【体験談】2回も休職してわかったこと
皆さんこんにちは。人生2度目の休職生活ものこりわずかとなりました。過重労働中はできなかった夢の10時間睡眠を堪能し、心身ともに回復を感じています。もともと私は睡眠ファーストだったんですね。
そこで今回は、過去2回の休職はなぜ起こってしまったのか、人生3度目の休職生活を迎えないようにするためにはどのような対策が必要かを検討していきたいと思います。もうすぐ復職も控えていることですし。
1.生活防衛ラインは月40時間
自分を実験台にしてわかったことがありまして、それは自分の生活を維持しながら働ける限界は定時+40時間くらいまでだということです。
月40時間残業だと日割りすれば2時間程度、定時が17時30分なら大体19時30分まで働く計算です。そこから家に帰って家事をして明日の準備をして、たまには人と会う約束をして…とギリギリ回していける感じです。これなら休日に響くことはありません。
ところが、40時間を超えてくると退社時間が20時過ぎてきます。そこから帰って…となると何かを犠牲にするか休日に押し込まないといけなくなる。平日はとりあえず乗り切って、休日に平日の負債を返すという。
そうなると「生活のための仕事」から「仕事のための生活」に切り替わっていく感覚があります。そう考えると、かの有名な45時間の残業ラインって本当によく考えられたラインですね。
さらに60時間・75時間・90時間と増えていくと、休日にも影響がおよび、過労の負債を月単位で返していくことになります。今月できなかったことは来月にやろうか…というように。ここまできてしまえば、天国へのカウントダウンです。
どっちにしろ、私にとって超えたくない防衛ラインは月40時間以上(以降はわかりやすく45時間)だということが2回の休職を通してわかりました。
2.私は防衛ラインを4度超えない
そして私の体力や気力的に、この生活防衛ラインを超えていられるのは、3連続までだということがわかりました。
前回休職時は、8・9・10月と3連続で防衛ラインを超えて、11月にも同水準が継続したことによって11月半ばに倒れました。今回も、9・10・11月と防衛ラインを超えて、12月にも同水準を継続したことによって12月半ばにドクターストップがかかりました。
よって、私が仕事のために生活を犠牲にできる限界は連続3ヶ月間まで。4ヶ月目にはペースダウンが必要だといえます。つまり、年がら年中繁忙期みたいな激務部署や、政策的に当面の間は繁忙期が続くような売れっ子部署は体質的に無理ですね。そして、こういう激務部署や売れっ子部署に配属される人は出世コースに乗る可能性が高いので、私は出世コースに乗れないということがわかりました。
とはいえ、出世よりも生活優先です。
3.3度目の休職を迎えないために
ここまでは過去2回の休職を通じて得られた知見をまとめました。では、人生3度目の休職生活を迎えないようにするためにはどうすればよいか検討していこうと思います。
(1)物理的に業務量を減らす
まず、個人単位・職場単位で業務量を減らすよう努めねばならないと思いました。
1人当たりの仕事量は、単純計算で仕事量/人員、かつ、人員(分母)はそう簡単に増やせませんので、業務量(分子)を減らすしかないでしょう。
この仕事は本当にやらねばならないのか(無駄な作業では)?
やるとしてもこの手順でいいのか(省略はできないか)?
機械に置き換えられないか(人間がやらないといけないか)?
