aconeco - Lemon
どうも!”aconeco”アコースティックギターのテンメイです!
今回は米津玄師さんの『Lemon』をカバーさせていただきました。
雪の華に引き続き、桐山くんのアコーディナの音色を浸るように聴いていただける曲ですので、アレンジ諸々お楽しみください!
演奏解説🐈
7億(テンメイより)
「Lemonのカバーせーへん?」
と今回は桐山くんからカバー曲の提案がありました。
まずaconecoの2人で世界観をどう表現するのかと言うことを認識するために、YouTubeで『Lemon』のMVを再生すると。。。
「再生回数7億回?」
の驚きともに、7億という数字を検索してみると
“年末ジャンボ1等の金額”
こりゃすごいわ。。。
といった話は置いておいて、MVは大勢の人物で創造物に讃歌しているように見えますが、
祈りを捧げても叶わないこともある現実感と人間臭い心の内側の精神世界の部屋を見ているようにも感じます。
昔話を挟みますが、僕らの高校はキリスト教で、毎日「天にまします我らの父よ。。。アーメン」とお祈りをする習慣があったのと、一時期ヘアスタイルを「キリストにして下さい」とお願いしていた時期もありました。(笑い飯の西田さんもそうだったみたいです)
2度と交わる事のない愛してた人への幸せを願うことでこれまでの自分の未熟さへの贖罪にも思いますが、本当に愛してるなら手離さないように想いを繋いでおくことの重要さもメッセージとして感じます。
歌詞では”あなたとわたし”という明確な登場人物がいるのですが、「今でもあなたはわたしの光」は、あなたが生きる上でとてつもなく大きな存在だったのかが分かるのと、
「胸に残り離れないのは苦いレモンの匂い」って別れたくなくても別れてしまった恋愛の辛さの度合いの表現なのかなと思いました。
・CoCo壱でいうと十辛超えてるよな
・”ほろ苦いレモン”だと全く歌詞の重みが違うよな
とかそんなことを考えながらアレンジを始めました。
では楽曲解説ですが、
アコギの伴奏の”軽さと重さのバランス度合い”によってカバーの質を左右するなと思い、アコーディナのメロディの絡みの良さとグッとくる音構成のアレンジにしています。
指弾きのタッチと音の使い方にこだわることで、原曲が持つ色の濃さを出しつつ、切ないけどしっかり輪郭がある音の押し出しを強く表現しています。
サビのバッキングの溶け込み方と揺れ方が個人的にとても気に入ってますし、イントロとアウトロのギターも原曲のエレキギターを表現しているのも面白いことができたなと思います。
アコースティックで深みのあるaconecoバージョンの『Lemon』をたっぷり聴いてくさい!
聴きどころは「リズムのハネ」(桐山より)
カバー曲第二弾ということで、別れの季節にアコーディナで聴きたい曲堂々第1位(桐山調べ)のLemonをお届けします!
この曲がアコーディナにマッチする理由は問答無用で、切ないコード進行とメロディラインですね。
BMajorなんだけどG#minorを多用しているので、いわゆる平行調(音階で使う音は同じの親戚みたいな調性)を行き来するような感覚になります。
Bの音が明るくも暗くも聞こえる、「別れは悲しいけれど、光のように感じています」という雰囲気になっているのですね!
とんでもないヒット曲で、曲の分析は語り尽くされてると思うのでこのへんで(笑)
僕らの演奏で聴いてほしいところは、ミリ単位で調節したリズムのハネ具合です!
この曲は全体通してシャッフルという少しハネたリズムになっています。
ギターを聴いてもらうと分かる通り、場面場面で音のニュアンスが変わるので、全部ハネているとはいえ、微妙に事情は変わります。
インストゥルメンタルの音楽は、歌詞が無い分、こういうところにこだわってるんだなぁということが伝わるととっても嬉しいです。
というわけで、ぜひ繰り返し聴いてみてくださいね!