見出し画像

北海道車中泊旅10 完結

車中泊旅の最終日は、道の駅よこはまからスタート。きれいで、静かで、隣りには24Hローソンまである。安心して夜を過ごすことができた。おかげで、4時過ぎには出発。

お仲間もチラホラ ゆっくり休めました 感謝

当初の予定よりも2時間早く1日をスタートできたので、休憩をたっぷり入れながら自宅を目指すことができる。安全運転を目的とした休息はもちろんだけど、途中のSA・PAであれこれ食べながら帰るのもまた楽しみの一つ。旅は最後まで楽しまないと。
6時を過ぎたら朝ごはんと決めて、まずは行けるところまで行こう。
東北は雨模様。また、車が汚れてしまうなぁ。北海道で3回ほど洗車したけど、途中で諦めたんだっけな。川崎に戻ったら、きれいにしてあげるからね。
最初の休憩は岩手山SA。これまでほとんど記憶にない、朝ラーをやってみることにした。岩手山ラーメンを注文。ニンニク醤油が効いたスープが体をシャキッとさせる。こんなボリューミーなラーメンを朝から。初めてだな。

朝からがっつり 岩手山ラーメン

他にもいろいろ食べたいものはあったけれど、今日はいろんなところで、そこならではのものをちょこちょこ食べたい。がまんがまん。
普通に車を走らせると、夕方だった自宅到着予定が、昼過ぎになりそう。せっかくなので、夕方の都内の渋滞に巻き込まれない程度に、うんとのんびり帰ろう。あんまり早く帰ると、予定外だと家で文句の一つも言われそうだし。
SAでちょっとだけ給油して、満タンにしておくことにした。高速のガソリンは高めだから。目一杯走って、川崎で最後に満タンにしよう。なんて思いながら、給油完了を待っていると、前に牛を積んだトラックが2台停車していて、見慣れない光景に出会う。

雨の中の牛のお世話 ご苦労様です

運転手さんがハシゴに登って、牛に餌の飼料を与えている。トラックの下の方には、飼料を積む荷室があるんだな。このSAには、この作業をするためのスペースがちゃんとあって、水道も設置されていた。畜産が盛んな地域ならではのことなんだろうか?生き物を運ぶわけだから、苦労も多いんだろう。初めて見たので、勉強になった。
この後は1時間毎にその地点に近いSAを探して、休憩しながら帰ることに決めた。
何度か休憩をはさみながら、那須高原SAに到着。高原とはいいながら、首都圏に近づくにつれて、何だかずいぶんと暑くなってきたような。ここはいっちょソフトクリームでもいきますか。

ミルクとイチゴ どちらか1つに絞れず

甘いものが身体に染みる。苺の酸味も体をシャキンとさせるのに効果的な気がした。
11時。次の休憩でお昼にしよう。予め、この先のSAとそれぞれのお勧めメニューを調べてみる。餃子が食べたい!直感的に上河内SAのメニューに目を奪われた。

餃子どころ栃木で味わう 餃子ライス

お値段手頃でちょうどいいボリューム。この先も何か食べそうな予感がしてたし、お腹に余裕は作っておきたい。
ご飯と餃子。バウンドさせながら味わう。食べながら、もう次に何を食べるかを探っている。運転ばかりで大して体を動かしていないにも関わらず、食欲は尽きないなぁ。帰宅後はしばらく節制しないと体重がえらいことになりそうだ。この10日間本当によく食べたからなぁ。
次がハイウェイ飯の最後かな。東北道に乗ってすぐに目についた一品があった。ちょうど1時ぐらいに到着しそう。餃子も軽めにしたし、これならいけるでしょう。で、選んだのが、羽生SAの五鉄というお店で食べられる一本うどん。

またどこかで食べたい 好みの麺と味

つくねと卵も乗っかっている。どうやら鬼平も食べたという触れ込みらしい。時代劇、鬼平好きの自分としてもいいチョイスだったかもしれない。本当は五鉄で軍鶏鍋といきたいところだが、1時間前に餃子食べたからなぁ。
太い麺が結構な長さで本当に1本だけ。コシがあって食べ応えがある。お腹に溜まりそう。味は、自分好みの濃い味。ハイウェイ飯のラストを飾るにふさわしい、とても美味しい一杯だった。

鬼平犯科帳の世界観を楽しみながらの食事

ずーっと以前。日光での林間学園や移動教室に子供たちを引率していた頃、よくこの羽生SAに休憩で立ち寄っていた。あの頃とはずいぶん雰囲気が変わって、まるで江戸風情を楽しむテーマパークのようになっていた。SA・PAの進化の凄さに驚く。
現職時代、SAでは子供たちの行動を見守ることで、神経を尖らせて過ごしていた。こんなに好き勝手に食べたり、のんびり休んだりなんて、自分の置かれている状況が大きく変わったんだなぁと、今さらながらに思う。
変わらないのはバスやクルマを降りた時の暑さ。あー、東京まで近いところに戻ってきちゃったんだなぁって、この暑さで日常に戻る感じ。これはあの当時のままだ。

