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スペインの一般社会情勢について


1、人口について
2021年現在のスペインの総人口はおよそ4674万人ヨーロッパ大陸の諸国のなかでは第6位。1位はロシアで1億4593万人 2位はドイツ8378万人3位英国、フランス、イタリアと続きます。
ちなみに日本の総人口1億2648万人はロシアにわずか届かず、けれどドイツより多い、ということになります。
参照元;https://worldpopulationreview.com/countries/spain-population

https://www.worldometers.info/population/countries-in-europe-by-population/


さて、スペイン国内でどの都市が一番人口が多いのでしょうか?
ダントツ1位は首都マドリードを含む首都圏 325万人、次にバルセロナ圏内160万人 3位バレンシア 80万人 4位セビージャ 70万人、5位サラゴサ67万人と続きます。
このまま日本の都道府県の人口ランキングにあてはめるとマドリードは静岡県と茨城県の間11位くらいの中核都市ですね

https://chimei.jitenon.jp/jinko/kenrank.php

こう数字だけでみると日本は少子高齢化で人口が減っているとはいえ、まだまだ人口が多い国ですね

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↑マドリード中心地 プエルタデソルの有名バルに集う方々

2,生活形態について
さて、スペインの各都市の特徴として
マドリードは国の行政や会社の本社など国を運営する機関の中心都市、
バルセロナは港もあり海外との交流も多く商工業サービスのや世界的な観光地といった印象です。 国の主な産業は自動車を筆頭とする機械工業、農作物を中心とした食料品輸出、風光明媚な土地を活かしての観光業などです。

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↑バルセロナ市街を見渡せるモンジュイックの丘からの風景

一般的に都市部に住む人々はピソといった日本でいうマンション形式の家に住んでいます。そして中心部はバス、列車、地下鉄など公共交通が発達しています。各都市間の高速バスもあり、車がなくてもスペイン国内を周遊することができます。
また生活用品の調達面ではスーパーはどこの地域でもだいたい徒歩圏内に1~2つはあります。毎日食べるパン屋と朝のモーニングから夜の居酒屋的営業までカバーするバルやカフェはスペイン人にとってなくてはならない生活必需品です。

住宅面では選択肢が色々あり、海の近くに別荘を持っていたり、田舎にプール付き庭付きの別荘をもっている、など複数の家を所有する事も珍しいことではありません。
住宅のある地域や地価、広さなど条件によって違いますが一般的ぶ新築マンションの多くは2000万前後 他のヨーロッパ諸国に比べれば断然安い値段で住居が購入できるとあって、最近では英国やロシア、北欧諸国の外国人層のスペイン移住も活発です
 これは人口の割に土地がふんだんにある国だからできることでしょうね、うらやましい限りです。

 3,労働問題
潤沢は住環境に反して労働面ではあまり良好な環境とはいえず、シエスタやバカンスなどのんびりあまり働かないイメージの国民性ですが、実は労働時間がEU内で一番長く平均賃金はEUの中では下位。
日本の平均給与が400万円程度とするとスペインは200万円程度(2021年)と低く失業率もなかなか改善されません。
特に若年層の失業率、就業率が低いのが問題で、高校や大学を卒業しても週40時間勤務で有給や社会保障ありの正規雇用 コンプレータ という地位の職にはつけず、週20時間のメディオテンポラーダや期間限定の非正規採用の職業しかない、といった実情があります。
これは雇用側の問題として正規雇用を増やすと社会保障など企業負担が増すため、コスト的により安価ですむ労働体系に頼る、という面もあるでしょう。
 仕事を求めて農村地から都市部に人口が集中し 地方都市に若年の労働層が減少し、ある村では若年労働者が減少し産業が継続できずひいては村自体の存続が危ぶまれる、という問題も起こっています。

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4,移民問題  
スペインは移民受け入れ国でもあります。
スペインの南に接しているモロッコ経由でアフリカ諸国から、あるいは東欧諸国から陸路での不法入国者が近年増加し、非正規労の増加や麻薬や武器の違法密輸出等の犯罪グループ化などスペインだけではなく、EUヨーロッパ諸国にとっても社会問題化しています。

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