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言葉は悪にも善にもなる
みなさんは、日頃から言葉遣いを意識されていますか?
わたしは仕事が秘書ということもあり、会話や文字での〈伝え方〉〈(会話であれば)声のトーン、速度〉をいつも意識して発するようにしています。
仕事向き、プライベート向き…と表現のニュアンスは変えていますが(友人にまで秘書の形式張ったやり取りは距離が生まれるため)いずれも相手への配慮は欠かさないようにしています。
秘書に就いた時、社外とのやり取りが一気に変わり戸惑いました。
秘書未経験で当初耳にはしたことがあった表現を日常的に使うことに慣れず、ひたすら書籍やインターネットで検索して身に付けていました。
勉強していくと、周りの方のメールの表現や電話対応時(当初はまだコロナ前であったので電話のやり取りは多かったです)の言葉遣い(表現)が気になるようになりました。
そして同じ意味でも言い換えひとつで相手が受ける言葉の強さも変わってくるので、より考えて発言するようになりました。
かと言って気を遣い過ぎ、丁寧にし過ぎるがために、何を伝えたいかが相手に伝わらない場合もあるかと思います。
正しい尊敬語や謙譲語、丁寧語を使えなかったとしても、相手を思いやる表現にするだけでもいいと思います。
以前の投稿でヨーロッパが好きとお話しましたが、イタリアやスペインの方々は、一生懸命現地の言葉を話して伝えようと頑張っていたわたしにとても優しく接してくれました。
諦めずに伝えたいという気持ちがあれば、完璧でなくても言葉は伝わると思いました。
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まずは、相手の性格や発言する場の雰囲気から、音量や声のトーン、話す速度を確認。
そこから言い換えであったり、わかりやすい表現へと変えていくことが大切かとわたしは思います。
人によっては、ゆっくり話されるより多少の早口の方が聞き取りやすいという方もいます。
わたしが担当しているボスは、講演に呼ばれることが多く、動画確認で後日視聴する機会もあるのですが、とてもわかりやすくワクワクさせるお話をされます。もちろん場慣れもあるかとは思いますが、視聴されている方への配慮ある表現をされているからだと思います。
相槌や咄嗟の一言からも人間性は現れます。
よく言葉は凶器にもなると言われますが、わたしも学生時代はいじめに遭い、つらい言葉をたくさん投げられました。未だにトラウマの言葉もあります。
しかし逆にうれしかった言葉もたくさんもらいました。おかげで気持ちが和んだり、優しい気持ちになれたり。
言葉は、ネガティブ(悪)にもポジティブ(善)にもなります。
せっかく人間は話せるのですから後者の言葉が広がっていくといいな…と思います。
2023年4月14日(金曜日)
aco
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