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不適切な盛り土「法整備→処分費の増→工事費の増→だれかの負担増」ちゃんと負担する仕組みが必要ですね

昨日、NHKのクローズアップ現代で「不適切な盛り土」をやっていました。

今年起きた熱海の土砂災害の被害を大きくしたのが盛土だというのはみなさんも何となく知っている事実。

全国の自治体も盛土、特に不法に投棄された土砂のリスクが高くて、対策しなければという思いは強く持っています。

神戸市では2020年に条例が制定されています。熱海の土砂災害のちょっとだけ前ですね。すでに全国で危険な盛土は数多く指摘されていて、いつどこで熱海のような土石流が起こるか分からない。ではなく、起こる危険性が分かっている場所がたくさんあることを認識すべきだと思っています。

ハザードマップは地形を読み取って勾配などから土砂災害の危険個所を算出していますが、そのあとに盛土があった場合は、マップにも反映されないですしホントに危険です。自分の周りの環境を今一度確かめたほうが良いと思います。

特に不法な残土処分は都会よりも田舎の目につかないところで行われたりするのでアンテナ張っておく必要がありますね。

土砂を不法に積まずに適切に処理するには、適切に処分費を支払う必要があります。

例えば土地開発業者が不要な土砂を排出する費用をできるだけケチって安く捨てようとする→下請けの処分業者も利益を得るためには不法に捨てる
という流れができています。

なので処分費に適正な価格を支払う→ちゃんと処分するとなります。
でも処分費を適切に払う→工事費が高くなるとなるので、結局は発注者がちゃんとそこを見積もって工事費を支払うことが始まりですね。つまりそれは公共工事であるならばみんなの税金でちゃんと支払うってことですね。(※訂正  公共工事はちゃんとその費用を見込んで積算しています。だから高いイメージがあるのかも)

税金の無駄遣いはだめだけど、ちゃんと払うってところも大事にしないとだめだと思う。かける税金が「高い高い」って文句言う人ほど、世の中の適正価格や決められている人件費などを知らないことが多いですね。

ちょとぶつぶつ言いすぎたな・・・盛土に戻ろう。

情報として、盛土マップというのがあります。

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神戸市では「大規模盛土造成地の変動予測調査結果」ってウェブページがあって、今後起きる可能性の高いと言われる南海トラフ地震などに備えるために、「大規模盛土造成地を抽出したもの」と「抽出された大規模盛土造成地が地震で大きな被害が生じる恐れがあるかどうか」を調べています。

結果としては「リスクなし」なのですが、自分の住んでいる家が盛土の上に建っているのかどうかは調べておいた方がいいですね。

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秋田大介(社会課題解決コーディネーター)
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