片麻痺当事者の歩行改善を目指す上で現場で考えること
地域の中核病院から飛び出て早4年。
ある程度予想はしていたものの、地域で困っている人の多さ。
特に脳卒中後遺症関連の当事者の方々。
もちろん、私の勤めていた病院でも
外来フォローできる症例はほんのわずか。
仮にできたとしても1週間に1回、2~3単位程度。
もちろん、できる限りの関わりは
してきたつもりですが、
正直歯がゆいことも多かったです。
(保険の制限による限界ですね・・・)
介護保険領域も双方(セラピスト、利用者様)
が満足いくくらい
関わりが持てているのでしょうか?
短時間の関わりでもより効率的に
変化の出せるセラピストも
おられるでしょうが、それは患者様・お客様の
満足のいくレベルまで
関われているかは別だと思っています。
この考えは外に出てきてなおさら感じています。
と、前置きが長くなりましたが
私は結構、論文などを読むのが好きで
最新の情報などにもアンテナを張ってるつもりです
ですが、書籍なども含め、病態や障害のメカニズムなどについては多く語られているものの、
目の前のお客様の抱える問題を
解決するための細かい情報までは
少ないのが印象です・・・
それらの1つの要因は当事者と長期的に、
深く関わり続けることが
出来ているセラピストは多くないことが
影響しているのでは、
と考えています。
私が、学術的な側面も含め、現場レベルで重要だと思う要素は、
〇理想的な歩き方を再現できる環境 (装具、歩行補助具等)
〇上記の環境での歩行量の確保
〇自身の歩行についての理解
〇いかに力を抜いて歩けるか
です。
これって、1つずつが独立している訳ではなく
関連性を持っていると思っていて、
あたりまえですが、脳梗塞とか脳出血ってある日突然発症しますね
そこから、今までできていたことが難しくなります
話す
飲み込む
手を持ち上げる
歩く
これらって、理屈で学んできたものではないんですよね
特に私は日々現場で歩行の再獲得に関わることが多いのですが、
歩行って学べば学ぶほど奥が深いです
元を辿ると、人類学上のヒトの発達にいきつきます(笑)
ヒトにのみ起きた進化の「直立二足歩行」
これを再建することが究極の課題だと思っています
歩行の再獲得
麻痺や感覚障害、バランス障害・・・
様々な症状を呈し、正常なパターンから逸脱してしまったいわゆる異常歩行
異常を正常に正す
これは短絡的で専門性に欠けるようにも思います
ですが、実際には当事者の方々はやっぱり極力元の通りに
歩けるようになりたいと望まれるし、
私が仮に当事者になったとしてもそう思うことでしょう
以下は自費リハビリを提供していると本当に悩む点にはなりますが、
本音で思う点なので正直に綴ります。
リハビリって、本当にどこまで改善するかってわかりません。
それはもちろん、相手にしているのは人であり、脳なので。
でもこれって、私が話をするとなるとどうしても立場的にも
セールストークに聞こえてしまいますよね💧
でも結局のところ、お客様ご自身が実感できる変化を
提供できると納得して共に前進できるように思います
セラピストの皆様はどのように
お客様とこのあたりの話を
すり合わせていますか?
コメントとかで教えてもらえると嬉しいです。