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思考を逆転させる方法 ~学んでしまった間違いを白紙に戻す方法


私たちは喜びと苦痛を混同している

コース(奇跡のコース/奇跡講座)が教えていることを理解するようになってくると、自分は何も分かっていなかった、ということが自覚されていきます。

「何も分かっていない」とは、どういうことか?

というなら、私たちは何が喜びであり何が苦しみであるか?がまったく分かっていないということです。

というのも、私たちがふだん喜びだと思っているものは、じつは、苦しみの要因となるものであり、逆に、私たちが苦しみと思っているものこそが苦しみから脱却していくための「愛の呼びかけ」であるわけです。

いわゆる、苦しみ、苦痛といったものこそが本当の喜び、本当の幸せへのきっかけとなるものなのです。

つまり、私たちは喜びと苦痛を混同してしまっている(T-7.Ⅹ)ということです。

同様の意味として、私たちは幽閉と自由の相違(T-8.Ⅱ)も混同しているとも言うことができます。

私たちがふだん自由と思っているものは、じつは、私たちを自我の思考体系に幽閉するものであるということです。

コースはその真実を私たちに教えてくれているのであり、私たちはそれを学び、そして理解する(悟る)ことが求められているのです。

コースの学びが進んでいくならば、まさに苦痛、苦しみといったものに対する捉え方が逆転していくことになります。

むしろ、これまで本末転倒に捉えていたということが分かってきます。

そのように正気の思考体系へとシフトしていくわけですが、そうなっていくにつれて、つまり、正しい心の視点から(聖霊と共に)見るようになるとき、これまでの私たちの考え方そのすべてが間違っていたということが認識されるのです。

それが、コースで「赦し」と呼んでいるものです。


”聖霊の目的は、私たちの思考を逆転させ、私たちが学んでしまった間違いを白紙に戻す方法を教えることによって、私たちが夢の世界から抜け出すのを助けることである。この思考の逆転をもたらすために聖霊が用いる大いなる学びの補助手段が、赦しである。”
ー前書き 教義 第4段落ー

奇跡講座/中央アート出版社


コース学習という歩みを通して私たちが目指しているのはまさに思考を逆転させていくことなのだと言うことができます。

私たちの思考(体系)を逆転させていく、つまり、学んできたものを白紙に戻していくこと(Unlearning)、それを目的としているということです。

そのためには、まず、

自分は何も分かっていない、自分は間違っている、自分は狂っている、、、

ということを認識しなければならず、

コースはそのことを自覚させてくれる霊性の道であるといえましょう。

そして、そのことを自覚していくとき、訂正のプロセスがようやくはじまることとなります。

どのように訂正していくのか?

その方法についてもコースは私たちに示してくれているというわけです。


どのようにして苦しみから脱却していくのか?

思考が逆転していくと、どうなっていくのか?

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