音響サプリ💤眠音シリーズ(2) 秋の夜長と虫の声
テーマ
今年(2024年)は9月になってもバカみたいに暑い夏がずーっと居座ってて、なかなか秋の気配が感じられなかったんですが、お彼岸を迎えてようやく秋の気配が漂ってきました。
というわけで、今回は「虫の声で眠る」をテーマに音サプを作ってみたいと思います。
設計
背景音
鈴虫やコオロギの声は、外国人にはただの「ノイズ」に聞こえるそうですが、日本人は虫の声を音楽と同じ脳の部位で処理するそうで、とっても癒されますよね。わたし、大好きです。
ところが、なんと息子(普通の日本人)は「うるさくて全然寝られない」っていうんです。もうびっくり‼️
どうやら息子の脳は、外人さんと同じ場所で虫の声を処理しているらしい。日本人だから、外国人だから、って説明していた昔の本はデタラメ?だったんでしょうか?
その後いろんな文献を読んでる中で見つけたんですが、どうも生育の過程でどんな音を聞いて育ったかが安心して寝られる音かどうかに関係しているようです(参考文献1、pxx)。
わたしはドのつく田舎で育ったので、秋は虫の声、夏はウシガエルの大合唱を聞きながら毎晩寝てましたが、息子は都会育ちなので田んぼや川べりから聞こえる環境音には馴染みはありません。寝られる音かどうかは、人によって違うってことですね、要するに。
というわけで、今回の音サプ、寝られる方と寝られない方にわかれるかもしれません。実験工房としてはそのあたり、興味深々です。
脳波誘導音
この虫の声の背景音には、
・3100Hz
・4000Hz
・4600Hz
・5100Hz
の4つのピークがあります。
おそらく4種類の虫が鳴いているんでしょうね。
今回は脳波誘導音をできるだけ目立たないようにしたかったので、この4つから誘導音を選択することにしました。で、聴感上もっとも違和感なく、しっくりきたのが4600Hzでした。この周波数だと、虫の声に溶け込んで、誘導音がまじっているのがわからないと思います。
でも、スマホなどモノラルスピーカーで聴くと、高域に4Hz(一秒に4回)のうねりがかなり大きく聴こえます。脳の中ではちゃんとシータ波を誘導できているはずです。
使い方
ステレオイヤホンで聴きながら就寝してください。
左耳から4600Hz、右耳から4604Hzが流れるので、脳内(上オリーブ核)で差分の4Hz=シータ波が誘導されます。シータ波は入眠時の脳波ですから、シータ波を意図的に誘導し、強制的に入眠モードに持っていくのが狙いです。
寝るときにイヤホン、ヘッドホンの装着は煩わしいかもしれませんが、スピーカーのご使用はお勧めしません。シータ波誘導の効果が期待できないからです。必ずステレオイヤホンまたはステレオヘッドホンで聴いてください。
睡眠用の超小型イヤホンもあります。
諸元
名称:秋の夜長に
狙い:入眠潜時の改善(寝つきをよくする)
形式:mp3
長さ:30分
背景音:虫の声
基準音:4,600Hz(Lチャンネル)
誘導音:4,604Hz(Rチャンネル)
誘導脳波:4Hz(シータ波)
試聴:
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