見出し画像

アブサンのお供5選

2023年明けましておめでとうございます。
年明け一発からあれですがサッカーでも音楽でも万年筆でもインクでもなくお酒の話から始めてみようと思います。

アブサンを嗜むようになって何年も経ちますが決して頻繁に飲むようなお酒じゃないことも含めて少ない機会でも毎回おいしく飲めるよう心がけ楽しんでいます。
飲み方自体については水を足す量がだいぶおおざっぱなこともあったりするのですがアブサンに何の食べ物を合わせるか、の工夫は自分の中ではちょっとしたライフワークに近い継続したプロジェクトとなっていたり。
そろそろ「これなら他所様にもアブサンと一緒にオススメできるかな?」と思えるコンビネーションがいくつかできてきたので北半球の寒い季節に合わせて紹介しちゃおうと思います。

ちなみにですが家にボトルであるアブサンは豪NSW州にあるDemoiselleというところのDemoiselle Matildaというアブサンで、オーストラリアのボタニカルを使ってて美味しいのですが普通の緑色のアブサンとはちょっと違う色なので見栄え的には緑で想像していただきたいです。
(あとヘッダーの写真のClandestineだったかな、あれも白いので参考になりませんね)

参考が万年筆なんですがちょうど良い色なのでこの緑色で想像してください(セーラー万年筆のカクテルシリーズからアプレスキー)

(1)ダークチョコレートのスイーツ

前書いたか分かりませんが私は「酒飲みで甘党」をモットー(?)にしていてウィスキー&焼き菓子を筆頭にお酒に甘い物を合わせるのがとにかく好きです。
とはいえ独特のアニスの薬草的な甘さ+砂糖を足して飲むアブサンに考えなく甘い物を合わせるのはスマートではない。ダークチョコは甘さ控えめでほんのり苦みもあってなかなか相性がいいです。このコンビネーションを最初に教わったアブサン・マスタークラスではダークチョコのタルトをいただきましたが今年の自分の誕生日に買ったモンテカルロというケーキのダークチョコ版も素晴らしく合いました。味もそうですがきっとなめらかな舌触りがアブサンと相性が良い気がします。

ケーキは家に帰る途中で崩れました

(2)スティッキー・デーツ・プディング

オーストラリアでは定番とも言えるデーツ(ナツメヤシの実)のプディング。あたたかいソース(キャラメルやトフィー、バタースコッチなど数パターンあり)をかけていただく暖かいスイーツですがこれもアブサンと合います。

大手スーパーWoolworthの冷凍セクションにある2個入り4ドルのやつすごいおいしい

プディング自体にもデーツの甘さがあるしソースはもちろん明らかに甘いのですが意外とアブサンの甘さとぶつからない(ただし砂糖は足しすぎないこと)。プディングの甘さを背景としてアニスのフレーバーをより楽しめる、みたいな感覚です。
ただアブサンのはその味だけでなくアルコールの強さもあってゆっくりのペースでしか飲めない、という意味でもちょっと特殊なのでスティッキー・デーツ・プディングをあたたかいまま楽しむなら暖め直しが必要になるかも。
ちなみにスティッキー・デーツ・プディングはオーストラリアならスーパーマーケットで売っててレンジでチンする手軽なタイプでもかなりおいしいです。

(3)雪見だいふく

前述の通りアブサンはゆっくり飲むお酒なので本来ならバニラアイスともよく合うのに溶けてしまうので現実的ではないのが残念。
ただそれをほんのすこし実現可能にするのが雪見だいふく(バニラ味)。パック入りでも箱入りでも固く冷やしたものを1個ずつ出して(残りは都度冷凍庫に戻す!)飲みながらいただく、という形ならアブサンのお供としても結構成り立ちます。
別の方法だとコーヒーで言うアフォガートのように雪見だいふくにアブサンをかけるというのもあり。2回くらい試してますがアブサンをどれくらいの濃さに薄めておくかとかかける量とかなにがベストか分かりませんがコンビネーションとしては正解なのは間違いないです。

DemoiselleのMatildaはこんな色なんであれですが緑が強いアブサンだともっと見た目きれいなはず

(4)カスタードまん

洋も和も出て今度は中華方面から。これも甘さ+なめらかな舌触りがアブサンに良いスイーツです。できればレンジじゃなくしっかり蒸してふわふわにしたやつがいいですし、できれば飲茶みたいに蒸し器で暖かい状態を保ったまま食べたい。
甘い中華まんの類は皮の部分が多くその甘さがほんのりしているのであっさりした味で楽しめるところはあるし、ふわふわしているので重くないのでもしかしたら上に挙げた3つよりも広く気軽におすすめできる組み合わせかもしれません。でも日本だと甘い中華まんはだいたい小豆あんなのかな・・・

割って写真撮ればよかったけどそんなことしてると余計に冷めるので

(5)スモークサーモン&クリームチーズ

最後にスイーツじゃないお供を一つ。これも昔行ったマスタークラスで学んだ組み合わせです。
そもそもサーモンを筆頭に魚をディルやフェンネルみたいな薬草フレーバーのあるハーブと合わせるのは西洋の料理でよくあるのでアブサンと合わせることには特に驚きはないですし、先ほども書いたようになめらかな舌触りで薬草風味をまろやかにするクリーミーなクリームチーズも確かに相性がよさそう。
とはいえクリームチーズを直接スモークサーモンに塗るわけにもいかないのでなんらかのパン的食材も必要になります。これもやっぱり食感を考えてパンよりミニパンケーキ的なもの(スーパーマーケットではBlinisって名前で売ってますが普通に作るのも可能そう)で合わせたい。
実際にこれで飲んだの随分前なのでこれだけ写真なしです。結構遡ったのですがもっぱらスイーツでした。いつか久しぶりにおつまみにしたいです。