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【青も赤も、明も暗も】まったり振り返りAリーグ:2024/25シーズン男子第18節/女子第15節

ヴィクトリー男子の土曜日の負け(と負け方)にちょっと凹んでいますがサッカーの心の痛みはサッカーで癒やすしかない中Aリーグ他所の試合もNPLも色々楽しくてしっかり慰めを実感してもいます。色々追い切れない部分もありますが恵まれた環境に感謝です。

今節のあらすじ

男子の方の目玉はシドニーダービーでしたね。序盤の2回ももちろん相当盛り上がりましたが今回はキックオフからフルタイムまで双方にアクションたっぷりで昨今一のシドニーダービーだったかもしれません。

そしてハイライトショー(見れてないのですが)にニューカッスル・ジェッツvsメルボルン・ヴィクトリーの試合の終盤で観客の医療的な緊急事態のため試合が中断したことに言及があったと思いますが両クラブのメディカルスタッフや救急職員の働きもあり病院に搬送され入院治療を受けているそうです。

そして女子は未だに無敗のシティ、そして前回王者(そして普段は圧倒的に強いはずの)シドニーの運命の扉が閉まっていく様子、そして意外や意外なある試合の結果に注目。

今節のゴール

いやあアデレード男子のArchie Goodwinのこのヘディングゴール。アデレードだけどついつい見返してしまう。

オーストラリアはストライカーの人材難がある、とは広く言われることなんですけど実際のところはストライカーは輩出するけど海外に行くと結構怪我して代表に招集できない、というのがより正確な事情で。今AリーグではArchie GoodwinやNoah Boticのような若いストライカーが活躍しているものの2人とも負傷歴がすでに大変なので海外移籍、代表招集となると心配になるのが正直なところ・・・というところまでこのゴールから思考が飛んでしまうラリアのサッカーのファンの心境です。

さて、ゴールではないのですがも一つ言及しておきたいのがこちら。

先ほどファイナルの道が断たれつつあると書いたシドニー女子ですがこのウェスタン・ユナイテッド戦では前回からスタメン・ベンチ両方のゴールキーパーを変えて臨みました。Ante Juricご乱心?と今週のDubzoneで話題になりそうですがそんな中スタメンでゴールを守ることなったのはBeth Mason-Jones、金曜日付けで加入して日曜日に27歳でのAリーグデビュー。この無茶振り感がある初戦でこのPKストップは(最終的にシドニーは負けたながらも)シドニーに希望を持たせるプレーだったと思います。

突然ですがクイズです

マッカーサーのMile Sterjovskiの監督の試合後記者会見のサムネイルを集めてみました。それぞれのサムネイルは勝った後、引き分けた後、負けた後のどれか当ててみてください。

答え:①ウェリントンvsマッカーサー、勝ち(1-2)②ウェスタン・ユナイテッドvsマッカーサー、引き分け(0-0)、③マッカーサーvsオークランド、負け(0-1)、④マッカーサーvsパース、勝ち(6-0)

Aリーグ公式サイトで「Sterjovski」で検索するとわかるんですがほぼこの顔しかしてないです。ピッチサイドでも割と物静かな人らしいですがそれでもこれは同じ顔すぎる。

今節笑わせてもらった色々

木曜日にウェリントンvsブリスベンの試合があったのはWaitangi DayというNZの建国記念日に相当する祝日だったため。なので試合前に国歌斉唱もありましたがテレビカメラは色々捉えていました。

・子供達=かわいい
・Mullet=立派
・双子=一卵性
・食べかけと思われる長いパンを持っている人=??
・国歌2番歌ってるのに映ってることに気づいてホットドッグをかじる人々=こらこら

アデレードとシティの試合で50分頃にシティのTalbot君にカードが出たときアデレードのベテランスペイン人選手Isaias(良い選手だけど対戦相手にとってはウザい選手としても広く知られている)が「カードを出さないのか」とばかりに遠くから主審に向かって走ってくる場面があったのですがそれに関して実況が「あの年齢になると無駄に走ってられない」と言ったところで笑ってしまいました。無駄に走ってられない年齢でも抗議するときは抗議する、いつまでもウザいそのままでいて欲しいです。