などを検討し、削れるところは削っていく。そうやって、1人あたりの仕事量を減らす努力をもっとしていかないといけないなと思いました。
実際、休職の直前はとても手に負えないくらい業務量が膨れ上がっていたので、定例的な事務処理に対してはExcelマクロを組んでみたり、作業内容をマニュアル化したりと、抵抗してみたのですが、間に合わず…。
休職期間を挟み、また1から仕事を覚えなおしますので、その過程で上記を意識できればと思います。
(2)残業を止める仕組みを作る
業務量を減らす努力をしたものの、結局業務量が減らせなかった場合は、残業時間が膨れ上がらない仕組みを作るしかないと思いました。
月の上限を45時間(日割りで2hくらい)だと想定して…例えば19時30分くらいにアラームが鳴るようにしたり、19時30分の電車には絶対乗るようにしたりするなどですかね。45時間さえ超えなければある程度持ちこたえられますから、月の総時間から逆算するという作戦ですね。
とはいえ、私1人だけがそんなことをしたら復職直後といえひんしゅくを買いそうなので、職場全体でこの時間になったら何があっても全員退庁だ!みたいな風土を作らないといけませんけど…。
本当は時間になったら職場全体の電源が落ちるとか、シャッターが下りて出られなくなるとか、そういう人間の意志ではどうにもならないようにするのが一番なんですけどね…。
(3)過労休職キャラになる
それでもダメならあとはキャラづけですかね。
民間でもそうかと思いますが、休職の手続きは人事を通じて行われます。当然人事には全職員の詳細な情報が蓄積されていることと思います。実際、私は2年前に半年間の休職をやっていますので、人事課長や担当係長は私の顔をよく知っており、エレベーターなんかで近況を聞かれたりします。今回休職をしたことによって、なおのこと休職イメージが濃くなったでしょう。
結局、「こいつは働かせすぎると休職する」というイメージがついてしまうと、人事としても激務部署には配属しづらくなる。よほど無能か危険人物でない限り、「休まれるよりはいるだけマシ」な場合が多いので、業務量が少ない部署へ配置せざるを得なくなる。これは仕方ないと思います。
私なんてまさにその典型例で、入所わずか4年目なのに、2回(8ヶ月)の休職実績があります。勤務日数ベース(240日)でいえば、ほぼ1年分は休職している計算になります。こんな奴を激務部署に入れてしまえば、秒で死にます。ということで、次の配属は閑職と呼ばれるところだと思います。
過労になると休職するキャラへ配慮が必要な時代になりました。まさか、自分自身が休職キャラになるとは思ってもいませんでした。というか社会がこんなに人をこき使うとは思っていませんでした。
4.超勤禁止で復職予定
(1)とりあえず元の生活へ
この度、2ヶ月間の休職を終え、1月の終わりに復職する運びとなりました。復職するにあたっては、「当初の超過勤務は控えるべき」と診断書にて申し添えをしていただきました。
なんやかんやでストレスフリーな生活を送らせてもらいましたから、まずは週5日・40時間勤務自体に慣れていかねばなりません。そのあたりのことについては、今度こそ上席とちゃんと調整する予定です。結局、今回も私がもっと早くにSOSサインを出していれば重症化せず、休職には至らなかったかもしれない話ですから。
まずは定時、慣れて超勤するにしても危険水準を跨がないように…。
(2)働きまくるのは今じゃない
そもそもなんですけど、「仕事のための生活」を送るのは今(20代)じゃないと私は思うんですよね。今は仕事よりも趣味とか、結婚とか、自己投資(勉強・美容など)とか、そういうものに時間を割くべきと思っています。一方で、仕事の適齢期は40代~50代に来ると思っています。
これは私の仕事観とか適齢期感とかが大きいような気がしますけど、その辺を書き出すと長くなりそうなので割愛。なんにせよ、今は仕事は倒れない程度にやって、プライベートを重視した「生活のための仕事」を守れるようにしていきたいと思っています。
5.マイナンバー窓口は引き続き地獄
そんな感じで決意表明をしたのですが、どうやらマイナンバー窓口は引き続き地獄状態のようです。
マイナポイントの対象となるカードの申請期限が2月末まで延長となり、ポイント特需は継続。さらに、マイナンバー(カード)に関するニュースが増えたことによる国民の関心度の高まり。あとはシンプルに初期のカードの更新手続きなどで窓口は連日賑わっていると聞いています。私が休職する前の水準くらいは保っていると思っていてよいでしょう。
となると診断書があっても工夫なしでの定時退庁は難しいでしょう。復職してすぐに再送還なんてことにならないよう、物理的・仕組み・キャラ等を活用して、なんとか生活を軌道に乗せるようにしないといけませんね。
果たしてどうなることやら…。