【人生のほんの1日】20230928 ピアノコンクール2次に向けて、また選曲を変更したりなど
一昨日の植栽案件プレゼンで昨日は燃え尽きた灰のようになっていましたが、
やっと心身の調子も平常に戻ってきて、今日はいつも通りに仕事もピアノ練習もできました。
ピアノコンクールも1次予選を無事通過できたので、11月に行われる2次地区本選とそれも通過できる想定で2024年1月の本選決勝に向けて本格始動しました。
コンクールの1次予選は、動画提出期間の頃は設計案件の忙しさが絶好調かつ手術入院も重なってややスケジュール的にも綱渡りだったのですが、演目を比較的弾き慣れたドビュッシーの「グラナダの夕べ」にしておいたのが幸いして、大慌てにはならずに動画提出できました。
とはいえ、今回の予選のために「グラナダの夕べ」もこれまでとは大幅に表現を見直し、自分的にも完全に新しいバージョンで提出しました。
提出動画はSNSなどに公開してはいけないので、同じ日に撮った別バージョンを載せておきますね。この動画では「もっとゆったりしたテンポの方が気分に合うなぁ」と思い、この後もう少しテンポを抑えて撮り直し、そちらを提出しました。
コンクール人生初チャレンジだった昨年は優良賞でしたが、今年は1ランク上の「優秀賞」をいただきました🤗 昨年よりも進歩できてよかったです!
まだまだノーミス完奏できないですし拙い演奏なのですが、キレイな音色・響きには結構こだわれたと思います。
まぁ、40代後半から習い始めたピアノにしては、まぁ頑張れたかなと思います。
審査員の先生からの講評は下写真のような感じでいただけます。一応、点数と審査員の先生のお名前は消しています。
概ね好意的なご講評をいただけて嬉しかったです!
ギターを掻き鳴らすようなキレの部分は今回の表現改訂でチカラを入れた部分なのですが、まだ伝わるところまでは到達できなかったようですね。
提出動画はiPhoneで撮影したのですが、iPhoneの特性か冒頭のPPPとかで極弱で弾いた部分はやや大きく、ffでめちゃ大きく出した盛り上がりの部分の音はやや小さく補正されてしまい、実際の演奏よりも平板な感じの撮れ高になっていました。ちょっと音の音量のダイナミズムのバランスが変わってしまったまま評価されてしまったのがやや残念でしたが、まぁこれは撮影機材の特性なので仕方ないですね。
そんな1次の反省も踏まえて、今日からは新曲含みで私的にはかなりチャレンジャブルな2次地区本選の練習と対策練りを始めました。
9分の持ち時間なのですが、今のところの私のプランとしては3分程度の小品を3曲弾く予定です。
違う作曲家の作品で、且つバラバラに選んだ曲ではなく「プログラミングされた選曲」という感じで弾きたいので、曲選びと弾く順番については先生とも相談しながら慎重に策定しています。
今回の2次は、ちょうどいい感じで仕上がってきたスクリャービン 「エチュードop.2-1」を中心にプログラムを構成しようと思っています。
ロシア的な情緒と哀愁にあふれた、とても素敵な曲です。
このエチュードはスクリャービンの曲の中でも人気のある比較的有名な曲なので、ありふれた組み合わせにならないように、意表をつきつつマッチングのよい曲を模索して、2曲目にはスペインの作曲家 フェデリコ・モンポウの「前奏曲 第7番」を選びました。
スクリャービンのエチュードは音数多い和音の中に多声部のメロディを浮かび上がらせていく練習曲ですが、このモンポウの前奏曲では現代的・幻想的な雰囲気の中に早いパッセージや叫びや瓦解のように大きく鳴らす和音もあり、スクリャービンのエチュードとは見せられる世界観も技術も異なり、コントラストよくて面白いと思っています。
で3曲めは、昨日までドビュッシーの遺作「燃える炭火に照らされた夕べ」を計画していて、この1ヶ月くらい練習してきたのですが、3曲続けて弾いたときの雰囲気に少し違和感を感じ、3曲めだけ何か違う曲にしてもよいかなとずっと考えていて、思い切ってここに来て別の新曲に変えることにしました😅
新たに選んだのは、スペインの作曲家 マヌエル・デ・ファリャ「ドビュッシーの墓に捧げる讃歌」です。
もともとギターのために書かれた曲ですが、作曲者自身によるピアノ版があり、その版を弾きます。
この曲のラストでは、私が1次予選で弾いたドビュッシー「グラナダの夕べ」のラストのフレーズが登場するんですよ。
本コンクールでは、1次と2次も同じ先生が何人か重複で審査する場合があるので、1次2次を通して、ドビュッシーのグラナダで始まりドビュッシーの墓の捧げたグラナダで終わるプログラムを楽しんでいただけると嬉しいかなと。
先生からもOKをいただき、ドビュッシーの「燃える炭火」を練習継続しつつ、ファリャの練習もすることになりました。
とはいえ、「ドビュッシーの墓に捧げる讃歌」はまだ初見しかしていないので、これからギターの響きを感じさせる演奏に仕上げていくのは、なかなかタイヘンかもしれませんが、頑張っていきます!
