【ドローン仕事レポート01】:山林&イベント上空
仕事が2つ終了。練習場での撮影とは全然違った。
書ける範囲で記録しようと思う。(写真はすべてフリー素材)
■その1:恐怖の山林飛行
撮影現場はTOPの写真のような山林。そして急斜面。
木々を避けながら目視外飛行する勇気はなく、目視内飛行においては障害物センサーONではロクに動けない。OFFにし、かつ「自分・ドローン・進行方向」が一直線に開けていないと、恐くて動かせない。
それでも、山林の中はまだいいほう。
本当の恐怖は、まさかの上空にあった。
高さ20mをゆうに超える木々の僅かな隙間を狙い、垂直上昇。その後、補助者から確認できる範囲で撮影。
そして着陸準備のため俯瞰で真下を見ると・・・
モニターに映る全てが樹海。
人どころか、地面すら見えない。
・・・降りられない!
ピンポイントを狙って出た上空。当然のことながら帰りもピンポイント。しかしその時は上空はパラダイスとしか考えられず、こんな事態を微塵も想定していなかった。
天国だと思った場所が一瞬で地獄に。
とにかく、どうにかして降りねば。
送信機のモニターを頼りに、地面の見えるポイントを探す。バッテリーの減りがいつもより早く感じ、余計に僕を焦らせる。
補助者との連携でなんとか森林内に降りてきたが、そこで
ローバッテリーRTH(自動帰還機能)発動。
このタイミングで機械に操縦を任せていいのか?即座にOFF。おそらく電池も長くは持たない。すぐにその場に不時着させ、事なきを得た。
思い返せば、初仕事はかなりの上級者コースだったように感じる。しかし裏を返せばとてもいい練習場所ということ。
木々の間を目視外飛行でスイスイすり抜ける映像、撮りたいなぁ。いつかまた、万全な安全対策をしたうえでリベンジしたい。
■その2:イベント会場での係留飛行
次の仕事はイベント会場。ドローンで「動くもの」を主体に撮影したのは、これが初めてかもしれない。
イベントだけに当然多くの人が集まる。困った時は自動追尾に頼ろうと思っていたが、人が多すぎてそれができない。
■係留飛行
今回の係留半径は10m。係留装置「ミヤ リードロン」は、回転スピードやテンションなどを細かく設定できるスグレモノ。
高額な理由も多少は理解した。一度設定してしまえば「ヒモ」の存在を忘れるぐらい、飛行に影響はない。
苦労したのは撮影のほう。
「ドローンならではの映像」となると、なるべく高い位置から撮りたい。そのため設定高度ギリギリでホバリング、そこから動く人をカメラで追うことを基本操作とした。
たいそう楽かと思いきや、上昇・下降を交えながら、左右にラダー操作、そしてチルト・・・左手だけで3方向同時に操作しなくてはならない。
その反面、右手はフリー。
こんな操作は、考えたこともなかった(MODE2)。
■まとめ
総じて言うと、僕の操縦はまだまだ未熟。練習場である程度練習してきたつもりでも、現場により必要な技術は様々。
以前、スクールの先生に「ドローンは映像のごく一部だから、ドローンを使わない撮影の練習をしている」と話した際に、こう言われた。
「ドローンならではの映像技術を磨くべき」
本来やるべきことをちゃんとやらねば、と気付かされた。
「寄り道」は続けるが、許可・申請を多少は経験したので練習場以外で無料で飛ばせる場所も探したい。
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