ピストンARATA

投稿停止から早うん年。 境遇が変わり、広告代理店でメディア運営に携っております。 またお仕事で文章を書くことも増えました。 小説、映画、フットサル、ボウリングが趣味 仕事で携わっているのはSM、スロットがメイン

ピストンARATA

投稿停止から早うん年。 境遇が変わり、広告代理店でメディア運営に携っております。 またお仕事で文章を書くことも増えました。 小説、映画、フットサル、ボウリングが趣味 仕事で携わっているのはSM、スロットがメイン

最近の記事

BALANCER No.4

 聞き取りが終わり井村の元から辞去すると、俺たちは研究所の駐車場に停めた車へ向かって歩き出した。 「井村さん、大分憔悴してましたねー。やっぱりなんだか可哀想だな」 研究所の中庭を歩きながらフミヤは頭の後ろで両手を組みながら言った。 「調査通り二人は恋人関係だったみたいだからな。当然ショックだろう」 俺はフミヤへそう言いながら、腕時計を見る。 時刻は11時48分。 30分もすれば昼休みで一息ついたナギサから電話が来るだろう。 「恋人が突然自殺した場合、その後の心境ってどう

    • BALANCER No.3

      ここは、とある国立理化学研究所だ。 俺とフミヤは並んで今回の案件の関係者、井村依子の待つ応接室へ向かった。 約束のジャスト5分前にノックすると、室内から井村の弱々しい応答の声が聞こえた。 「どうぞ、お入り下さい。」 「お待たせ致しました。保険調査員の高田と、調査助手の桜庭です。」 俺は偽名を使ってそう自己紹介すると促されるまま井村の向かいのソファーに座った。 桜庭と名付けられたフミヤもそれに習う。 俺とフミヤのちょうど間の正面に座る井村は姿勢正しく足を揃え、白衣

      • BALANCER No.2

        「あぁ…もちろん。本当にごめん。忙しいから切るよ。必ず連絡するから」 終了をタップし、スマホをしまいながら電話スペース代わりに入った喫煙ルームから出た。 廊下の壁にもたれながらスマホを覗いていた後輩が顔を上げた。 「彼女さんですか?大丈夫なんですか?」 彼の名前はフミヤだ。 「あぁ…寂しがってはいるけどな。大丈夫だよ」 「それならいいんすけどね、あんまり構ってあげないと浮気されちゃいますよ?」 わざとらしく愛嬌たっぷりの笑顔を向けながら茶化してくる。 この笑顔

        • BALANCER No.1

          この社会には、BALANCER(バランサー)という職業(シゴト)がある。 政府直属の任を受け、一部の者だけがその職務を全うする事が出来る非公式の組織である。 彼らに任された仕事の目的はただひとつ______。 「世界の秩序を守ること」 それだけである。 第一章 恋人 「-本日未明、先端医療センターにてXX研究所筒井直人教授が倒れているところを発見され、都内の病院に運ばれましたが、まもなく死亡が確認されました。」 私は交差点の大型ビジョンで伝えられたニュースの内容

          なにかを続けるために大事な5つのこと

          先日、記念すべきはじめての投稿をしてから一週間が経ってしまった。 恐ろしいことである。 徒然なるままに何かしら週に2,3本書いていけたらいいなくらいに思っていたのにも関わらず、気づけば一週間である。 この間、ログインすらせず、仕事やプライベートに没頭していた。 今、たまたまログインして、たまたま、この前の記事にスキ!がついていなければ、今こうして第2本目となる文章を書いていなかったかもしれない。 となれば、きっとnoteに投稿することも二度と無かったかもしれない。

          なにかを続けるために大事な5つのこと

          何をつたえたいのか

          はじめまして、note。 今日これから始めてみようと思うが、果たして何のために書くのか。 楽しむ、創作したい、文章を書く練習、誰かに何かを伝えたい 伝える=共感を得たい? 伝える=関心を集めたい? 伝える=承認されたい? 分からない、わからないので上の文になった。 最初は、風俗王に、俺はなる!っていうタイトルを書いていた。 自分にとって一番好きな事を伝えるのが一番楽しいと思ったからだ。 だが、途中まで書いたまま、一ヶ月間放置してしまっていた。 別に書きたか

          何をつたえたいのか