「神の臨在」そして「愛の臨在」について
神の臨在と汎神論は別ものである
あらゆるところに神が臨在する。
そのような表現に、私たちは気をつけなければならないといえます。
というのも、
それを「汎神論」と勘違いしてしまうからです。
汎神論とは、どのような考え方というならば、
あらゆるところに神が宿る、
というような見方のことを云います。
ただし、真理(非二元)から見るならば、この世界は実在しないわけです。
この世界は無であるからして、無に神は宿ったりはしないということです。
とくに、コース(ACIM/奇跡のコース/奇跡講座)の霊性の道を歩んでいる私たちは、神の臨在と汎神論はまったくの別ものだということを理解しておくことが大事だといえましょう。
「すべてが愛なのです」という表現について
上記に述べたように、
「あらゆるところに愛が臨在する」
という言葉で表現されるときも、同様に気をつける必要があります。
よく、ノンデュアリティのスピーカーさんが、
「すべてが愛なのです」
というふうな言い方をしますが、
私たちが忘れてならないのは、この世界は無であり、実在しないのだということです。
「すべてが無である」というのに、それを愛だとして見ようとするなら、それは大きな誤りです。
それは、この世界を超えたところに、世界を看過したところに、常に、そこに在るもの、です。
愛の臨在とはそういうものです。
それはこの世界とはまったく関係ないものなわけです。
この世界に愛はありません。
この世界は無です。
そのように見ていくことが「赦し」であり、つまり、「赦し」とはこの世界に愛を反映したものであるということをしっかり理解しておきましょう。
そう、コース学習者の私たちは、愛とか、神とか、という言葉を介して学んでいくので、そういうところには十分に注意して学びと実践をしていく必要があるといえるでしょう。