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◇結婚式トラブル①~交通事故~

◇結婚式トラブル①~交通事故~

こんにちは。
結婚式を2週間後に控えていたある日、夫が交通事故に遭ってしまったお話をします。
そしてそのせいで、念願の叙々苑に行けなかった私の嘆きも書かせてください!!
これから結婚式を控えている花嫁さんの参考に。そして、こんな人もいるんだっとクスッと笑っていただけたらいいなっと思います。

職場恋愛の末に結ばれることになった私たちは、すでに入籍を済ませていました。結婚すると同じ支店では勤務できないという暗黙のルールがある会社。なので、夫はA支店に残り、私がB支店へと転勤になりました。

式場への招待ゲストももう確定してしまった後だったので、B支店の方は結婚式に招待することが出来ませんでした。それを残念に思ったB支店の先輩が「結婚式に行けないから、その前にお祝いを兼ねてご馳走するよ」と数人で叙々苑に行く計画を立ててくれました。高級店に連れて行ってもらえるということで、その日が来るのをとても楽しみにしていました。

そしてその日がやってきました。「あと少しで退勤時間だ!!叙々苑楽しみだな~♪」っと思いながら片付け作業をしていると、B支店の電話が鳴りました。営業時間外であったため、「こんな時間に?何かトラブルではないといいな」と思っていると、「あちこちママさんに!!A支店の旦那さんから」っと電話を渡されました。

嫌な予感がするな…っと思いながら電話を取り次いだ私は、「わざわざ支店に電話って、どうしたの?」っと聞いてみました。すると夫は「実は今日お昼に交通事故に遭ったんだ、俺」と言いました。それを聞いた途端、私の頭の中はぐちゃぐちゃと色んなことが巡りました。「え!?」「大丈夫かな?」「怪我の具合は?」「結婚式はどうなる?!」「本人から電話がきたから重症ではなさそう!?」「叙々苑は?!?」などなど。

ビックリしてすぐに声が出せなかった私は、少し経ってから「交通事故って…大丈夫?怪我は?」と恐る恐る聞きました。すると夫は明るい声で「バイクに乗ってたら横から車に突っ込まれてさ。まあ、全身のかすり傷だけで済んだんだけど、一応お知らせ」と言いました。私はその言葉を聞き、ほっと安心して涙が溢れ出しました。

周りでその様子を見ていたB支店の方々は、会話を聞いて騒然としていました。私は「今日お祝いしてもらう予定だったんだけど、夫くんが心配だから断るね」っと伝えると、「叙々苑だよね!?行ってきなよ、もったいない」と夫は言いました。しかし、もう焼肉の気分にはなれなくなってしまった私。惜しみながらも、先輩のお誘いを断ることにしました。
電話を切った後、「一体何があったの?」と心配してくださったみなさんに説明すると、「軽傷みたいでよかったけど、結婚式前にビックリだね」と声をかけてくれました。お祝いを計画してくれた先輩や同僚も、今日をとても楽しみにしていたので、別日にしてもらうわけにもいかず…私抜きで叙々苑へ行ってもらうことにしました。「さよなら、私の叙々苑…」

私は帰宅後、ドキドキハラハラしながら夕食を作って夫の帰りを待っていました。すると、「ただいま~」っと何事もなかったかのように夫は帰ってきました。「大丈夫?本当にびっくりしたよ」と声をかけながら、夫の元気な姿を見た私は再び涙しました。

詳細を聞いてみると、会社のバイクに乗って一時停止していたところ、前方不注意の軽自動車が曲がってきたため、ぶつかって転倒してしまったそうです。その後、警察や上司へ連絡したり、病院を受診したりとバタバタしていたため、すぐには私に連絡できなかったようです。幸い、全身のかすり傷で済んだため、結婚式は予定通りに開催してよいと医師からの了承を得て、ほっと一安心しました。ただ、指輪交換の際にきっとアップで撮影されるであろう左手の甲は、傷だらけになっていました。すっかり安心した私は「こういうハプニングはある意味いい思い出になりそうだよね」っと言いました。夫は「こんな悪いことがあったんだ。だから結婚式はきっと上手くいくよ」っと言い、「そりゃそうだよね」っと二人で笑い合いました。

まさか結婚式を2週間後に控えていたある日、夫が交通事故に遭ってしまうとは思いもしていませんでしたが…結婚式ではさらに予期できないハプニングが、しかも連続して起きるとは、この時は一ミリも思ってもいませんでした。

これから結婚式を控えている花嫁さんは、準備でバタバタしながらもワクワクドキドキ楽しみにしていることでしょう。ですが、予期していないことがいつどこで起こるかわからないので、くれぐれもお気を付けください。特に新郎さん、あなたですよ~!!

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