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女性特有の内臓との付き合いについて③

40歳になる少し前、卵巣嚢腫と併せて子宮筋腫も腹腔鏡下手術で切除してからの生理は、定期的ではあったけれども、20代30代と比べて量も多くダル重な時間帯も長くなり、痛み止めは2日め3日目は満額で服用しました。

愛用していた痛み止めは、アメリカのドラッグストアから友人が買ってきてくれたジェネリックなタイレノール。アセトアミノフェン500mgが1000粒はいったボトルがあったので、なくなってしまう不安もなく、1回に2粒飲みました。
タンポンはスーパープラス必須、センターインの24センチ羽つきを併用します。期間中、12時間はほとんど泥のようになっていましたが、痛み止めと動きと思考がスローな自分を許すことでなんとか毎月やり過ごしていました。
そんな状態が8年くらい続いたでしょうか。40代後半になって、周囲ではそろそろ閉経の気配を語る友人などもいましたが、終わる気配もないこの毎月の「ピリオド」をどうにか軽減できないだろうか、と10年前の卵巣嚢腫をはじめに診断してくれたクリニックに相談に行きました。

この、本来の用途ではもはや使いもしなければこの先の予定もないのに、毎月毎月律儀に準備し廃棄するサイクルを続ける子宮を、いーかげんどーにかしてもらいたい!

(何なら切り取ってもいい)くらいの気持ちで相談した心を許して話のできる付き合いの長い婦人科医に提案されたのは、ミレーナでした。

ミレーナはT字型の爪楊枝くらいのものを子宮に入れるホルモン療法のひとつで、いわゆる避妊リングです。
コレを入れておくと、ホルモンの作用で出血量が減るよ、ということでした。(ざっくり説明
ひとたび挿入すれば、5年は効果が持続。年齢的にはこの5年の間に閉経を迎えてしまう可能性が高かったので、これを採用することにしました。
費用は保険適用で1万円くらい。
挿入に先駆けて、子宮内の出血を一旦ゼロにしましょう、という助言のもと、レルミナというホルモン薬を2ヶ月服用しました。これを飲むと、いわゆる閉経状態をつくり、完全に生理が止まる、ということでしたし、たしかにレルミナ服用中は一切出血もなく、「閉経」状態でした。この薬は1ヶ月分で約1万円でした。

このレルミナの副作用である更年期症状は相当つらかった。
体の輪郭が膨らんだような感覚とホットフラッシュ。期間中あった人間ドックでは高血圧をマーク、体重も一気に増えました。これが何年後かにまた本物の更年期障害としてやって来るのか。これはつらいぞ。

レルミナ服用期間を終了し、ミレーナを装着。しばらくは不正出血が続くよ、と予告されていたとおりだったけど、毎月の生理はごく軽い不正出血プラスα程度にまで出血量が減りました。
期間はこれまでの律儀な周期をなくし、60日だったり40日だったり、インターバル長めで、始まれば1週間程度羽なしの一番小さいタイプのナプキンを朝晩1回ずつ取り替える程度になりました。

ミレーナ、いいじゃん!劇的減少!と思ってから1年半後、またしても生理の出血に悩む日々が始まります。

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