目の前の世界(幻想)と真摯に向き合っていくスピリチュアリティ
非二元の道の落とし穴
この世界は実在しない。
それは、コース(奇跡のコース/奇跡講座)の教えのもっとも中心となる概念です。
またそれは、コースの学習者にかぎらず、非二元(ノンデュアリティ)のスピリチュアリティを探究する者たちの誰もが知的に知っている真理の教えでもあります。
ただし、非二元を探究する私たちにとって注意しておかなければならないことがあります。
というのも、コース学習者や真理の探究者たちが、
「この世界は実在しない、この世界は幻想である」という真理の言葉通りに、それをそのまま直接的に受け取って、つまりはこの世界を幻想として見ようと試みようとするということです。
あるいは、この学びが進んでいけば、つまり目覚めていけば、この世界に対する現実味が希薄になっていくことになるものだと勘違いしてしまうということです。
いわゆる、まるで現世否定、厭世していくようなことをしてしまうということです。
実際のところ、コースの学習者の私たちがしていく実践はそのような実践をしていくのではありませんし、この世界に対する現実味が希薄になっていくわけではないということも知っておきましょう。
そう、私たちは、「この世界は実在しない」「この世界は幻想である」ということを知的に学んでいくので、どうしても上記のような解釈をしてしまうということですす。
そうすることは”否定の中でもとりわけ無価値な形の否定に携わっていることになる”(T-2.Ⅳ.3:11)と、コースでは述べられています。
それは、真理の探究者や非二元の霊性の道(ノンデュアリティのスピリチュアリティ)を歩む者たちがよく陥る落とし穴だということを知っておきましょう。
では、コースの実践はどのような実践をしていくのか?
そして、その実践としていくと、どのような知覚になっていくのか?
というなら、
そういうことついて述べてあるのが、コース(奇跡のコース/奇跡講座)なわけです。
ですから、私たちはコースを学んで、その内容をしっかり理解していく必要があります。
その内容(形而上学)を明確に理解するようになるならば、コースで述べてある通りにその階梯を迷うことなく上っていくことになるでしょう。
コースは現世を否定していくような道ではない
コースの学習者である私たちがしていく実践は、この世界を幻想として見ようとしていく実践なのではないということを肝に銘じておくべきです。
なぜなら、そのような実践の仕方を私たちはしてしまいがちだからです。
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