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【前編】東京×高知国際 SA(社会貢献活動)交流会【イベントレポート】
皆さん、こんにちは。
本日は、東京学芸大学附属中等教育学校(以下、ISS)と高知県立高知国際中学校・高等学校(以下、高知国際)のコラボレーションによって実現したイベントのレポート記事です。
両校は、国際バカロレアの認定校であり、生徒のボランティア活動を積極的に推進しているという共通項があります。そこで、両校の先生が生徒の活動を紹介し合う本イベントを企画されました。
Opening
ハウリングする音声に両校から笑いが起こるような、和やかな雰囲気でスタートしました。
イベントの流れは、両校から活動報告をしたのちに、ダイアローグを行うというものです。(3つめの活動報告&ダイアローグは後編にて!)
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活動報告①:Différent
最初の活動報告は、高知国際のチームから。「Différent」という防災に関する団体の代表・副代表である、高校2年生のお二人からの発表でした。
Différentは、南海トラフ地震についての学びや、防災に関するホームルームの時間をきっかけに、「未来を担う私たちが防災を学ぶ必要がある」という問題意識で発足しました。
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「地域のつながり×防災」というテーマを掲げて活動しており、今年で3年目です。毎年、様々な取り組みを重ねてきています。中高一貫校ゆえ長期的に活動できることは、大きな強みです。
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防災に関する大規模なイベントや、他団体とコラボしたイベントなど、多くの参加者を集めています。
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地域のつながりという観点で、地元の自治会の活動に参加したそうです。ここで出来たつながりから、逆にDifférentの活動に自治会の方がボランティアとして関わっています。
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発表の最後には、団体の課題についても触れられていました。Différentは、委員会やクラブ活動として公式に認められることを目指しているそうです。
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イベント開催などを重ねているだけあり、とても落ち着いてしっかりと話されていました。また資料も分かりやすく、聞きやすいものになっています。(最近の高校生の発表は、本当にレベルが高い!)
質問タイム①:Différent
発表の後には、ISSのメンバーから質問タイムです。
最初の質問は、団体名の由来についてでした。
Différentという名前は「違いを認め合おう」という思いから決まったそうです。当初集まったメンバーは「防災をやりたい・食をやりたい・教育をやりたい」と関心の違いがありました。そこでそういった違いで立ち往生するのではなく、その「違いを認め合う」ことを大切にしようと考え、スタートしたそうです。またフランス語にすることで「おしゃれさ・カッコよさ」も出しています。
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2点目は「Instagramで活動を報告することでどのような効果があったか?」という質問でした。
Instagramは若い参加者や学生団体の巻き込みに有効だったそうです。防災イベントを開催するにあたって、チラシを配布して呼びかけたものの、チラシでの集客には限界が…。そこでInstagramを通じて、イベントの集客をすることで若い参加者が獲得できました。さらに学生団体学生団体への声掛けは、InstagramのDMを活用していたそうです。
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活動報告②:ゑん
2つ目の発表も高知国際高校からです。「伝統工芸品×地域活性化」をテーマに活動する「ゑん(えん)」の発表でした。2023年7月からスタートし、2月で終了する約半年の活動だったそうです。
実は「ゑん」の代表の生徒さんは、Diffe'rentの副代表も務める方。本日のイベントのMVP級の活躍でした!
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「若者・県外の人」を対象に、高知県の伝統工芸品について発信することで、担い手不足解消・地域活性化につなげることを目指しています。
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活動内容は、ワークショップやイベント出展をメインにされています。
2023年8月には、「伝統工芸品の解説」や「紙漉き体験」が出来るワークショップを開催されました。高知県で伝統的工芸品に指定されている、「土佐和紙」を実際に作る工程を体験できるとあり、とても盛況だったそうです。
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さらに2023年8月に開催したワークショップの成果を、高校内で報告されたそうです。次の活動のアイデアを出すとともに、同じ高校生に伝統工芸品について考えてもらうきっかけを作れたそうです。
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また2023年12月3日に開催された「こうちこども未来ビレッジ」にも出店し、多くの来場者に伝統工芸品について情報提供が出来ました。
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このような伝統工芸品に関する活動は、2023年4月に実施した事前調査がベースになっています。
「高知県の一番の魅力」についての回答では「工芸品」に関する回答が少ない一方で「知りたい高知県の魅力」については、工芸品がランクインしています。このとから「伝統工芸品について知られていないのではないか?」「工芸品に興味がある人はいるのではないか?」という仮説を持ったそうです。
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また活動の中でも参加者にアンケートを取られており、様々な意見を聞いています。
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最後には、今後の展望についての発表がありました。活動を通じて「知るきっかけ」を提供でき、地域活性化への手ごたえはあったそうです。
そこで今後は、イベント単体として取り組むよりも旅行に組み込むことで、より多くの県外の人に情報が届けられるのではないか。また商業施設との連携などでより多くの人の目に届けられるのではないか。
そのような展望を持っていらっしゃるそうです。
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質問タイム②:ゑん
ゑんも、分かりやすく聞きやすい発表でした!高知国際、すごいです!
発表のあとは、ISSの生徒からの質問タイムに。
最初の質問は、「地域が活性化できた」という発表がありましたが、どのような基準でそう感じられたのですか?というもの。
伝統工芸品などをいろんな人に知ってもらうことが出来たという基準で判断されていて、アンケートの回答から手ごたえを感じているそうです。
続いての質問は、報告会で誰にどんな内容を報告?でした。
「こうちこども未来ビレッジ」は、親子連れや家族の方が多く、「こういう活動をしてきた」と説明ができ、若い方に伝統工芸品の現状を提供されました。
高知高校での活動報告会は、同じ高知国際の中学生・高校生の皆さん。この発表を通じて、Différent以外の団体があることを知ってもらえた。他の興味がある生徒に別の道しるべを提供できた。そんな手ごたえを得られています。
前編は、ここまで!後編は、後日公開予定です。こうご期待。