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自分は誰で、どこから来て、どこに帰っていくのか?


忘れてしまったものを再び思い出していくための霊性の道

自分は誰で、自分はどこにいて、自分は何をしているのか?

私たちは、そのことをまったく自覚していない状態だといえます。

そして、この世界で経験していることが本当の現実だと信じ込んでいるのです。

リアル(現実/実相)が何なのかまったく分かってないのです。

まったく忘れてしまっています。

仏教では、そのことを「無智」、あるいは、「無明」と呼んでいます。

無明とは、光のない状態のことを言います。

いわゆる、光が欠如している状態なわけですが、それをコース(ACIM/奇跡のコース/奇跡講座)では、「罪」と呼んでいます。

私たちは、今やそのような状態になってしまっているということです。

そんな私たちには「真理の光」が必要なのです。

コースでは、それを「聖霊」と呼んでいます。

聖霊とは、私たちの誰もの心の中に隠されている正気の部分(正しい心)のことを、コースではそう呼んでいます。

また言い方を換えるならば、聖霊は誰もの中にも在りますし、この世界のどこにでも臨在している、と言うことができます。

私たちがコースを学び、理解し、そのコースの思考体系というものを根付かせていくならば、聖霊/キリスト/愛の臨在を知覚するようになります。

コースは、愛の臨在がそこにあることを思い出していく道です。

コースは、真理を思い出していくための一つの道です。

これは、すでに忘れてしまったものを再び思い出していくための道です。

これは、恐れからの解放であり、苦しみから解放の道です。

これは、その学びと実践を通して真の自己を思い出していく道です。

コースは、そのための道が示してあるスピリチュアリティなのだということです。


正しい学びと正しい訓練をしていくならば

ただし、コース(ACIM/奇跡のコース/奇跡講座)を真摯に学んでいこうとするのであるならば、この霊性の道はそう容易く学んでいけるような道ではないということも知っておく必要があるでしょう。

それというのも、私たちは光が何なのか?光がどこにあるのか?それを忘れているだけでなく、むしろ、その光を拒絶している状態にあるからです。

光(真理)を前にしたならばこの自分と思っている自分(self)が消滅することを秘密裏に知っていて、そうなることを実は恐れているのです。

そういう意味では、コースは、自分と思っている自分(self/小文字の自己)を超越していく道であると言うことができます。

この世界が実在していない、ということだけでなく、この自分も実在していないということを受け入れていく道なのだということです。

それに対抗して防衛(抵抗)が生じるのは当然なことであり、だからこそ、そう容易い道ではないわけです。

だとしても、それでもこの道を歩み続けていくならば、私たちはこの世界を超えた平安へと導かれていくことになります。

自己を超えた真の自己(Self)を思い出していくことになります。

それは、想像だにしなかった景観(知覚)を私たちに思い出せてくれることになります。

このコースという一元論のスピリチュアリティを真摯に学んでいくならば、確実にこの時間と空間を超えたところへと誘われるのを体験するようになるということです。


進んでいくにつれ、この道はかなり違ったものとなっていく。また、旅を続けるにつれて目前に現れてくる壮大さや、雄大な景観や、広々と開けていく眺望のすべてについて、あらかじめ知ることはできない。だが、それらの壮麗さは先に進むにつれて言葉に尽くせぬ高みにまで達するとはいえ、そうしたものでさえ、この道程が消滅してそれと共に時間が終わるときに待っているすべてに比べれば、その足元にも及ばない。(M-19.2:5-7)

『奇跡講座』/中央アート出版社より


そのための実践的な手段が「赦し」です。

その赦しを継続的に実践(訓練)していくならば、「真の知覚」と「真のアイデンティティー」が思い出されていくことになります。

それが、知覚のシフト、アイデンティティーのシフトと呼ばれているものです。


”赦しは私たちが思い出すための手段である。赦しによって世界の思考は逆転する。赦された世界は天国の門となる。、、誤った知覚のすべてを忘れ、過去からのものに引き止められないとき、私たちは神を思い出すことができる。”

ー『奇跡講座』まえがき ◆◆◆教義よりー


真摯にこのコースを学んでいくならば、あなたはそれが可能な道であることをますます実感していくことになるでしょう。

自分は誰で、どこにいて、どこへ帰っていくのか?

コースの正しい学び正しい訓練をしていくならば、あなたはその真実を体験的に思い出していくことになるでしょう。


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