寂しさとばかり向き合っているような気がする。

いつだってそうだ。いつも寂しい様な気がする。実際に寂しいのだけど。音楽を聴いたり、酒を飲んだり、人と話をしたり人の話を聞いたりして寂しさを紛らわせているけれど、どうもふとしたキッカケで、もしくはなんのキッカケもなく寂しくなってしまう。


自分が空っぽな人間である事への恥であるとか、周りの人達がいつか離れてしまうのだろうかなんて恐怖であるとか、生きる事を何かに許されていない感覚であるとかがいつだって私の胸中にはいて、ふと1人である事を自覚してしまった夜なんかはどうしようもなく寂しくなってしまう。

きっと人間なんて誰しも寂しいんだからこうして私が寂しい事を発信することなんかに意味は無いし、それはとても情けない事なのだけど寂しいモノは寂しいのだ。仕方がない。

私の体に何事もなければまだ私の前には茫漠な時間が広がっていて、私はこの目の前に大きく横たわる長い長い時間をこの寂寞を抱いたまま生きて行かなければならないと思うとどうもやるせないし自信がない。

思春期に人間失格を読んでしまったからか、サロメを読んだからか、シェイクスピアを読んだからなのか。わからないけれど恥ずかしい事に私はいつだって誰かの為にか、誰かと共にその誰かに望まれての死を夢みていて。それは中学生の頃から変わらない。

悲観でも諦観でもなく多分私は死ぬまでこうしてふとした時に寂しくなってしまうのだろう。

今夜も酒でも飲んで寂しさを誤魔化してしまおう。そして寝るのだ。まぁ酒を飲んで寂しさなんてものが消えたことはないのだけれど。


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