『アルカディア』から1週間経って
こんにちは
制作の河合です。
『アルカディア』にご来場いただいた皆様、この度は本当にありがとうございました。
公演から1週間経ちまして、みなさまお元気でお過ごしでしょうか?
最近の演劇の作法(あるいは必要な責務)として、終演後2週間は、公演に関わったキャスト、スタッフ、ご来場いただいた全てのお客様の体調に気を配り、万が一のことがあれば保健所に報告しなければなりません。
ですので、みなさまが健康に過ごされていることが、平素よりなおいっそう、制作としてこの上なく、願ってやまないことです。
さて、
『アルカディア』は、いろんなことが初めて起こったお芝居でした。
ほんとにいろんなことがありすぎて、長くなるかもしれませんが、楽しんでお読みいただけたらと思います。
そのいち
キャスト総勢12名
12名がいっぺんにシアターE9を使うというのは、なかなか初めてのことらしく、ひとつしかない楽屋の使用人数が10名ということもあり、今回は下京いきいき活動センターのご協力を得て、なんとサブ楽屋を作りました。
ただ、当日は連日の大雨で行き来が難しいので、本番中は、舞台の横に休憩スペースを設け、そこでほとんど過ごしてもらうことになりました。
楽屋の中も、小道具や衣装がひしめく中、なんとかソーシャルディスタンスを保って待機していただきました。
そのに
豪華な時代衣装
大石達起『アルカディア』の魅力はなんといっても1800年代のイギリスを再現した時代衣装ではないでしょうか?
大石Dの妥協のない要望を、力強く引き受けて下さったのは、
衣装担当の久保梨緒さんでした。現在は会社員で、昼間は会社に勤めながら作業をしてくださり、4名の後輩の方々にアシスタント協力していただきながら、きっちり12着仕上げてくださいました!ブラボー!
そのさん
天井に届きそうな美術
美術といえば舞台の顔
直接ご覧になった方は、その大きさに圧倒されたのではないでしょうか?
こちらも、妥協のない大石Dの要望を形にしてくださったのは、京都で今活躍中の美術家、岩崎靖史さんです。
木材の値段が1.5〜2倍にまで高騰しているという情勢でありながら、ここまでの大物を作っていただいたことにはただただ感服いたします。
窓の向こうの外の表現も、照明もマッチして非常にリアルでした!
細部にこだわりを感じます。
そのよん
大量の小道具
ラストシーンで机の上狭しと並べられる小道具たち
演出補助高田晴菜を筆頭に、多くのメンバーの力を借りて作られました!
資料を見ながら筆記体で手紙を再現したり……
舞台上で使用する火気を河原で実験したり……
(消防申請には舞台監督の脇田友さんに大変お世話になりました)
小道具が完成するまでは、たくさんの仮小道具を使って稽古を進めました。
かめ・阿僧祇作
本番までの制作の様子は、こちらに記事があります。
記事:『アルカディア』を形作るスタッフワーク
そのご
『アルカディア』のキャストたち
なんといっても、舞台を本当のことにするのはキャストの力!
稽古の様子や舞台裏の様子を写真でご紹介いたします!
福岡から参加される上条拳斗さんは稽古期間前半、zoomを使ったリモートでの参加でした。
稽古場に現れた上条さんを見て「本物だぁ〜!」
稽古の後は必ず、全ての小道具を消毒しました。
YouTube Liveを使った座談会配信の様子
そして小屋入り
本当はひとりひとりご紹介したかったのですが、なにせ12名もいますので、詳しく知りたい方は、こちらの過去記事もお読みくださいませ!
そのろく
演出家、大石達起
最後に、演出家、大石達起の苦悩する姿をお送りして、お見送りとさせてください。願わくは、また、大石くんのこの姿が見られますように…
(舞台写真:北川啓太、文責:河合厚志)