発達障害サポーター’sスクールの講義を受けてみた
Twitterでフォロワーさんが勉強されているのを見て気になったのがきっかけで、一般社団法人子ども・青少年育成支援協会さんがやっている発達障害サポーターズスクールの講義を受けてみた。
調べたら基礎講座Ⅰについては3300円だし、Ⅱだって6600円。そして今はオンライン講義。
「これなら自宅療養中で地方在住の私でもイケんじゃね?」
とうっかりな勢いでポチっとな、としちゃうわけで。まあするよね、うん、するね。
内容・詳細はもちろんサイトを確認してくださいね、となるわけですが。
この講座は「支援者向け」とされていますが、イチ保護者として受講した私の感想を書きます。
現時点で私が受講したのは「発達障害基礎理解講座」のⅠとⅡのみ。
で、結論からいうと「すっごく良かったよ!」ということに尽きる。
Ⅰの「点が線になっていくイメージ」で知識の整理がされて
Ⅱで「知識が立体的になっていく」という感覚だった。
発達障害児を抱える親って、育児が苦しくて辛いことが多くて、藁にもすがる思いで行政や保育園なんかに頼って、その中で自分の子の特性に気づいて、必死に勉強していく…なんてケースが多いと思うんです。
で、目の前に癇癪起して暴れてたり、日々こだわり炸裂させてる子供がいたら「まずどうしたらいい?」ってことで対処法から入る。というか、そこからググって手当てしていくのが普通よね。
だから「合理的配慮」とか「支援するの義務」とか「DSM‐5」とかそんな言葉は読んだ本の中で触れていたりするけど、その言葉の根拠とか何から派生している言葉なのかとか全然わかってなかった。お恥ずかしい話。
そりゃ目の前にいる子どもの特性・特徴を調べて、どうすれば楽になるのかにまずは走りがちだもの。
でも、学校や行政が諸手を上げて支援して環境を整えてくれているところが少ない実情の中で、発達障害児の親ってどうしても低姿勢で交渉して戦っていかなくてはならないことが多い気がする。だから体系的に学べて、頭を整理していくのにⅠの講義は良かった。法的根拠も知らずに学校に乗り込むのって、考えたら結構怖いことよね…と背筋がうすら寒くなった。
そして次のⅡの講義で特性についてより深い説明を聞いて、今までの子どもの言動とどんどん繋がってくる…。
「息子はこのタイプにはまる。あの時の暴れや不安の元はこれか…ごめん」
「娘はまさにこのタイプ。これからこんなことが起きそうだな…」
なんてフンフン頷きながら、今までの対応への後悔の沼にも片足とられたりしながら進んでみたり。でも知ることで、支援する側のこれからの不安も減らすことができると感じた。
あとね。個人的には結構こういう勉強、嫌いじゃないと気づけた。
実は高校生の頃、臨床心理士になりたいと思っていた。でも若くて無知だから「臨床心理学」がすぐに学べそうな学科を探したらすっごく少なかったのよね。で、私の偏差値では無理で、親の言うままに「つぶしがきく」という法学部に進学した。少し経ってから、とにかく心理学が学べる学科に入ればいくらでも中で動けるってわかったのにね。ほんと無知って怖い。だから今回、心理に関する言葉が出てきて、ワクワクしながら受講していたことに気づけた。
ちなみに。。。兄は浪人させてもらえたのに、私は「女の子だから」って滑り止めの短大を受けさせられた。女子校に6年間通わせてもらって男女差なんて感じたことなかったのに、初めて男女差を感じさせられたのは、この大学受験の時の親の言葉だったかもしれない…。(話がずれた)
この講義を受けて、今まで知っていたこと・知らなかったことがきちんと整理された感覚がある。そして、保護者としてこれから闘っていくであろう私としては、武器を持つための準備ができた気がする。(や、闘いたくはないんだけどもね?)
現在、書字障害の気配を匂わせている息子。LD判定が出たら…とも思ったけど、判断の有無に関わらず支援が必要なのは変わらなそうなので『発達障害学習支援サポーター』の受講を申し込んだ。今のぼんやりしてるポンコツ頭でどうにかなるかなぁ…と不安だけれども。やるなら今かな、と思えたので「迷ったらGO」することにしました。
これからの講義で学習支援の方法を学べたら。この先、学校や自治体と交渉することが生じた際に、たじろくことなく向かっていけるような気がして。根がチキンでビビりだからハッタリかますのが苦手な私には、これが武器になることを期待して。ゆるゆるがんばるよー!