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置かれた場所で咲く?大丈夫、それは必須じゃない。

「置かれた場所で咲きなさい」という言葉が一時期ネットやメディアで話題になったようですが、私個人としては必ずしもそうではないと考えています。

この話を発信しようと思ったきっかけは、私が異動する前の部署でお世話になった先輩が休職したことから始まります。

 

その先輩とはそこそこ長い付き合いで、私が産休・育休中に課長になり、育休明けには上司となった方でした。

気遣いと責任感の塊のような人で、育休明けの私にも多忙な中でも気にかけてくださったり、その後上司ではなくなってからも、繁忙期に「大丈夫かい?」と聞いてくれるような人でした。

それを私に限らず他の同僚にもしているので、とても信頼されている人でもありました。

「なぜこんな優しい人が辛い目に遭わなければいけないんんだろう…」と思うと同時に考えたのは、

「ああ、またか…」という感想でした。

前部署の劣悪すぎる環境

先輩がいたのは私が以前、所属していた部署でした。

その環境は正直言って劣悪でした。具体例をあげると、

  • 本部のトップがワンマンで、部課長陣は全く意見できない

  • 部課長は機嫌が悪くなると、部下に感情的に振る舞う(怒鳴り、嫌味、人格否定)

  • 近年の働き方の多様性を表面的にしか理解していない

  • 休職者が頻繁に出るため周りも驚かない、上司も慣れてるので手続きもスムーズ笑

  • 従業員満足度も社内でワースト1位や2位が常である

思いつく限りでもこのような感じでした。

休職者がでるのは日常茶飯事なので、先輩が休職したという話もある意味不思議ではありませんでした。

どう考えても異常だよね…

麻痺しているというか…

置かれた場所で必ずしも咲く必要はない

本当は環境が変わると手っ取り早いのですが、疲れているあなたにこれ以上の労力をかけて劣悪な環境を変化させる力を使わせるのはあまりに酷です。

そして、ある程度出来上がってしまった組織ほど簡単には変われないし、規模が大きくなるほどいち個人を守る余裕もなくなります。

こう話す私も、実は休職を経験したことがあります。

私が経験した休職と復職後の気持ちの変化

要因はいろんなことが積み重なった結果、というのが正しいと思います。段々と言い表せない苦痛が続きました。

それでも「こんなことで折れちゃダメだ、みんなもっと大変なんだから、私なんてまだまだ!」と言い聞かせてなんとか毎日をやり過ごしていました。

夢の中でも仕事をしていたし、休みの日も考えていたし、自分のこれからの人生のことなんて真剣に考えてもいませんでした。

やがて通勤中に涙が出たり、体が重くなったり、常に「消えてしまいたい」という願望が頭を離れなくなりました。

 

それでも頑張ろうとする私に、はじめは一緒に息抜きする提案などをして励ましてくれていた夫(当時はお付き合いしてる時)が、「一度、体と心を休めては?」と産業医面談を提案してくれました。

産業医面談では普段見知らぬ人に涙を見せるなんて考えられない私が、めそめそ泣きながら初対面の先生にこれまでの経緯を話しました。

最終的には近所の心療内科にも行って適応障害の診断をもらい、休職することとなりました。

 

回復の経緯は機会があればまた書くとして、肝心なのはいざ復職する時。

復職を決めた時に異動を希望し、人事の方から異動先候補の部署をご紹介いただきました。

部署名を聞いてから、自分の持てるツテをたどってその部署の様子を聞いてみました。

すると…

その部署は社内の数ある部署の中で歴代ワースト1位か2位を保持しているという、部署でした。

それが、冒頭でお話しした先輩のいた部署です。

さすがに休職明けでそれは…と思い、かなり恐縮しながら人事の方に相談しました。

すると「もうひとつ紹介できるが、次の部署が紹介できる最後の部署なので、そこも気に入らないなら元のところに戻ることになります」というのが回答でした。

 

まぁ無理もないですね。

後日思ったのですが、人が定常的に足りていない部署は何かしら問題を抱えていて、人が足りなくなる(離職・休職が続出)ことが多い。

運が良ければ偶然空きが出た良いところにいける場合もあるかもしれないけれど、確率は本当に運任せです。

その時に心底思いました。

サラリーマンにコントロールできる限界はここまでだ、と。

 

このタイミングで私は会社に一生を捧げる気持ちを完全に捨てることにしました。

然るべき申請を出して副業を始め、失敗と成功を繰り返しながら、今まで足りていなかった勉強をするように。

そうすることで自分の人生や生き方を真剣に考えるようになり、今いる場所が全てではないと実感できた先に行き着いたのが「置かれた場所で咲かなくても良い」という考え方でした。

長いこと勤めると、どうしたら評価が上がるか、どうしたら下がるかが分かってきます。

その良い具合のバランスを維持しつつ、上司にはアピールせず、とにかく身近な同僚の役に立てる人間を目指しました。

頑張っている後輩にはぜひぐんぐん伸びてもらいたいので、縁の下の力持ちを率先してやりますし、誰もやりたくない地味に根気のいる仕事でコツコツと役に立ちました。

すると険悪な会議に参加する必要もなくなり、同僚からは感謝してもらい、時間の拘束も少なくなり、最終的にはその部署から出ることができました(客観的に見ると"出された"のかもですが笑)


なんか、こんなことまで言って良いの?と思い始めてますが、

ここまできたら全部書いておこうと思いました!笑

異動先の部署は私からするとめちゃくちゃホワイトで、びっくりしました。

元の部署のメンバーには「一体どうやって異動したの?」と聞かれましたが、まさか「上司が手放したくないと思う人材にならないようにした」とも言えず、えへへっと誤魔化しました。

今でもあの頃に「置かれた場所で咲かなくて良いや!」と決めた自分は、珍しくナイスプレーだったなと思っています。

 

元の性格も相まって、つい張り切ってしまったり、人目を気にして手を挙げてしまうこともありました。バランスは難しいです。

必ずしもうまくいくわけではないので覚悟も必要です。真似しろとも言いません。

ただ、伝えたかったのは「置かれた場所以外にも咲ける場所はあって、学べば咲ける場所も広がるよ」みたいな価値観をあなたの心にインプットできればなということです。

私の経験談、伝わったでしょうか?うまくまとめられたか正直不安です。笑

置かれた場所で咲かなくて良い まとめ

不服ではありますが、たしかに今いる場所は私のこれまでの選択の結果です。

だからこそ、それまでは自分の選んだ会社で咲く努力をしてきました。

でも、どうしても咲けなかった、というより本当は咲きたいと思って無かったのかもしれません。

結果的に私がこの会社で一番学びとなったのは「自分の価値観が明らかになったこと」でした。

 

今いる場所で咲きたいと思えたらラッキー、そうでないなら自分の身を置く場所を変える方法を学ぶ時です。

ちなみに、置かれた場所で咲くかどうか決めるのもあなたです。

昔はたしかに時代背景や価値観を考えると、置かれた場所で頑張るしかなかったのかもしれません。

でも今は、選択肢が多すぎるほど溢れている時代です。突破口は本やネットで情報を集めれば、何かしら見えてきます。

だから大丈夫、

置かれた場所で咲かなくても、いいんだよ。

 

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また次の記事でお会いしましょう!では、また^^

acocoより

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