その他、 今日のピアノ練習覚え書き。
【ウォーミングアップ】
スケール フラット系全調
ツェルニー30番 19、20番
【パスカル・ヒメノ 演奏会用リズムエチュード
1-1 ファンキー、1-3 ボレロ】
1回ずつ通しました。
【ベートーヴェン
創作主題による32の変奏曲】
第32変奏を練習しました。
【ショパン バラード第2番 op.38】
今日はお休み。
以下、コンクールおよび年内の舞台曲シリーズ。
【スクリャービン エチュードop.2-1】
この曲は年内のピティナステップやコンクールの2次地区本選などで弾く予定です。今日は本番のプログラムで本気の暗譜通し練習しました。
【コンクール用の新曲2曲 モンポウ「前奏曲第7番」、 ドビュッシー「燃える炭火に照らされた夕べ」】
コンクールの2次地区本選では、前出のスクリャービンをメインに、大人っぽく、多彩で、かつまとまりのあるプログラムにしたくて熟慮して新曲2曲を選びました。
モンポウの「前奏曲 第7番」は、モンポウというよりはメシアンのような現代っぽさが神秘的な1曲です。
この曲は概ね暗譜70%くらいの進捗度でしょうか。
3ページの楽曲ですが、私的には2ページめの暗譜がまだできず、そこの攻略が今後のキーになりそうです。
前述の記事のように今日からコンクールの選曲を変更したのですが、ファリャの楽曲準備が間に合わない場合も考えて、ドビュッシーの「燃える炭火に照らされた夕べ」の練習も継続することにしました。
この曲は2001年に発見された遺作で、ドビュッシーが亡くなる前年の1917年に作曲されたとされ、史実的にはドビュッシーが生前最後に書いた作品です。
この曲はまだ暗譜のステージに至らないのと、私自身、まだどう表現したいか固まらない部分も多いので、まずは物理的に淀みなく弾けるように練習を進めています。
私的にはまだこの曲の風景を自身で想い描けていないと感じているので、シーンごとのイメージ作りも大事かなと思いました。
前奏曲集第1巻「夕べの空気に漂う音と香り」や第2巻「カノープ」などの断片的な引用と思われるフレーズもあり、あまり知られていないけれども味わいの深い曲だなと思っています。
決して暗くはないくれど人の魂が昇天するような、ドビュッシーなりのレクイエム感が漂う小品ですね。
この曲は暗譜がまだまだなので、短く区切って暗譜を進めています。
【ラフマニノフ 楽興の時 第3、4番】
3番は表現を深めることと、暗譜の強度を高めるために超ゆっくり、手の形を映像記憶しながら、かつ自分の音をよく聞きながら練習しました。
4番は、スピードアップも大きな課題なので、今日はメトロノームで完成形の速度とその60%程度の遅いテンポで数回通し練習しました。
速いテンポではまだ相当間違えますが、完成のための速度感は経験できたので、かなり頭の中では整理が進みました。
【ドビュッシー 版画より「塔」、「グラナダの夕べ」】
SNSの同好会の発表会を「グラナダの夕べ」でエントリーし、年内のピティナステップでは「塔」を弾きます。
なので、今回はエントリーした各舞台プログラム
「グラナダの夕べ」+「スクリャービン op.2-1」、
「塔」+「ラフマニノフ 楽興の時3番」
のセットで仮本番通しをしました。
グラナダの夕べは、福間洸太郞さんのギターライクな表現がとてもスペインの雰囲気が感じられていいなと思っています。
上の動画はドビュッシーの「グラナダの夕べ」とファリャの「ドビュッシーの墓に捧げる讃歌」を続けて弾いていて、まさに私のイメージにぴったりです。