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エネルギーの専門用語を知る 「FITと再エネ賦課金」 FITくらい知ってますよね?

エネルギー政策やっていると知らない用語がたくさん出てくる。

これまでのnote記事でも「送電線と配電線の違い」とか

「バーチャルパワープラント」とか

やってきてました。

今回は結構聞いたことあるんじゃない?という「フィット(FIT)」とそれと一蓮托生な関係の「再エネ賦課金」について、僕の勉強メモとしてまとめます。

記事書くために調べたら経済産業省のエネルギー庁のページにちゃんと書いてた(そりゃそうだな)

FITとは「Feed-in-tariff(フィードインタリフ)」の略で日本語では再生可能エネルギー固定価格買取制度といいます。

再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度です

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例えば家の屋根につけた太陽光発電パネルを2020年につけてFITに申請すると、一般的に家庭の屋根の発電なので10KW未満という電気容量なら1KWhあたり21円で10年間買い取ってもらえる。

太陽光発電で作ったエネルギー(=再生可能エネルギー)を10年間21円(=固定価格)で電力会社が買い取る制度なので、再生可能エネルギー固定価格買取制度でした。

ちなみに原子力や火力発電で作った電気は10~12円くらいの単価なのです。なので電力会社からすれば高い値段で電気を買い取らないといけないのです。

太陽光発電を設置した人は高く買い取ってもらえるのでお得です。なので太陽光発電を屋根に設置するメリットが大きくなるので、たくさんの家が太陽光パネルを屋根に積むようになりました。これがFITの効果ですね。

「電力会社が損をしてくれているんですね~」って思ったら甘い!
上の例でいえば太陽光からの電気の21円と火力などからの電気12円との差は実は電力会社は負担していないんです。みんな知ってますよね?

「再生可能エネルギー賦課金」っていうんですが、じつは電気を使用しているみなさんが薄く広く負担しているのです。つまり電気を使った時に支払う費用にこの負担分がオンされているということです。

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こんな感じで結構な負担額になってきていますね。

ってことで私の家にも9.7KWの太陽光パネルが設置されています。もう10年近く前なので固定価格の買取もそろそろ終わりです(これを卒FITって言います)。なので買取価格が安くなってしまうので次の活用方法考えないといけないです。

そして私がつけた太陽光パネルから電気を作ったものを高い値段で買ってくれていたのを皆さんが賦課金という形で支払ってくれていたという感じです。みなさんありがとう!(ちなみに私も他の人の分は負担してますが)

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