【人生のほんの1日】20231030 2023年10月の初見練習楽曲まとめ
2023年導入の朝練ルーティン、初見練習
2023年年明けから毎日のピアノ朝練に、見開き2ページ程度(3ページ以上の曲は数日に分けて読む)のボリュームの初見練習を加えました。始めてから10ヶ月経過し、特に意識しなくても毎日初見演奏するのが毎朝のルーティンに定着しています。
最近では、練習というよりは「憧れの曲に目を通すお楽しみタイム」になっていて毎朝の練習時間の中でも、どの曲も難しいけど夢や憧れに向かって楽しくチャレンジをするひとときになっています。
初見練習を始める導入に使った参考書を下記の記事でも紹介しています。
初見練習をごく簡単なレベルからはじめたいけれど、何からはじめたらよいか分からない方には、私が最初に取り組んでとてもよいなと思った下記の本をオススメします。
とても簡単な曲から始まりますが、古典から現代曲まで幅広いジャンルを網羅し、弾いていて大人の感性でも美しいと思える曲が選ばれていて、まず、弾いていて楽しいので最後まで続けやすいです。
最後にはサン・サーンスの「白鳥」の伴奏まで行けるので、短期間で初見演奏を学習できる教材としてとても優れていると思います。
私が初見練習をはじめて、毎日新規の楽譜を読むことで譜読みも少しずつ速くなっていると思いますし、譜読みに対する体力がつくというか、抵抗なく新曲にも取り組めるようになりました。
また、買ったけど手をつけていない楽譜にとてもたくさん目を通すことができて、楽譜という資産を眠らせずに運用できていいこと尽くめと思います。
では私が2023年10月に初見した楽曲をまとめてみますね。
※初見をする練習なので、技術的に弾けてるかどうかは重視していません。
実は私は、40代から初心者でピアノを習い始めたこともあり、ピアノ特有の2段譜の譜読みがとても苦手です😅 なので新曲の導入に長い期間がかかり、それがストレスでもありコンプレックスでもありました。
自分が好きな曲の初見譜読みを毎日の練習を取り入れることで、好きな曲を弾きながら譜読みが激遅というコンプレックスも少しずつでも克服でき、私にとってはとても良い問題解決法と思っています。
私の場合、弾きたい憧れが強すぎて楽譜だけはたくさん持っているので、初見練習の材料に事欠くことはたぶん一生ありません😅
2023年10月は、リストの「パガニーニ大練習曲」など、相当譜読みが難しいレベルの憧れ楽曲を多く取り上げました。
今月は、植栽工事の現場管理やピアノの本番などで結構、意思決定疲労や緊張感を伴う日々が続いた割には、家にいられる日は毎日初見もやり通し、我ながらよく頑張ったなと思います。
【ラヴェル 「亡き王女のためのパヴァーヌ」】
大好きな曲ですが、まだ譜読みもしたことがなかったので、いまさらながら読んでみました。序盤は比較的読みやすかったですが、中盤以降どんどん読みにくい感じの展開になっていき、とてもキレイな曲ですが、やはりラヴェル、簡単には弾かせてくれない感じですね😅
【ドビュッシー前奏曲集第1巻第12曲 「ミンストレルズ」】
【ドビュッシー 映像 第1集 「水の反映」】
【パスカル・ヒメノ 演奏会用リズムエチュード 第1集2番 「ブレリア」】
【リスト 巡礼の年 第2年「イタリア」より 「ペトラルカの3つのソネット 第104番」】
【フランク「前奏曲、フーガと変奏曲」】
これも超・憧れ曲のひとつ。ついに本棚の肥やしだった楽譜を読む日が来ました。
規模的には大曲なので「前奏曲」「フーガ」「変奏曲」に分けて、各2日ずつかけて読みました。
【ドビュッシー 前奏曲集第2巻 「ヴィーノの門」】
【ラヴェル ハバネラ形式の小品(ピアノ伴奏)】
