北海道車中泊6 聖地へ
今日も道の駅を4時前に出発。朝ごはんをどうしようかなぁと考えつつ、車を走らせていると…
おぉっ!あれはタイエーじゃないか。朝は、やきとり弁当に決定!!ハセストと並ぶやきとり弁当の聖地として予習済み。偶然通りかかったのだが、自らの強運ぶりに驚きと感激。
この日最初の目的地は、納沙布岬。ここまで来たら、本土最東端へ行かなきゃ。
この日も朝は霧が濃く、視界が悪い。岬に着くと、先客は1台のみ。ベスポジに愛車を停めて朝食の用意。まだ人が集まる前の早朝ならではの自由な時間。三脚を使っての写真撮影、リアハッチを開けて、岬を眺めながらのやきとり弁当。
霧で海の様子は見えずじまいでも、目一杯北海道満喫の朝食に大満足。
この後、釧路湿原を目指して車を走らせる。途中には、名の知れた岬がチラホラ。
花咲岬、霧多布岬に立ち寄る。車石、ラッコと見どころも多い。残念ながらラッコは見当たらず。
ラッコのためだけに訪れているという夫婦に写真を撮ってもらう。後になって、ラッコが見えたとSNSに投稿されていたそうだが、あの夫婦が見られていればいいのだが。その一方で、ラッコは豆粒ぐらいにしか見えないようなので、テレビで見る方がいいと、元も子もないことを思う自分がそこにいた。
釧路湿原に向かう途中、茶内駅前を通りかかった。二度見するとルパン3世・浜中町の看板。ここ浜中町は、故モンキー・パンチさんの故郷なのだそうだ。『ルパン三世』をフィーチャーした町おこしを展開しているとのことで、この駅にも等身大?のパネルや大きなポスターが設置されていた。
ルパンたちに見送られて、一路釧路湿原へ。この日は、湿原周辺の展望台を巡ろうと考えていた。
まずは、細岡展望台へ。3連休の初日。お昼近くになり、人気の展望台でもあるため、多くの人で賑わっていた。
展望台から湿原を見渡す。ついにここに来たんだな。新卒の頃にバードウオッチングに出逢い、その頃から憧れ続けてきた、まさに聖地。いやが上にも、テンションが上がる。
そんな気持ちのまま、写真を撮ってもらったり、双眼鏡で湿原を見たり。ふと隣りを見ると、ボランティアガイドのおじさんが。これはチャンスと話しかけてみた。話す中で、遠くの方にタンチョウがいることを教えてくださった。自分では絶対に見つけられない距離。双眼鏡で見ても、白黒の点にしか見えない。それでも、タンチョウを見た!という感激が。
ガイドのおじさんからいろいろとアドバイスを受ける中で、今日、明日の行動予定が組み上げていく。ここでガイドさんに話しかけたことが、その後の展開に大きな影響を及ぼすことになるとは、この時には想像もつかなかった。
アドバイスに従って決めたコースを走る。大きな通りから離れて、車があまり通らない道を進む。目指すのは2つの展望台。
初めにコッタロ湿原展望台。展望台に向かう途中で、タンチョウを見つける。距離はあるが、肉眼でもその存在は確認できる。双眼鏡を覗くとはっきりとその姿を目にすることができた。やった!自分の目でタンチョウを見つけることができた。細丘展望台で出会ったガイドさんが、このあたりの奥まった畑なら、タンチョウを見られる可能性があると言っていた通りじゃないか。さすがだなぁ。
コッタロ展望台に到着。誰もいない…
これはヤバい。熊鈴とスプレーをセットして、階段を上がる。ビビりまくる。君子危うきに近寄らず!すぐに退散!!周囲に全く人気がないことがこんなに不安なものかと痛感する。景色も覚えていない。
そして、サルボ展望台へ。ここに向かうクチョロ原野塘路線というダート道。この道は大当たり。川に沿って走る道でとても雰囲気がいい。車も少なくて自然の中を走らせてもらっている感じ。うっとりと車を走らせていると。
キタキツネだ!しかも、この前見た人の近くに住み着いたものとは違う、野生の世界に生きているキツネだ。サルボ展望台に行くまでに3頭のキツネに出会えた。可愛い姿にしばし見惚れる。
サルボ展望台。国道沿いに入り口があり、人がいた。ほっとした。そのせいなのか、ここで双眼鏡を紛失するという失態を演じることに。この時はまだ気がついていないのだが…
人気のなさそうな道の先にあるサルルン展望台に行く勇気はなく、そのまま温根内ビジターセンター方面に車で戻る。
さっき通りがかりに気になった施設があり、行ってみることに。釧路湿原野生生物保護センター。たしか、以前にNHKの番組で紹介されていて、傷ついた猛禽類を保護、治療している様子が印象に残っていた場所だ。展示施設から保護されているワシの姿も見えた。
希少鳥類の保護や増殖に取り組み、ケガや病気で保護された鳥類の治療、リハビリに取り組んでいるそうだ。人と野生生物との関わりについて考えさせられる施設だ。
この日の夕食は、阿寒湖温泉にある両国総本店。前日に予約してあった。昨年、娘がこの店を訪れ、その味に感動したそうで、釧路にも行くならぜひ立ち寄ってほしいと教えてくれた店である。エゾシカの肉が絶品とのことで、娘と同じメニューである、エゾシカの鉄板焼きとジンギスカンを食すことに。
これは美味!これまで、セコマやハセストなどのリーズナブルな北海道飯中心だったが、ついにちょっと贅沢グルメを解禁!すぐ近くに車中泊できる駐車場があることを現地で知り、ビールも飲めると大喜び。肉食って酒なしとは寂しすぎる…と思っていただけに、ついついビールも進んでしまう。大満足の晩御飯。まずまずのボリュームはあったが、ペロリ。
店主にも、ここに来た経緯を話すタイミング何あり、大いに喜んでくれていた。
車に戻って、デザートを食べたら寝よう。
今日は若い頃から恋焦がれてきた聖地を外から展望した。明日はついにその聖地に足を踏み入れる日。早起きして朝の湿原を見に行こう!そのために、早く寝ないと。
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