江戸の街並みを再現した外観 変わったなぁ

羽生を出て、一気に川崎まで進む。渋滞もなくスムーズに首都高の大師出口まで来られた。朝早く出て、たっぷり休憩を取りながら夕方までに帰る。そんな作戦通りの行程を辿ることができた。
さぁ、車をきれいにして、ガソリン入れて、家に帰ろう。いつものGSでドライブスルー洗車。ご苦労様、やっとさっぱりするね!小さなボディーながら、乗り心地よく安定感のある走りで、長旅を支えてくれた。感謝を込めて丁寧に拭き上げる。最後はガソリンを満タンにして自宅へ。
無事に旅は完結。嬉しさ、安堵感と寂しさが同時に押し寄せてくる。
早めに着いたので荷物整理も今日中に済ませられる。明日から、キャンプに出かける娘に、いろいろと道具を貸し出すことにもなっているので、その準備も余裕をもってできる。
最後まで、思った通りの順調な旅だったなぁ。最近、こんなに何から何までうまくいくことなんてなかったよなぁ。ありがたい…。

片付けしながら打ち上げ やっぱり黒ラベル

無事に旅を終えられたことを祝い、一人打ち上げをひっそりと。黒ラベルと赤飯おにぎり。そしてメインディッシュは、ハセストで買った花咲がにラーメン。どこかで食べるつもりが、ここで満を持して登場。
終わりを迎えた旅を振り返りつつ、最後の北海道グルメを味わった。

北海道での日々を思い浮かべながらの一杯

幸運続きの10日間。本当に「できたらいいな」がほぼ全て叶えられた。十勝の豚丼や、エスカロップ、回転寿司など、さすがに手が回らなかったもの、いや腹が空かない?グルメもあったが、それは今後の楽しみにとっておこう。

定年退職後に特に強く感じるようになったのは、「迷ったらやる!」ということ。教職を離れて、精神的にも時間的にも、大幅にゆとりが生まれたことが、その気持ちを膨らませることにつながっているのだろう。
車中泊、ソロキャン、富士登山、釣り遠征。どれも未熟なままスタートさせたことだけど、全部が自分の財産になった。見切り発車的なこともなかったわけではないが、家族の理解、事前の下調べと準備、安全第一の意識など、自分なりに下地を作ってチャレンジするようにはしてきた。
定年退職後の3大目標、全く違う世界で働く、富士山に登る、北海道で車中泊が完結した。
今回の旅でちょっと自分自身がスキルアップできた気もするので、今後の旅も楽しみ。
さて、次はどうしよう。九州、四国、奈良・京都、北陸、東北等々…。車中泊やソロキャンで行きたいところを挙げればキリがない。何がきっかけで、次はここに行こう!ってなるのか、今の自分には予想もつかないが、その時が来るのを楽しみにして、しばらくは仕事に励もうかな。

追記 北海道で思ったこと 忘れそうだから書き残しておくことにしよう
・この時期、平日でも道の駅は結構混んでる。さすがは北海道。
・北海道、キャンピングカーがめちゃくちゃ多い
・スピード感が狂う。道幅が広く、まっすぐで信号が極めて少ない。60kmはもうノロノロ。下道なのにみんな普通に80〜90km出てる。地元の車の後にくっついて走るのが安心。先頭は危ない。捕まってる車も見た。
・とにかく車がすぐに汚れる。虫が多い中、スピードを出して走るから、フロントの汚れがいつもとは全然違う。初めは、洗車もしたけど、途中で諦めた。
・歩行者、自転車を見かけることが少ない。本当の街中じゃないと、まず見かけない。子供たちの姿も。みんな車で移動してるのかな。
・わかっていたことだが、いたるところにヒグマ注意喚起の表示。会ったらアウト。そこで暮らす人たちは大変だな。
・セコマ、楽しかった。ホットシェフのおにぎりがおいしかった。トマトサワーなどオリジナルのサワーもいい。コスパもよくて、近所にないのが残念。茨城、埼玉に行ったら、絶対寄りたい。
・とにかく、パッと竿を出して釣りできそうな、漁港や堤防がいたるところに。ここに住みたいと思った。でも、冬はねぇ。
・朝は、もれなく霧。こっちではまずありえない視界。これが北海道では当たり前なんだな。
・ホタテバーガー、美味しいけど、ホタテそのものの味はボヤけ気味。どこで食べても。
・エゾシカはまぁどこにでもいる。初めは大喜びで写真を撮っていたが、旅の後半はスルー。道路に出てくるので、それが気になった。慌ててこける鹿もいて、いつでも止まれるスピードを心がけていた。激突しないで旅を終われてよかった。
・やっぱり、外国人が多かった。バスだけじゃなくて、レンタカーで移動、車中泊している人もまずまずいたかな。自分には外国に行って車中泊する勇気はないな。日本がそれだけ治安がよくて安心な国だということなんだね。

・愛車フィット4  よく走ってくれた。コンパクトカーとは思えない、乗り心地と快適さ。走りの安定性とパワーもバッチリ。思っていたより、全然疲れなかった。家に帰ってしばらくは、体が揺れてるような感覚が続いていた。
車中泊では、自分にジャストサイズ。N-BOXと迷ったけど選択は正しかったと改めて思う。
最高の相棒です。いつもありがとう!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?