シーズンも折り返しだけどあんまりイエロー累積の出場停止がない印象があったのでダービーで一人くらい累積になるかな?と思って調べたのですが。

前の方の選手も結構カードもらってるのと同時に・・・
・・・カードもらいがちなポジションの選手もまだ出場停止になっていない人が結構いる

4枚累積多すぎ!あとSainsbury1月からしかプレーしてないのにここにいるの速い(でもまだ出場停止じゃない)。

多過ぎといえば女子の得点女王争い。

このツイートにあるようにKahli Johnsonが8点でトップになったのですが他は未だに7点で並び過ぎ。どうなるシーズン後半。

絵が描けたなら絵に描きたいなと思った件

ダービーは双方の選手も監督もファンも盛り上がる試合ですが盛り上がるだけでなくこんなにダービーに特化して結果を残す選手も珍しい、というのがワンダラーズのZac Sapsford。22歳で2022年にシドニーのユースチームからワンダラーズに移籍してからトップチームで8得点、そのうち5点がシドニー相手です。(それに加えてワンダラーズのユースチームでもシドニー相手に数点取ってる)
その結果:

Aリーグを少し知ってる私でも分かる、この顔ぶれに顔を並べることがどれだけすごいか。それでふと思い浮かんだ画が夜の街でシドニーのレジェンド達(↑にある人はみんな引退してます)が集まっているところにSapsford君が単身颯爽と現れて「どきなオッサン」みたいなことを言っている図。とても漫画的な絵になる若造の「swagger」です。

改めてリーグ順位に関する現在地について

シーズンの始めにも書きましたがAリーグは「6位以上に入ってファイナルトーナメントを戦う」のがとりあえずの目的のリーグです。
これくらいの時期になってくるとトップ6の直接の争いはまだまだ混戦状態ながら「誰も何も言わないけどトップ6はもう無理だね」というチームもちらほら出てきます。男子でいうとパースとブリスベン、女子でいうとワンダラーズ辺りはもともと予想でもトップ6は難しいような流れだったのでこのくくりになります。

そんな中シドニー女子が特に注目に値するのは前期のチャンピオン(かつ2位フィニッシュ)だからだけでなく私が見始めた頃からずっととにかく勝つチーム、無敗・クリーンシート・少なくともグランドファイナルまで勝ち上がる圧倒的な強さが今期急激に失われた驚きにあります。シドニーは男子も女子もタイトルに関して期待値が高いためファイナル消滅、しかもこんなに早く(まだ決まってないですが)その可能性がなくなるのは天変地異レベルなのです。
ちなみに一応うちの州の女子NPLでCalder Unitedがかなり似たような状況になり降格しました(NPLは降格がある)が、向こうは選手の入れ替わりの多さもあったりして完全には参考にできないです。ただこの国のリーグはどこでも説明の付かないことがたくさんあって、急激にトップに上り詰めることもあれば急激に失うことも同じくらいあるという事の表れです。

今期もまたたくさん驚いて最後までハラハラする展開になりそうですね、今からでも遅くないので是非一緒に楽しみましょう。

次節のAリーグ

現在6位(なんとか)のチームのサポーターとしては全員引き分けろな心境ですがそれを抜いてもまだまだ良い勝負が見たいです。なのでまずはパースとかジェッツとかに頑張っていただきたい。地上波放送の試合ですし。

あとSapsford君が全般的に波に乗ってきているのかダービーだけなのかも注目。

女子は明暗が分かれるシティvsシドニー、本当の調子のところが知りたいブリスベンvsウェスタン・ユナイテッドが面白い中アデレードvsキャンベラも面白い上位対決になりそう。

あと今回は特別に言及しませんでしたがNPLもNSW州・VIC州どちらも色々あって面白いです。シーズン序盤的なはちゃめちゃ懐かしい。