Maton Guitarの魅力
プロローグ
こんにちは。
今日、メインのMatonがそろそろ3年選手になるので、異常がないか楽器店さんでトータルメンテナンスしてもらいに行ったら、ぱっと見で「異状なし!!キレイ!!!合格!!!」とお墨付きをいただきました(嬉しい)。
次回は楽器メンテの話にしようかなとおもいます。
さて、本タイトルは既に沢山の方が発信していて、もはや語るまでもないことですが、あえて書いていこうと思います。
トップ画像はいつぞやのNEOメーカでつくりました(お気に入りです)。
今回はテキストメインです。
Matonとは?
オーストラリアのギターメーカで、使用アーティストで最も有名な方は、トミーエマニュエル(トミエマとも)でしょう。
日本だと入荷数が少なかった時代から、秦基博さんが使っていたと思います(完売しましたが、秦基博モデルも存在しました)。
歴史は長く、1946年からギターを製作しているメーカになります。
レアでなかなか手に入らなかったギターという印象ですが、最近では沢山の楽器屋さんでもよく見るようになりました。
ここまで手軽にメイトンを買えるように広めていただいた代理店、楽器店の担当様方に感謝🙏
Maton Guitarの特徴
生の楽器であるアコギの良さとエレアコの良さ、そのどっちも持っている万能選手であることです。
〜話が脱線します〜
アコギ弾きの声「今持ってるこのギターの生音をそのまま電気的に出力できれば…!」
いろんな方が試行錯誤しているわけですが、空気の振動と電気の信号となので、そもそも異なる信号です。
もとのアコギは
「ギターの生音→人の耳」
エレアコでは
「ギターの生音→電気信号→アンプ→人の耳」
といった流れで変換が入ります。
変換というのはやっかいなもので、必ずといっていいほど無視できない損失が出てしまったり、期待と異なる結果になったり、それを解決するのに追加機材が必要であったりと、色々と手を加える必要があります。
そして何より、それなりのお金がかかってきます(ピックアップ本体もさることながら、プリアンプや工賃などなど…)。
アコギにもたくさん種類がありますが、出荷時からピックアップがマウントされているものは少々レアな部類になります。
もちろん、Martin、Ovationといった有名どころにもあります。
ただ、注意が必要なのが、ピックアップは他社製品を使用、といったことも多々あることです。
つまり何が起こるかというと、「このギターのここが良い」と「このピックアップのここが良い」とに若干の違いがでることです。
汎用品は便利ですが、同時に特有さが無くなってしまうことにも繋がるため、アコギのような個体差も沢山あるものの良さを何から何まで拾うように対応することは技術、設計などなど課題が多く生まれて、安くするのも難しいことがわかると思います。
そのため専門技術として、ギターにあったピックアップの提案から実装までしていただける方々がこの世には必要ということです。
〜若干脱線しましたがやっともとに戻ります〜
そんな中、Matonのギターは、ピックアップも自社で構造から作り込んでいる特殊仕様という特色もあり、そもそもの元気の良いアコギサウンドとアンプから出てくる音色とがどちらも良い音です!
手元に3バンドのイコライザーもついているので、ちょっとした調整もサッとできます。
AP5 PROのプリアンプは上からマイクとピエゾ素子のブレンド具合のつまみ、そしてベース、トレブル、ボリューム、下のツマミでミドルレンジの調整(周波数帯域とゲイン)を調整できます。
先日、YouTubeでドルフィンギターズの会長さんが「とりあえず全部ゲインMAXで!!」と仰っていたように、まずは全部のゲインを上げておけば良い音になります(嘘みたいな本当の話)。
「とりあえずフルテン?」と疑問思うかも知れませんが、そもそものスタートがフルテンで、そこから出すぎているところを下げる、といった使い方でいったほうが音をつくりやすいようです。
あとはリバーブを少し混ぜれば、もう気持ちいいですね!!
このシンプルさが最高です…
ここからは、完全に自分の好みの話ですが
Matonで一番いいギターはこれだと思います。
Miniシリーズです。
理由は以下のとおり
① ミニギターで抱えやすい、弦も押さえやすい
② ピックアップ付きでアンプからもいい音が出る
③ 小さいので見ていてもめちゃくちゃ可愛い
ギターは見た目、という派なので、③のギター本来の可愛さみたいなのはすごく大事です!
それでいて弾きやすく、エレアコとしても使える、これはBest Buyのギターです。
ただ問題はすぐ売れるので手に入りにくいことでしょうか笑。
バックもめちゃくちゃ綺麗です。
見えやすいように画像加工しましたが、メイプルは塗装によって立体的な良い色になりますね!
さて、ここから少し、①のメリット故に起こるミニギター特有の問題を述べたいと思います。
まずは、物理のお勉強になりますが、音の高さ(周波数)は、弦を伝わる音の速さと弦の貼ってあるところの長さで決まります(数式など、詳しくは「弦 単振動」で調べてみてください)。
フレットを押さえることは弦を短くすることと同じなので、長さが変わると音が変わるのはわかりやすいと思います。
弦を伝わる速さって何?音の伝わる速さと違うの?と思いう人もいると思いますが、弦を伝わる速さは、張力と弦の重さで決まります(太い弦ほど重いので、音が低くなるのもこの辺りから)。
いわゆる音の伝わる速さは、「空気中で伝わる音の速さ」になりますね。
音といった波は、それらを伝える物質によってその伝わる速さが違います。
あとは張力ですが、バネと同じ考えで良いので、ペグで巻くと金属が伸びて元に戻ろうとする力です。
以上のことから、同じ弦を使うという条件の下では、ネックが短い⇒弦が短い⇒張力が小さい⇒弦が押さえやすい!となります。
これが最大のメリットですが、デメリットもあります。
ネックが短いと、ちょっとチューニングが狂いやすいです。
理由はいろいろあると思いますが、張力が小さくて済むので、普段より弦が延びておらず、弾いていると押弦やピッキングの力で延びてきたり、ちょっとしたナットの滑りとペグ部分の引っ張りの変化といった影響がでやすいのかなと思っています。
最近、その影響を少なくするためにもペグをGOTOH製に変更してもらいました(対応いただいたドルフィンギターズ店様に感謝)。
ギアの設計が良いのでしょうか、遊びが少ないのでチューニングも合わせやすいです。
ミニメイントンユーザの方は検討してみてはいかがでしょうか?
流通量も増えてきた印象ですが、ミニメインは人気が高いらしく、なかなか中古も市場に出回らないそうです。
手に入らない期間のことを考えると、「買えるうちに買ってしまうのが一番安く済む」だと思いますので、お財布と相談しながらmy new gear...するのが良いのかな〜と思いました。
おわり
最後までお付き合いいただきありがとうございます。
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