立ち読みがわりにどうぞ。『男の子らしさ、女の子らしさ・LGBTs・家族の多様性』
本日は、私達アクロストン妻・夫が日々語り合うテーマ。書籍『3~9歳アクロストン式 いま、子どもに伝えたい性のQ&A』より「男の子らしさ、女の子らしさ」「LGBTs」「家族の多様性」についてです。
男の子らしさ、女の子らしさ
Q 男の子らしい、女の子らしいの押しつけはよくない?
A ”その子らしさ”を見つけることが大事
まず考えてほしいのが、“男の子らしさ、女の子らしさとはなんでしょう?”ということ。運動が得意、車や乗り物が好き、我慢強いなどの言葉は男の子らしさを連想するかもしれません。小さい子のお世話が上手、手先が器用、行儀がよいなどと聞くと、女の子らしいと思うかもしれません。でも実際は、運動が得意な女の子も、小さい子のお世話が上手な男の子もいますよね。なにげなく男らしさ女らしさだと認識していることと、現実の世界
はけっこう違うかもしれませんよ。
ほめ言葉として、頑張って何かを我慢した男の子に「さすが男の子!」と言ったり、行儀がよい女の子に「女の子らしくて素敵だね」と言ったりもしますが、子どものよい行動に男の子も女の子も関係ありません。男らしさ、女らしさではなくその子らしさをたくさん見つけてあげてください。
LGBTsを知ろう!
LGBTsは、最近よく聞く言葉のひとつですよね。LGBTsのひとつひとつの区分は、生まれもったからだの性別(生物学的性別)、性的指向(どんな人が好きか)、性自認(自分の性別をどう思っているか)の3つの事柄が混ざっています。しかし、実際のところLGBTの4つで分けられるほど単純な話ではあ
りません。そこで、LGBTのあとにsをつけて、その他すべての人を含めています。
すべての人にとって、性はグラデーションです。からだ、こころ、好きな相手、見た目などは、どれも女か男かにはっきり分かれているものではありません。また、年齢を重ねるにつれ変わっていくことも多いです。性自認も性的指向も、そして、自分をどう表現するかも決めるのは自分自身です。まわりの人、親でさえも、それを推測して決めることはできません。どのような性自認であっても性的指向であっても、どう表現していても、その子はその子、その人はその人。子どもの生物学的性別や性的指向などにとらわれずに、ひとりひとりが自分に自信を持って生きていけるようにサポートをしていきましょう。
※ここからは書籍には載せていませんが。。。。
性的マイノリティを表す言葉としてLGBTsが良いかといえば、そうは思っていません。LGBTQ、LGBTQIA、LGBTQQIAAPなど色々な表記があります。本文にも書いたように性はグラデーションであり、どんなにアルファベットを連ねてもそれで全ての人が表せるわけではありません。なのでとりあえずはもっとも良く使われるLGBTに、その他の人が沢山いることを伝えたくてsをつけたLGBTsの表記をここでは採用しました。「sの一文字でまとめないで欲しい!!」と不快に思われる方もいらっしゃると思います。すみません。
家族の多様性Q&A
Q なんであの子の家にはパパがいないの?
A 「本当のことはわからないけど、ママとパパが別々に住もうと決めたのかもしれないし、パパが亡くなったのかもしれないし、最初からパパはいないのかもしれない。ママとパパがいることが普通なわけじゃなくて、ママがいなかったり、ママが2人いたり、パパが2人いたり、ママもパパもいなかっ
たり、いろいろな家族のかたちがあるんだよ」
Q 結婚したら子どもができるんだよね?
A 「精子と卵子が出会うと赤ちゃんになるのであって、結婚しているかしていないかは関係ないよ。結婚していなくて子どもができることもあるし、結婚しても子どもができないこともあるよ。結婚しても子どもはつくらずに、夫婦で生きていこうと決めている人もいるよ」
Q なんであの人は大人なのに結婚しないの?
A 「結婚するかしないかは自分で決めていいんだよ。周りの人がこうしなさい、って決めることじゃないし、しなきゃいけないとかもないよ。子どもが欲しいか欲しくないかも自分で決めていいことだよ」
立ち読み企画は以上です。一週間超にわたってお付き合いありがとうございました!!書籍もどうぞよろしくお願いいたします。
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