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クエリで考える検索モチベーション【Marketing Knowledge】

こんにちは!ACROVE採用チーム(@acrove_HR)です。

今回は、マーケティング担当者でなくともよく耳にする「クエリ」や「キーワード」と呼ばれる単語について、初心者向けに解説していきます📝


「クエリ」と「キーワード」

ユーザーが、様々な媒体の検索窓に対して実際に入力する語句や文章のことを「クエリ(検索語句、検索用語)」と呼びます。
一方、「キーワード」とは、ユーザーをターゲティングする際に用いる語句のことを指します。キーワードはクエリと異なり、原則としては文章で登録しません。また、詳細なルールは媒体によりますが、誤字脱字および表記のゆれも考慮しないケースが多いです。

まとめると、クエリはユーザーが入力するものキーワードは事業者側がユーザーを取り込むために設定するものになります。

特に、検索連動型広告を配信する際は、「キーワード」に対して課金することで、そのキーワードにマッチするクエリで検索しているユーザーに広告配信し、ページへの流入を促します。
したがって、事業者側は、自身が取り込みたいユーザーがどのような悩みをもって、どのようなクエリで検索しうるのか?をよく検討してキーワードを設定する必要があります。

適切にキーワードを設定するためにも、
クエリは、ユーザーのモチベーションや解決したい悩みが直接反映される重要な手掛かりになるのです。

例えば、クエリごとのボリュームや推移を観測することで、
人々がいつどのようなトピックに対して関心があるのかをつかむことができます。
以下はGoogleが発表した、2022年の検索動向の一部データです。

出典:Google公式|すべてのマーケターが知っておくべき 4 つの新たな瞬間

検索エンジンにおけるクエリの種類

クエリの種類について見てみましょう。
まずは、GoogleやYahoo!、bingといった検索エンジンでユーザーが検索しうる語句についてみてみます。

大きく3種類に分類すると検索したユーザーの目的がわかりやすいでしょう。
※明確に区分することが目的ではないため、検索意図を判断する一つの判断軸としてご覧ください。

Goクエリ=Navigational Query(案内型クエリ)

まずは、アクセス先が明確な、具体的な情報を得たいという検索意図のクエリです。こちらはGoクエリ、もしくはNクエリと呼ぶこともあります。

例えばあなたは、Google検索からACROVEのHPへアクセスしたいとします。
その時、検索窓には「ACROVE」と入力して、https://acrove.co.jp/へ迷わずアクセスするでしょう。

Knowクエリ=Informational Query(情報収集型クエリ)

次に、ユーザーが1つまたは複数のサイトから、何らかの情報を得たいときに入力するクエリです。こちらはKnowクエリと呼ばれ、検索クエリ全体でもっとも検索されることの多いクエリです。

「○○ 一覧」「○○ やり方」「○○ 人気」「○○ おすすめ」「○○ とは」などと検索されるクエリを思い浮かべるとよいでしょう。

Doクエリ=Transactional Query(取引型クエリ)

最後に、「○○ 通販」「○○ 資料請求」「○○ 予約」など、次におこしたい行動が定まっているときに検索するDoクエリです。
商品やサービス名に行動を示す語句が組み合わされる傾向があります。


ECにおけるクエリの種類

では、我々ACROVEが支援しているECモール内での検索クエリについて考えてみましょう。

そもそもAmazonや楽天などのECモール・ECサイトに訪れている時点で、セールの商品を探していたり、最終的には購入目的であることがわかります。
そのため、わざわざECモール内で「プロテイン 通販」などと検索することはありません。
よってDoクエリが存在せず、先ほどの3種類にあてはめることが難しいことがわかります。

そこで、以下の3種類にわけて考えるとわかりやすいでしょう。

  1. 指名ワード

    • Goクエリ

    • 自社の商品名やブランド名

  2. 競合ワード

    • Goクエリ

    • 競合他社の商品名やブランド名

  3. 一般ワード

    • Knowクエリ

    • 指名・競合ワードではないワード。商品カテゴリなど

指名ワードは、自社商品の名前で検索しているため購入確度は高いユーザーが多いですが、一般ワードと比べると検索しているユーザーは少ないです。

競合ワードも同様に一般ワードと比べて検索しているユーザーは少ない傾向にあります。
また、競合商品を購入しようとしているユーザーであることから相対的に自社商品の購入確度は低くなります。ただし、裏を返せばすでに自社商品と同じカテゴリの商品を購入しようとしているユーザーであるため、競合商品よりも優れている点を提示すれば、自社商品の購入確度もアップするでしょう。

一般ワードは、商品名ではないワードとなるため、検索しているユーザーは最も多くなります。そのため、自社商品を買いたい人の割合は相対的に小さくなります。
ただし、自社商品の独自性・特徴を掛け合わせたクエリ(例:プロテイン 人工甘味料不使用、など)であれば、検索しているユーザーは少なくなるものの、より自社商品の購入確度の高いユーザーが検索していると考えられます。

このように、検索ユーザーが多く、より一般的なワードを「ビッグワード」、語句を掛け合わせていたり、検索する人が少ないニッチなワードを「スモールワード(テールワード)」と呼びます。

ビッグワードは多くの人が検索するため競合も多いですが、その分購入する母数も多くなります。一方スモールワードは競合少なく、条件が合えば一気に購入につながります。

ECモールで売上を拡大していくためには、
自社商品の名前で検索しているユーザーだけで目標に到達するのか?より売上を拡大させていくためにはどのようなクエリで検索しているユーザーを狙うべきか?を、購入確度と検索ユーザーの多さの観点で考えることが重要です。

検索エンジンとECモールでも検索モチベーション

最後に、視野を少し広げてみましょう。
同じクエリでも、どこで検索されているのかによって検索されている量やユーザーのモチベーションは変わってきます。

例えば、「プロテイン」という検索クエリを考えてみます。

Amazonや楽天などのECモールで「プロテイン」と検索するとき、検索しているユーザーはかなりプロテインへの購入確度が高い状態であるといえます。
一方で、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで「プロテイン」と検索するユーザーは、必ずしも購入することを目的に検索しているとは限らないでしょう。

同じ「プロテイン」でもGoogle検索とAmazon検索ではユーザーの検索目的が異なっていることがわかります。

ECモールや検索エンジン、さらにはSNSなど、ユーザーと商品・サービスの接点は多くありますが、検索クエリが同じでも、媒体ごとにも検索するユーザーのモチベーションが異なっていることを踏まえた適切なアプローチが必要です。


おわりに

いかがだったでしょうか。

クエリとキーワードの違い、クエリの種類・重要性について、理解が深まっていると嬉しいです✨

(アノマプロテインはこちらから)

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