全く知らない興味がないものを知る価値
興味を持つことができることです。
知らないし興味ない、都合の良い断り文句ですね。とても良いんじゃないんですか。どうでも。
僕が、そんな感じで断りを入れるなんて、宗教の勧誘ぐらいだと思う。
あと新聞。
ただ、これらは「もう間に合っている」から不要だと考えているのである。
別に興味がないものに興味を持て!と述べているわけではない。
そもそも、殆どのものに興味なんてない。東京駅や大阪駅なんかを歩けばわかる。あなたのその周りの人に、興味があるだろうか?逆はどうか?
ちなみに僕は、人を眺めるのが趣味なので結構興味があります。
興味がないのは、多くは知らないからであると考えている。知ったから、興味を持つ場合が殆ど。
例外があれば教えて下さい。きっと殆どないから教える気すら起きないと思います。
知らなくても勝手に興味を持つものなんて、三大欲求くらいじゃないかなと思う。動物的な、本能的なもの。それが無いと生き残れないことがわかっているので、興味を持つようになっている、といってもいいかもしれない。
これは食えるか?的な。
それって、しなきゃいけないことではあるけれど、本当に今の人間のやるべきこと?
わからないことは、せめて自分が納得できるような理由をつけてわかるようにしたい、その一心でこの世界はよりわかりやすくなってきていると思う。
その欲求や理由は誰しもが持ちうるもので、解釈は様々に渡ると思う。
もしかしたら、自分には納得できないものだ、ということがわかるかもしれない。
少なくともそのためには、何かを知ることである。知らない知らないわからないと嘆くのは幼少期だけでもう十分。
チューブアンプの良さがわからないという人がいた。
その人は、きっと音楽を聞かない人ではないだろう。
そしてその楽曲たちをくまなく探せば、エレキギターが入っている楽曲があることだろう。
その中には歪んだ音もある。それはほぼ100%チューブアンプの音である。
それを聞いてて、悪い音だと思うことはないはずである。なぜならば、これまで体験してきた音楽に入っているギターのほぼ全てがチューブアンプの音だからである。
では改めて確認すると、本当にチューブアンプの良さがわからないのだろうか?
答えは、比較したことがないのでわからない、である。
もし、色々と弾き比べると、自分で演る分にはこっちでもいいかも、というものがあるやもしれない。
ただどんなアンプも、チューブアンプに寄せて作られていますけどね。むしろ、そこにみんな躍起になっていると。
ありうるとすれば、チューブアンプでなくても良いんじゃないか?っていうこと。
ただそれに対しては、本物を味わってみないとわからんことだとは思う。
その人は80点でもいいのかもしれない。
90点を狙いたい人とは話が合わなくて当然。
ここまでくれば、良いものであることは分かるといえるだろう。
あの曲のギターかっこよかったよねっていうくらいには。
ただ、立ち位置と求めるものが違うのだとわかる。
それくらいまでくれば、興味の有無をようやく議論できると思う。
ここまで読んでみて、これからもずっと、知らないものに興味がないと言い捨てることが、あなたにもできますか?
今は少しわからない、そう答えるようになるはずである。
知ったとして、これにお金をかけるほどの魅力を感じなかった、ならばありうると思う。
ただそれは、今は、である。
もう少し自分の可能性に期待してもいいのでは?
たとえ駄目だとしても、失うものは少しの時間だけである。