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【事務局メンバー作業報告】未着手ガーデンの荒廃防止対策
府中コミュニティガーデン講座のモデル公園としている「宮町中央公園」ですが、南側の花壇(2カ所)については、今年度の講座では植栽しないことになっています。
というわけで、講座当初より土が入っただけの状態だったのですが、土に埋もれていた種子が発芽し、徐々に雑草が生えてきて、少し見苦しいことになっていました。
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7月23日(土)10時30分より1時間ほど、事務局メンバーにて、除草および農業用の黒マルチを張る作業を行いました。
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<作業内容>
①雑草の除去
雑草は抜くのではなく、土面ギリギリで一つ一つ鋏で切りました。
②除去した雑草を土の上に撒く
草堆肥作りにチャレンジです。具体的には、除去した雑草を刻んで土の上に撒きました。黒マルチで遮光するので伸びてこないはず。まったくゴミが出ない作業となりました。
③黒マルチ張り
花壇をすべて覆うように黒マルチを張り、ピンで固定する。
<豆知識>「なぜ雑草を抜かないのか?」
雑草は土から養分や水分を吸収するために根を伸ばしますが、その際に掘り進められた土はやわらかくなります。また、土の中で枯れた雑草の根は、土壌に生息する微生物によって分解されて土壌の養分になります。しかも、根のあった場所は空洞として残るため、栄養と空気を含んだフカフカの土壌になるのです。フカフカの土壌では植物の根の張りもよくなり、生えてくる雑草も背が低く刈り取りが簡単な種類になるという好循環が生まれると言われています。
ところが、雑草の根を引き抜いてしまうと、抜かれた部分の空洞はなくなり、土が締まって固くなってしまいます。固くて根を伸ばしにくい土壌には根張りの強いがんこな雑草ばかりが育ち、それを抜くとさらに土が固くなる、という悪循環に陥ってしまうのです。
「こまめに草むしりをしているのに作物がうまく育たない」という場合は、土壌が固くなっているかもしれません。
諸説ありますが、今回は雑草を根っこから引き抜くことはやめて、栄養豊富でやわらかい土を作る、実験的な試みをしています。
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南側の花壇、両側ともさっぱりしました。
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最後に花壇の花々の成長を確認。カラフルガーデンのエネルギーカラーのお花たちにパワーをもらってきましたよ。
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公園を通行される皆さんからも感謝や励ましのお声をかけて頂きました。次回の作業も楽しみです。
(文:丸山美佳)