正しく生きたい
正直無理かなと思っているのだけれどそれでも正しく生きる事が出来たらなと思っている。
容姿も運も育ちも悪い自分の様な人間は正しく生きなければ生きている価値などないと思っている。
毎日いろんなものに嘘ばかりついてヘラヘラとしているこんな人生に価値なんてものはなくて、休日に誰からの誘いも来ないのは私が誰にも正確な予定を伝えていないからなのはわかっているけれどそれでも培った関係の薄さを感じてしまう。友人等には失礼かもしれないけれど。
毎日何かを恐れている。それはあっという間に訪れる程度の未来の事とか自分自身の人間性の粗末さに周りの人がウンザリしてしまうのではないかという事とか。
そういったものに不意に気分をドン底に落とされて身動きが取れない程の自己嫌悪に溺れながらそれでも人に会う時は不快にさせない様に薄べらな気色悪い笑顔を貼り付けて軽口を叩いている。
変わりたいなとは思ってはいるけれどいかんせん具体的なイメージが湧いてこない。自分がどう変わりたいのかが上手く考える事が出来ないのだ。生まれた時から何かを人並みに出来た事がないから。
相対的優劣に苦しむ必要は無いと書いた事があるが結局無理矢理自分に言い聞かせているだけで、どうにも苦しむ事がやめられない。どうやら苦痛には中毒性があるのかもしれないなと思う。
生き方に正解は無いけれど間違えているな、という事だけには聡い自分が些か恨めしくてたまらない。自分を見つめ直す事が出来ない程の阿呆であれば楽に生きる事が出来たのだろうか。
傷付く程大切な物など持たず、孤独にも不安にもならないようになりたいが、何も持たず誰とも触れ合わないことに耐えられないのだ。
誰かが「考え過ぎだよ」と言ってくれたらずっと楽になれるのかもしれない。