見出し画像

耳コピ支援(コード解析)ソフトについて

以前「Studio Oneの「コードトラック」がすごい」という記事を書いてみたのですが、これは主に楽曲制作向けとしての狙いで「これはありがたい」という感覚でした。

今回は、普通に「好きな曲のコード譜があれば、合わせて弾けるのに」とか、「好きな曲のコード進行ってどうなってるんだろう?」と思っていた私が、これまで使っているソフトを2つ紹介してみたいと思います。

曲を作る人も、まずは「好きな曲を聴きたい、弾きたい」がまずありき、という私の主観によるものです。

解析してみた曲は(時節柄?)山下達郎「クリスマス・イブ」です。
 

YAMAHA 「Chord Tracer」

iPad用アプリでなんと無償です。iPad内にある音楽ファイルを指定すれば、数秒でコードを解析してくれます。

これは長年愛用していて、楽譜でのコード、鍵盤で、またギターのタブ譜までリアルタイムに表示してくれるという、なんともありがたいソフトです。

「あの曲やろうよ」ってバンドで提案されても、音源があればなんとかなる(かもしれない)と思えるレベルです。

メジャー/マイナーに加え、7thやsus4、オンコードくらいまでは解析してくれます。これのおかげで「あぁ、あの曲のここの進行はこういう感じであの雰囲気が出されてたんだなぁ」とか、いろんなことを教えてくれたソフトです。

私が知っている限りでも3年以上前から存在するソフトです。昔のiTunesストアにあった著作権保護付き楽曲は読み込めませんが、最近購入したものや、CDからリッピングしたものならOKです。

好きな曲の「コードだけ」とはいえ、即座に見える化してくれるのは、ほんとありがたいです。
 

zplane「deCoda」

Windows/Mac用ソフトです。有償で6,000円以上しますが、こういうツールが好きな私は、しっかり買ってしまいました。

コード解析だけで見ると、メジャー/マイナーくらいの解析しかしてくれません。なので手軽な耳コピツールとしてはちょっと非力感があります。

しかし、画面を切り替えると、

この大きさだとちょっと見にくいですが、各フレーズの音程変化を詳細に表示してくれます。なので、本気で掘り下げようと思うと、実はこちらのほうが詳細にわかります。

どの楽器がどのノート、とまではわかりませんが、楽器をやってる方ならおおよその検討はつけられる可能性はあります。
 

参考:Presonus Studio One Professional

せっかくなので、Studio Oneでも同じ曲を解析してみます。

こちらも7thくらいまでは認識してくれてますね。しかし、YAMAHAの 「Chord Tracer」のようなオンコードを解析したのはみたことがありません。

とはいえ、これは流石にDAW(音楽制作ソフト)なので、このコード自体をユーザーが編集(正しく修正とも言えますね)できます。それにあわせてMIDI/Audio トラックに反映させることができます。

 

この種のソフトのありがたいところ

単純に「耳コピ」目線で考えても、実際に音を追えばおおよそやれる方も多いと思います。私も時間をかければなんとか可能です。

しかし問題はこの「過程」で、コードを追っている間に最初に聴いた瞬間の「あぁ、いいなぁ」という感覚が麻痺して、作業的に陥ってしまうところです。

達成感はあるものの、感激・感動要素が薄れてしまい、なんかもったいないことになってしまう気がします。

なので、私はこの手のツールは大好きです。「いい曲だなぁ」の延長で、即合わせてコードだけでも弾いて楽しい気分になれます。

色々なことが便利になっていきますが、この辺のツールは音楽演奏の楽しみを失わせない「神」ツールだと思っています。
 

いいなと思ったら応援しよう!