休日の気晴らしで新しいことを体験しようと思い、楽器店にヴァイオリンの試奏に行ったのを受けて、めっちゃ大好きなこの曲の、ピアノ伴奏部分を読んでみました。
【初見練習 リスト パガニーニ大練習曲 第1番トレモロ、 第5番 狩り、第6番 主題と変奏】
譜読みする分には何を読もうが私の勝手なので、どれも難しいのは百も承知で譜読みチャレンジしてみました。楽譜を買ってあるのに一生弾かないのも、とても勿体ないですし、どんな曲も最初は弾けないところからだんだん弾けるようにするものなので、簡単な曲でも難曲でも、それは「登ろうとしている山が険しいか容易いか」の違いだけで、やることの本質は同じだと思うんですよね。
そして、チャレンジすれば弾けるようになる確率はゼロではなくなりますが、読みもしなければ弾けるようになる確率はゼロでしかないので、いつかは弾きたいのであれば「読むしかない」の一択ですね。
この曲集は、完全に想定内ですが、とにかく音数が多いのでそれだけでも結構大変ですし、5番 「狩り」は弾き方的にも左右の手が入り組んだりするところもあり、超絶ゆっくり弾いても難しいですね。
とはいえ、通常であれば音源で聴いて楽しむのみのリストの超絶技巧曲を、自分で音に出して弾くというのは、弾ける弾けないは抜きにしても、なんだかワクワクできることですね。
この曲の楽譜は、リストの楽譜の正統派としばしば言われるムジカ・ブダペスト版と、もうひとつ 全音の野本由紀夫・渡辺健二 両氏による詳細な解説がついた「パガニーニ大練習曲集[原典版]《ラ・カンパネッラ》旧稿付」の2冊を持っていますが、今回は全音版の方を使用しております。
全音の「パガニーニ大練習曲集[原典版]《ラ・カンパネッラ》旧稿付」は、とにかく解説ページが素晴らしい良書です。
ヴァイオリン原曲のパガニーニ「24のカプリース」とリストのピアノ版練習曲とを詳細に比較し、リストがいかにヴァイオリンの超絶技巧をピアノの超絶技巧に置き換えているのか、などリストが単なる編曲としてこの練習曲集を作ったのではなく、パガニーニがヴァイオリンでやろうとしていた究極的な技巧追求のコンセプトをリストがピアノで再現していることがよく分かり、楽譜としてだけでなく、副読本としてもたいへん勉強になる一冊です。
ちなみに全音からはこの野本・渡辺解説「原点版」以外に、通常版の「パガニーニ大練習曲集」も出版されているので、お間違えないよう、ご注意ください😊
そんなこんなで、今月は難曲ばかりで13曲読めました。
曲数でいうと少なめでしたが、内容的にはめっちゃ難しくて濃かったですね。
私的にはフランクの憧れ曲「前奏曲とフーガ、変奏曲」を読み切れたのが感動で、その他リストなどの難しい楽譜の「キツい譜読みに耐える」耐力と精神力を伸ばせたと思います。
1日に2〜3ページ程度でも、毎日続けるとすごい量の蓄積になりますね。
ドビュッシーやリストの楽曲は1日2ページでも虫の息になるくらい超絶読みにくかったりもしますし、ピアノの本番もあったり、仕事も激・忙しかった割にはなかなか好成績だったと思います。
リストのパガニーニエチュードなど、レッスンに乗せて完成させるとなると異常にハードルが高い曲というか、レッスンに乗せることを考えもしないような難曲ですが、弾けても弾けなくてもいいから目通しするという目的の初見練習であれば、幾分は軽めな気分で取り組むことができるので、いろんな曲に臆せず触れるという面でいうと初見練習はとてもいいなと思います。
またピアノ愛好家あるあるの「買ったけど弾いていない楽譜がたくさんある問題」が解消できるので、私的にば精神的にも喜ばしく、毎日ちょっとずつ初見してみるのは結構いい習慣だなと思っています😊
引き続き、楽しくがんばります!
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