北海道一周、登場人物は見知らぬ人だらけ :1995.07
1995年7月。北海道へのツーリングを敢行。ここで一つの問題が。このnoteにはその旅の印象に残ったことを中心に書いてます。この北海道ツーリングは場所、出会った人、出来事、全部おしなべて印象に残ってまして、困った困った。
ちなみに今回はこんなルート。あいかわらず筆圧薄いな。
[海の上、フェリーの中]
と、いきなりツーリングとは関係ないとこから。フェリーの時間が半端ない。北陸から乗って約30時間。つまり、夜に乗船して翌々日の朝に到着。つまり、真ん中の1日はずっと船の上。これはなかなかです。昼間からビール飲んで、騒いで、おしゃべりして。食事は乗船前に買ったコンビニ飯&カップラーメンだけど、気分は豪華客船の旅です。遮るものがないので水平線に沈む夕日もバッチリ。
そしてこの日に色々な人と出会えて上陸後も何度もお世話になることになるのでした。
[時計回りは再会を促す]
上陸後、ほとんどのバイク乗りは北海道を時計回りで走り出す。なんでかな。不思議。
ただ、このおかげでところどころで同じ人に出会うという楽しみができたり。そう言えば九州も時計回りだったな。なんか関係あるのかな。
そんなこんなで道内で何度も奇跡の再開を果たすのでありました。
[再会そしてホタテで満腹]
初日、フェリーで一緒だった人達とサロベツで同じ民宿に泊まり、その時に出会った車で旅をしている人と道東で2日後に再開。一緒に周囲を観光後、今からホタテを焼いて食べさせてくれるらしいので一緒にどうだという提案をうけ、即答。たらふくのホタテとエビを焼いて食べさせていただきました。
この方の知り合いが出してくれたのですが、正直どういう関係の人からご馳走してもらったのかほとんど聞いてない気がする。我ながらアバウトな旅をしとる。
[バイクはガソリンがないと走らない]
道内は自然が多く、バイクで走るのに気持ちよく止まるのが惜しくなる。ってことで調子にのってるとガソリンスタンドになかなか出会わなくなることが。やってしまいましたよ、山の中を気持ちよく走ってて、やばいなーと思いつつ、次のスタンドで給油しようと走り続けていつまで経ってもスタンドどころか建物もない。
で、ストン、とエンジンが止まるわけですよ。
峠道で独りで絶望。
途方に暮れるってのはこういうことを言うんだなと冷静に思いながらとりあえず遠くを見つめるわけですよ。
そんな時にヒーローは現れるわけで、一人のバイク乗りが助けてくれました。自分のタンクのホースを外し、コップにガソリンを溜め、私のバイクに注ぎ、じゃ!と言って去っていきました。
生き返ったバイク、と言っても次のスタンドがいつ現れるかわからないので下り坂はエンジン切ったりして慎重にすすむ。
当時はスマホもバイク用ナビなんてないので自分にできるのは祈るだけ。祈ったら出てくるもんです。何とかたどり着いて給油、そして直後にヒーローに再会、何故か行きのフェリーで一緒だった方と一緒にいるという偶然。さすが時計回り。
3人でお昼ごはん食べて温泉入ってお互いの無事を祈るのでした。
まぁ、一回ガス欠してる時点で私は無事ではない旅になってるんやけど。
おわり
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