キムチの歴史と漬け物、そして文化
暑くなってくると、辛いものを食べてすっきりさわやかにしたいですよね。
今日もランチはキムチたっぷりの冷麺にしました!
日本では、一番売れる漬け物は悲しいことに浅漬けやぬか漬けではなくキムチ!なんですね。
そのままでも、炒めても、いろんな応用ができる食材なので、頷けます。
さて、そんなキムチを少し調べてみたら、もともとは「沈菜(チムチェ)」といい、野菜の塩漬けだったそう。
始まりは、日本と同じように辛くない漬け物だったんです。
そこで、15〜16世紀くらいに南米原産の唐辛子が伝来。
伝来したルートは朝鮮→日本と、日本→朝鮮など諸説あるそうです。
ちなみ、コショウを探しにインドを目指したコロンブスが、カリブ海の西インド諸島をインドと間違えて唐辛子がコショウだと思ったらしいです。
だから、唐辛子はred pepper なんだとか。
赤いコショウ。確かにそのまま勘違い。笑
過去の偉人も、人間なんだと感じます。
そんな、唐辛子が韓国にも伝わりキムチに唐辛子が使われるわけなんです。
今の味になったのは、意外と500年くらい前。
味噌や醤油と比べるとはるかに歴史は浅いです。
と、ところで日本にも伝わっていたはずの唐辛子がなぜ、同じ東アジアの日本で辛い漬け物ができなかったんでしょうか。
確かに、粉末状ではなく唐辛子がまるっと入った漬け物は少し見受けられますが…
それに、もしかすると正解があるのかもしれませんが、わたしが思うに、気候と食文化がそうさせたのではと思います。
日本に比べて、冬は厳しい韓国。
寒さゆえに、野菜などの食料不足もあったと思いますし、冷えた身体を温める必要があったのだと思います。
唐辛子は辛味成分のカプサイシンなどが身体を温め、血の巡りをよくします。
また、料理の基本ににんにくや生姜などの香辛料を多用する文化であり、それらとの相性もとても良かった。
一方で、日本料理は出汁やうまみの文化のため、唐辛子を入れると少し刺激的すぎる。
諸説あるのかもしれませんが、根本にある気候と食文化、そして国民性など様々ことが交わったからこそ、今のキムチがあると思います。
そうやって思うと、人間が船や飛行機などの交通手段を得て、様々な土地に行けるようになったことで、文化も発酵したのではと、そう思いました!
今年の夏もキムチ楽しむぞ〜