メルカリで出品するということ 7/20(火)
それは、自分が販売業者になるということ。
谷川俊太郎が現代で「生きる」を作詞した場合この一節は確実に採用されるだろう。うん、絶対される。命賭けるよ。それくらいメルカリは人々の生活に組み込まれていて、誰かにとっての不要なものが他の誰かの必要なものにかわる日々が続いている。
販売業者としての立場、重圧は「商品を発送してください」のアナウンスによって一瞬にして芽生える。部活動でいうと、楽しくワイワイやってたのに先輩が引退して自身が最高学年になった途端に責任感が求められるのと同じだ。自分がいらなくて処分しようとしたものが、急に商品に変わるのだ。丁重に扱わなければならない。梱包し発送手続きを終えるまで一瞬たりとも気を抜けない。このアップダウンの激しさに耐えきれず、メルカリで出品することを辞めてしまう人だっているだろう。かくゆう僕もその1人だ。逃げ出したかった。買うだけでありたいと思った。けれど、こんな所でへこたれるわけにはいかない。
「限りある資源を循環させ、より豊かな社会をつくりたい」。創業者の山田進太郎が世界一周の旅で抱いた野望によって生まれたのがフリマアプリ「メルカリ」だ。私たちは山田氏の理念を尊重し、より豊かな社会ををつくるために、販売業者の覚悟と誇りを胸に日々精進せねばならない。重くのしかかる重圧をはねのけ、淡々と、粛々と出品を続けていく強い心が求められている。
おわり
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火曜日は【明日のラッキーフルーツ】
プルーン
また明日〜
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