNK細胞は、末梢血リンパ球の2-20%、脾・骨髄リンパ球の5-10%、肝リンパ球の30-50%、リンパ節リンパ球の1-2%」
大林「あ、リンパ節にもいるんだ?!いるっぽいみたいな説明は読んだから、いたとして少ないのかなとは思ってた。」
本「NK阻止レセプターで他の細胞や自身のMHCクラスⅠに反応することでIFN-γを産生したり、細胞傷害性を示せる機能的なNK細胞(licensed NK cell, educated NK cell)に分化する。阻止レセプターの刺激が得られず機能的でなぃのはhyporesponsive NK cellという」
※hyporesponsive:反応性低下の、反応低下の
大林「NK阻止レセプターからの刺激が必須っていうことか。まぁ、NK細胞の細胞傷害力は強いから、阻止レセプターが機能しないNK細胞が機能したら危ないもんな、なっとく」
本「活性化レセプターへの刺激が強ければ機能するよ」
大林「機能するんかい!」
本「licenseをえたNK細胞も、対応MHCクラスⅠのない環境では license を失い hyporesponsive に変化する。hyporesponsive となっても対応MHCクラスⅠが存在する環境になると再教育されlicense をえる」
大林「対応MHCがあるとき~!ないとき~!」
本「NK細胞はCTLの10倍もパーフォリンを保有している」
大林「マジか…」
本「NK細胞は相手と反応すると増殖し、10〜1000倍に増加する。特定の相手に反応すると最大10の4乗倍に増える」
大林「あっ、NK細胞も増殖するんだね。10の4乗…?普通に10000て書いておくれよ」
本「そしてその多くはやがて死滅し、すぐに元の数近くに戻る」
大林「多くは、ということはまさかメモリー…?!」
本「一部は活性化したまま数ヶ月残り、2度目はより強くサイトカインを産生する(メモリーNK細胞,adaptive NK cell, trained NK cell)」
大林「わぉ!記憶力があるNK細胞!」
本「マクロファージと樹状細胞は、PRRで反応してサイトカイン(IL-2、IL-12、IL-15、IL-18、1型インターフェロン)を産生してNK細胞を活性化し、同時にさまざまな表面分子の表出を高め、NK細胞上の対応分子に作用させることによっても活性化する」
※パターン認識受容体(PRR).病原体がもつ特有の構成成分(pathogen-associated molecular pattern:PAMP)を感知する受容体(pathogen recognition receptor:PRR)
大林「思ったよりあの手この手で活性化してたんだな….というか、マクロファージだけでなく樹状細胞もNK細胞を活性化してたのか……殺されるのに」
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本「CD4T細胞上のCD154にCD40で反応した樹状細胞は CXCL10、IL-12を産生してNK細胞を集め、長期にわたる 活性化を導く」
大林「へぇ~ヘルパーT細胞経由でも活性化してたのか」
短いけど今回はここまで!細胞擬人化4コマ作成も再開しています。Twitter(X)で投稿した分はのちほどサイトにも展示します。