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10年。

あれから10年。ってもう1時間すぎてしまったけれど。 あの頃、社会人3年目だった私は、毎日いっぱいいっぱいで、本当に自分のことしか考えてなかった。そもそも社会人前半の記憶がかなり抜け落ちていて、そろそろ本当に思い出せなくなりそうなので書き留めておく。 10年前、激務でご飯は毎日コンビニ。その日も遅めのお昼の弁当をセブンイレブンで買って、温めているところに大きな揺れ。思わず店員さんと顔を見合わせた。弁当は温め終わったけど、揺れはどんどん大きくなる。ちょうど同じタイミングでお

    • 感動、だけでは済ませられない 映画『ミアとホワイトライオン』

      昔、日曜日の夜にハウス食品の『世界名作劇場』というアニメ番組があって、そのなかの『ブッシュベイビー』という作品が大好きだった。その頃から、アフリカのサバンナに暮らす野生動物を自分の目で見ることが夢だったし、今でも動物と心通わす系の話にめっぽう弱い。 そんな私のためにあるような映画、『ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日』を観に行った。”CGなしで撮影された””奇跡の映像”って触れ込みに興味を持ったのだが、事前情報をしっかり見ていなかったこともあり、良くも悪くも思ったのと

      • 思い立ったが吉日

        広告の仕事をしている友人と久々に飲んだ。期末に向けて忙しいのはどこも同じ。それでも元気そうな顔をみてホッとする。 ダフトパンクが解散してしまった悲しみと生で聞くことが叶わなくなってしまったことを憂い、それぞれが最近観た映画やドラマをあーだこーだ評論、共感する。 FUJIROCKに行くのは体力に自信なし、ハードルが高いわ、とウォッチさえしていなかった頃、あとからダフトパンクが出演していたことを知って「だったら頑張って行ったのに〜!」と涙をのんだっけ。やはり、行きたい、聞きた

        • 映画『アスファルト』

          夕飯前にサクッと観れるものは……と思い、100分の映画『アスファルト』を観る。 フランスのとある団地を舞台に、三組の男女の心の交流を描いた映画なのだが、登場人物がみな個性的で掴みどころがない。車椅子生活になったばかりの初老の男性と看護師勤務の女性、昔女優として活躍していた(らしい)中年の女性と隣の部屋の十代の少年、NASAの極秘任務で団地の屋上に不時着したアメリカ人と団地住まいのおばあちゃん。少しずつ心の距離を近づけていく様子を、淡々と淡々と。『かもめ食堂』や『めがね』の監

          埼玉郷土かるた

          埼玉には郷土かるたというものがある。 子供会などでけっこう盛んに行われていて、そのコミュニティで強い子が地区大会に、地区大会で勝ち進んだ子が県大会に出場し、真剣勝負を繰り広げる。 隣の学区内にさえ行く機会のない行動範囲のせま〜い小学生だった私にとって、県内の猛者たちが集まる県大会は憧れだった(当時は)。地区大会まで勝ち進み、毎晩親に札を読んでもらいながら、せっせと兄弟で練習した。決勝でお手つきをして1枚差で負けるという、ドラマチックな負け方で涙を飲んだが……。 そんな郷土

          埼玉郷土かるた

          何の変哲もない日記のはじまり

          今日、国内でコロナによる死者が出て、1年が経つらしい。 緊急事態宣言中の東京でも、日に日に日中の気温があがり、ベランダの植物の芽がぷっくりとかわいらしくなってきた。 こんなときでも、季節はめぐる。 滞りなく季節はやってくるのに、自分はちっとも春めく気配のない、パッとしない日々。月から金までひたすら在宅ワーク、Amazon primeのチャンネルをクルクルとパトロールしながらご飯を食べ、オフロに入って寝る。 コロナになって、自分のインドア耐性が意外と高かったことを知ったけれ

          何の変哲もない日記のはじまり