Vol.1 〜序章〜
どうも初めまして。
木次章(キツギ アキラ)と申します。
普段は、ブレインコンディショニングという脳を整えるメソッドを自分自身で実践しつつ、それをお伝えしたり指導することを生業としている者です。
僕自身が体系化させたと同時に僕自身が一番日常的に助けられているメソッドです。
脳の特徴や癖を知ることでシンプルに生きやすくなるので、その魅力をこのマガジンを通じて読者の皆さんにシェアできればと思い、noteを始めました。
このマガジンのタイトルになっているcomfy(カンフィー)はcomfortable(カンフタボー)の崩し言葉で、「快適な」という意味があります。
脳で何が起こっているのか?に興味があり過ぎて掘り下げまくっていくうちにヒトの普遍的な志向性とは何か?ということに関心が出てきました。
そして、学術的な側面や自分自身の実体験の集大成として得た結論がまさにcomfyでした。
僕らは一体何のために生きているのか?
どこに向かおうとしているのか?
どのような状態が好ましいのか?
みたいなことって、暇な時に誰でも1度は考えたことがあるんじゃないでしょうか?
僕らはよく「幸せになりたい」と願いますが、その中身は一体何なのか?
今日は初回なので、ちょっとこの辺りを整理していきましょう。
まず、幸せ(happiness)についてですが、明確に幸福について定義をしている学祭領域として、ポジティブ心理学などがhappinessについて細分化して分類して示していたりします(PARMAモデルなど)。
ただ、個人的にはちょ〜っと物足りない説明だったなぁと。
僕が知りたいのは幸福を感じている時の脳だったので、いろんな角度から掘り下げてみました。
脳の観点から見るとhappinessというのは主観的な意識体験であり、一種の脳内現象といえます。
脳的な表現をすると、幸福感を演出する脳内化学物質(神経伝達物質)が作り上げる現象ということになります。
なんか、一気に無機質な感じになりますが僕にはこっちの方がしっくりきましたw
で、その脳内現象をざっくり分類すると
1)瞬間的な幸福(感)
2)持続的な幸福(感)
の2種類に分類できます。
これはもうちょっと正確な言い回しに直すと
1)達成の幸福(感)
2)達成を目指す過程の幸福(感)
となり、1)をヘドニック(hedonic)、2)をユーダイモニック(eudaimonic)といいます。
comfyとは正にこの1)と2)を満たしている状態であり、僕なりな整理ですが、この2つを同時に満たしている状態をFlourishとしています。
ヘドニックを演出するのは多幸感を与える脳内麻薬と言われるエンドルフィン、ユーダイモニックを演出するのはワクワク感に関与するドーパミンがメインです。
その他にも不安感を鎮めるセロトニンや社会的な絆を演出するオキシトシンなどの関与もあります。
この辺りは幸せ物質としてネットでもよく見かけると思います。
これらの物質がバランスよく分泌されている状態こそがcomfyであり、Flourish(持続的繁栄)であると言えるでしょう。
神経科学者であり、「精神分析学」を提唱するMark solmsは、我々人間に備わっている「感じ」が行動を制御するとして、いい感じに近づこうとし、嫌な感じからは遠ざかろうとすると述べています。
いい感じとは即ちcomfy(快適性)と言い換えることができます。
つまり、我々は「いい感じ(=comfy)」に向かうことを共通の目的生きていて、何をいい感じとするのか?の部分の個人差を生んでいるというわけです。
現代で幸せや経済的な成功の指標として稼ぎや資産の額といったものがよく用いられますが、結局はそのお金を遣って何らかの形で快適性を享受しているのです。
しかし、経済的な成功と幸福感は必ずしも相関しないというデータもあります。
結構有名な話なのでご存知の方も多いと思いますが、年収800万円までは幸福感も伴うものの、それ以上の年収水準に上がったとしても幸福感は相関しないと言うこともわかっています。
お金は数字で表記されるので客観性がある点では効果を測定する上では便利ですが幸福感は主観的なものなので上述した「感じ」であり、脳内に多幸感を演出する物質がバランスよく分泌されている状態こそが我々が目指す状態といえます。
ブレインコンディショニングとは、正にcomfyな脳を維持するための方法論であり、「いい感じで生きる」ためのツールであると自負しています。
このマガジンでは、僕自身がブレインコンディショニング(ブレコン)の実践者として具体的にどのようにして日々降りかかってくる”嫌な感じ”を払いのけてcomfyな状態に持っていくのか?をリアルタイムで書き記していきたいと思います。
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