
2024年末に寄せて
光陰矢の如しと言いますが、早いもので2024年も明日で終わり。
2023年に書いたこのnoteが、つい最近のように感じます。
(歳のせいとも言う)
お馴染みの何のひねりもないタイトルですが、2024年のご報告と年末のご挨拶をこちらにて…。
リハビリは一生、回復も一生
結論から言うと、、、
正直、昨年から大きな進展はありません。
2023年のnoteにも書きましたが、一般的に回復期の半年間を過ぎると維持期と呼ばれる時期に入ります。
劇的に回復する時期は終わり、ここからは緩やかな変化、もしくは現状維持。ただし、リハビリをやめてしまえばマイナスもあり。
倒れて2年半、退院してもうすぐ2年。つまり維持期に入ってすでに2年なので、大きな進展がないのは当然のこと。
ただし全く回復していないかと言えば、細々とでも改善を感じるので、回復を諦めずリハビリを続けてきてよかったと思います。
同じ片麻痺仲間からは「回復は1日1ミリ」と教えてもらいました。
毎日だと気づかないけど、振り返ってみれば1日1ミリくらい改善してる、とのこと。
わたしはこの言葉に希望をもらいました。
1日1ミリってすごくない?
だって10日で10ミリ、100日で100ミリ。1年365日経つ頃には365ミリ。
1ミリも動かなかったあの日を思えば、けっこうな改善です。
これからもさらなる回復改善を目指して、一生リハビリは続けるつもりです。
リハビリその他取り組み
2023年2月に退院し、すぐに別の病院の外来リハビリに通院するようになりました。作業療法(OT)と理学療法(PT)それぞれ週に1回。
今年の秋からOTは運転評価に入り、PTは隔週に。先月でOTが終了となったので、今月からは2週間に1度PT2単位(40分間)のみ通っています。
そろそろ外来リハビリも終了に近づいているのかなと…。
外来の保険リハビリに加え、自費リハビリや鍼治療も変わらず続けています。
新しくPT指導のピラティススタジオに行き、体験レッスンを3回受けました。
体幹麻痺と感覚障害にいいかなと思いきや、体幹グラグラ&身体の位置が掴めない自分にはさすがに早かったようです。
まずはもう少し身体の状態を良くしてからまたチャレンジできれば。
障害者手帳の再申請
2023年2月に退院して、他院の外来リハビリに切り替えたので、新たな主治医に身体の状態などを改めてチェックしてもらいました。
今の主治医は、ベテランのリハビリ認定医です。
入院中に申請していた障害者手帳が交付されたため、先生に見せたところ6級という判定に大変驚かれました。
障害者手帳は受傷後半年が経つと申請できるのですが、わたしは入院中に診断書をお願いし、母に提出してもらい申請しました。
当時わたしには主治医の他に”担当医”と呼ばれる先生がついており、実際は若い担当医の先生が診断書を作成してくれました(主治医は担当医の指導医)。
わたしも初めてのことで全くわかっていなかったのですが、今考えると担当医も診断書の作成に慣れていなかったのだなと。
この夏、改めて今の主治医に書いてもらった診断書を再提出したところ、認定が6級→4級に等級変更となりました。
まあ等級が変わったところで、特に大きな変化があるわけじゃないんですけどね。
もともと障害者手帳を持っていたので、タクシーが1割引きになったり、映画が障害者割引で見られたり…他にもあるようですが、正直あんまり使ってないかな。医療証もいわゆるマル障はなく、医療費も健常者と同じですし。
今のところ手帳があれば全員もらえる、都営交通の無料券は大変ありがたく恩恵を受けています。
障害年金手続き
今年の夏、障害者手帳の診断書と併せて、障害年金の診断書をもらいました。障害者手帳の等級は障害年金にリンクしないとはいえ、年金の申請書類に記入欄があるので、一足早く手帳の等級が変更になったのはよかったと思います。
最初、ネットで出てきた障害専門の社労士に相談しましたが、あっさり断られました。かなり細かく状態や状況を伝えたし、個人情報もしっかり取得するフォーマットになっていたのに…これには愕然。
元々書類の作成は得意だったものの、高次脳機能障害があり、また右麻痺で文字が書けないので自分では絶対無理だと思っていました。
でも高次脳で「話す」は上手くできないけど、「書く」はできるし、書類はエクセルが日本年金機構のページからダウンロードできるので、手書きする必要がないのです。
そんな紆余曲折もあり、結局は専門家に頼らず自分で書類を作成し申請したところ、認定を受けることができました。
診断書を快く引き受けてくださった主治医の先生には心から感謝します。
何度もヒアリングを重ね、書き直してくれたり追記してくれたり。
お忙しい中嫌な顔ひとつせず、手間を惜しまず丁寧に作成してくださったのが、認定に繋がったのだと思います。
運転再開の評価
9月から11月末の約2ヶ月にかけて、運転再開の評価テストを受けました。
これについては、また別の機会に詳しく書ければと思いますが、結果は運転NGとなりました。
高次脳機能障害の注意障害、記憶障害が思っていたよりも重かったのが原因です。
そもそも右麻痺で、右手のハンドル操作、右足のペダル操作ができないので、左手足で操作するために改造が必要だな〜なんて思っていたけど、それ以前の問題でNGが…
18で免許証を取得して、30年間当たり前に運転してきたので、これにはさすがのわたしもショックでした。免許証を自主返納する高齢者は、きっとこんな気持ちなんだろうなあ。
別の病院を探し、リハビリを重ねて再チャレンジするという道もありますが、かなり困難を極めることがわかりました。運転再開への道はほぼ絶たれたわけです。
ただ、事故を起こしてからではどんなに後悔しても遅いですし、誰かを傷つける可能性もあるわけで。それを考えたら、潔く諦めようと思いました。
”いま”を生きる
「明日が来ると思うな、今日が人生最後の日と思っていっぱい生きろ。」
14歳の時から大切にしてる言葉です。
大切なのは"いま"。
過ぎた過去や不確定な未来には興味ない。
いまが過去になり、いまが未来を作るから。
人生に後悔なんてない。
病気なったからではなく、ずーっと同じ。
病気で価値観とか生き方とか、何も変わっていません。
(新たな気づきはたくさんありましたが)
2022年7月6日 、脳卒中を発症し右半身麻痺になったあの日から2年半が経ちました。
再発率が高い病気ですので、1日1日を大切に。感謝の気持ちを忘れずに過ごそうと思います。
病気になる前も病気になってからも、全く変わることなく接してくれる子どもたちや両親、家族や近しい友人、パートナーの存在は今年も大きな支えとなりました。
特にパートナーが変わらずいてくれることは、気持ちを安定させる意味で大きいと感じています。
いつも本当にありがとう。
病気をしてから、新たに知り合った方々にも感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございます。
来年も引き続きリハビリ頑張ります!
そして来年は少しでも一歩前に進むために、何かチャレンジできたら。
最後までお読みいただきありがとうございました。