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【人生のほんの1日】20230808 あえてのブゾーニ版で平均律の譜読みしたりとか

今日のピアノ練習では、毎日の初見練習の代わりに、新たに着手したバッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 22番 変ロ短調 BWV867 前奏曲の細かい譜読みを始めました。

私は基本、原典版の楽譜を使用していて、これまで手がけた2番、6番もヘンレ原典版で勉強したのですが、今回はあえてのブゾーニ校訂版で譜読みすることにしました。

原典版、校訂版と言われてもピンとこない方も多いと思うので、ざっくりかいつまんで説明いたしますと、原典版は作曲者の意図を忠実に再現することを目的にした楽譜で、基本的に作曲者が当初書いていない楽想用語や強弱記号は記載されていない、「素のままに近い楽譜」、校訂版は校訂者の解釈による実用的な楽想用語や強弱・ペダル記号などが記載されている楽譜です。


見比べますと、ヘンレの原典は下写真のような感じ。バッハが書いた楽譜にはレガートの弓や楽想や速度、強弱の指示は書かれていなかったということが分かります。

そして、私が譜読みに使っているイタリア人の作曲家・ピアニスト  ブゾーニによる校訂版が下写真。

ブゾーニ版では速度や楽想、レガートの弓記号やスタッカート、テヌートなどの記号が書き加えられているのが分かりますね。

バッハが書いた素の楽譜内容に寄せた原典版から表現を読み解いて行くのが正統派な学習法だと思うのですが、中年からピアノを習い始めた私にとっては、原典版からバッハの曲を作り上げていくのは難易度が高く、実用的な表現の方向性が記載されている校訂版の方がまずは曲の表情が読み取りやすく感じます。

ブゾーニによる校訂版は、先生からのオススメもあり導入してみました。ブゾーニ自身が高名な作曲家・ピアニストであったこともあり、信頼度の高い校訂版といえるでしょう。

ブゾーニによるバッハ  平均律クラヴィーア曲集第1巻の校訂版は、ブライトコップ & ヘルテル社から3巻分冊で出版されています。

バロック音楽特有のトリルやモルデントなどの装飾音も記号ではなく音符で記載されていて、実際にどうに弾くのかがビジュアル的にも私には理解しやすいので、今回私は試しに校訂版で譜読みをすることにしました。

ある程度弾きなれてから原典版に戻って、自分の表現も考えながら仕上げていくような流れで進めてみたいと思います。

ブゾーニ校訂版、原典版の平均律が読みにくいと思われる方には、参考書としても良いと優れた資料と思いました。


【今日のピアノ練習覚え書き】

ウォーミングアップ

左右に広がって閉じるスケール 6調(♯6、♭1〜2つまでの長短調 )

ツェルニー30番13、14

【ドビュッシー グラナダの夕べ】

コンクールモードでの通しと部分練習
ストリートピアノでは数箇所ミスっちゃいました。
いつものことですが😅


【スクリャービン エチュードop.2-1】

コンクールモードで、プログラム全部の通しと部分練習

【コンクールの新曲2曲】

昨日から新規で始めたドビュッシーの曲を中心に。
ドビュッシーあるあるで、短い曲でも譜読みが面倒です。3段譜だし😅
もう1曲はスペインの作曲家の作品ですが、響きとしてはかなり現代曲な雰囲気の曲です。
まずはこの2曲が弾けるところまで頑張ります!

【パスカル・ヒメノ 演奏会用リズムエチュード
1-1 ファンキー、1-3 ボレロ】

2曲通しとファンキーのラスト部分練習。

【ベートーヴェン 
創作主題による32の変奏曲】

今日は第24〜32変奏までを弾きました。32変奏が私にはとても難しいので、部分練習もいっぱい。

ショパン バラード第2番 op.38

今日は4〜6ページめを弾きました。

ラフマニノフ 楽興の時 第3、4番

2曲ともできる限り楽譜を見ないで暗譜で弾く練習。
3番の暗譜が私的に鬼門。



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